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公開番号2024179887
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099180
出願日2023-06-16
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 15/00 20060101AFI20241219BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】寿命が異なる複数のカートリッジを同時に装着可能な画像形成装置において、画像濃度制御を適切なタイミングで実行するための技術を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、静電潜像が形成される像担持体と、静電潜像から現像剤像を形成する現像剤担持体をそれぞれが有する複数のカートリッジを同時に装着可能な画像形成装置であって、カートリッジにはそれぞれ寿命が設定され、複数のカートリッジの現像剤像が転写される中間転写体と、中間転写体上の現像剤像からの反射光に関する情報を出力する検知手段と、制御部を備え、制御部は、画像データ値と反射光に関する情報に基づいて画像濃度制御を行い、第1の寿命が設定された第1のカートリッジと、第1の寿命とは異なる第2の寿命が設定された第2のカートリッジが同時に装着されている場合は画像濃度制御の頻度を高くする。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
画像データに基づいて露光されることで表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像を現像剤により現像して現像剤像を形成する現像剤担持体と、
前記現像剤を収容する収容室と、をそれぞれが有する複数のカートリッジを同時に装着可能な画像形成装置であって、前記複数のカートリッジにはそれぞれ、使用可能な寿命が設定されており、
前記複数のカートリッジにより形成された前記現像剤像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体に転写された前記現像剤像に光を照射して反射光を検知し、前記反射光に関する情報を出力する検知手段と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像データの値と、前記反射光に関する情報に基づいて、前記現像剤像を形成するときの画像濃度を制御する画像濃度制御を行うものであり、
前記画像形成装置に、第1の寿命が設定された第1のカートリッジと、前記第1の寿命とは異なる第2の寿命が設定された第2のカートリッジと、が同時に装着されている場合は、前記第2のカートリッジのみが装着されている場合よりも、前記画像濃度制御を行う頻度を高くする
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記画像形成装置に前記第1のカートリッジと前記第2のカートリッジとが同時に装着されている場合は、前記第1のカートリッジについて前記画像濃度制御を行うものとして決定された第1の頻度と、前記第2のカートリッジについて前記画像濃度制御を行うものとして決定された第2の頻度と、の両方において前記画像濃度制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1のカートリッジには前記画像濃度制御を行うものとして決定された第1の頻度が設定されており、
前記第2のカートリッジには前記画像濃度制御を行うものとして決定された第2の頻度が設定されており、
前記第1の頻度の方が前記第2の頻度よりも周期が短い場合、前記制御部は、前記画像形成装置に前記第1のカートリッジと前記第2のカートリッジとが同時に装着されている場合は、前記第1の頻度において前記画像濃度制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像濃度制御を行う頻度は、前記画像形成装置における記録材のプリント枚数に基づいて決定される
ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記現像剤像を形成するときの階調特性の、前記画像形成装置における記録材のプリント枚数の増加に応じた変化が所定の許容範囲を超える場合に、前記画像濃度制御を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
前記第1の頻度は前記第1のカートリッジの前記第1の寿命に基づいて決定され、前記第2の頻度は前記第2のカートリッジの前記第2の寿命に基づいて決定される
ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像データに基づいて露光されることで表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像を現像剤により現像して現像剤像とする現像剤担持体と、前記現像剤を収容する
収容室と、をそれぞれが有する複数のカートリッジを着脱可能な画像形成装置であって、前記複数のカートリッジにはそれぞれ、使用可能な寿命が設定されており、
前記複数のカートリッジにより形成された前記現像剤像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体に転写された前記現像剤像に光を照射して反射光を検知し、前記反射光に関する情報を出力する検知手段と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像データの値と前記反射光に関する情報に基づいて、前記現像剤像を形成するときの画像濃度を制御する画像濃度制御を行うものであり、
前記画像形成装置に、第1の寿命が設定された第1のカートリッジと、前記第1の寿命とは異なる第2の寿命が設定された第2のカートリッジと、が同時に装着されている場合は、前記第1のカートリッジについて前記画像濃度制御を行うものとして決定された第1の頻度と、前記第2のカートリッジについて前記画像濃度制御を行うものとして決定された第2の頻度と、の両方において前記画像濃度制御を行う
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記第1のカートリッジと前記第2のカートリッジは、前記収容室に収容された現像剤の量が異なることに基づいて、異なる寿命が設定されている
ことを特徴とする請求項1または6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記カートリッジは前記像担持体を帯電させる帯電手段を有しており、前記帯電手段の粗さと硬度の少なくともいずれかが異なることに基づいて、前記第1のカートリッジと前記第2のカートリッジに異なる寿命が設定されている
ことを特徴とする請求項1または6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記カートリッジは前記像担持体を帯電させる帯電手段を有しており、前記帯電手段の層構造が異なることに基づいて、前記第1のカートリッジと前記第2のカートリッジに異なる寿命が設定されている
ことを特徴とする請求項1または6に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第1のカートリッジと前記第2のカートリッジは、前記像担持体の表層の材料、表層の膜厚、表層の光劣化しやすさ、の少なくともいずれかが異なることに基づいて、異なる寿命が設定されている
ことを特徴とする請求項1または6に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、レーザビームプリンタ等の画像形成装置として、中間転写体の回転方向に像担持体としての感光ドラムを複数並べた構成を有するインラインカラー方式の画像形成装置が知られている。かかる画像形成装置において一般に、像担持体、現像手段やトナー収容部を一体化してプロセスカートリッジとして、画像形成装置本体に対して着脱可能とする、プロセスカートリッジ方式が採用されている。さらにこのような画像形成装置には、複数の寿命設定のプロセスカートリッジが用意されている場合がある。ユーザは、価格等を基準として、それぞれの寿命設定のプロセスカートリッジから任意のものを選択して購入し、画像形成装置に装着する。さらにその際、色によって異なる寿命のプロセスカートリッジを装着することも可能な場合もある。
【0003】
このような画像形成装置において、プロセスカートリッジの使用の程度に応じて画像濃度制御(キャリブレーション)を実施することで、色味調整を実施することが可能である。特許文献1(特開2003-270901号公報)は、カラー印刷可能なプロセスカートリッジ方式の画像形成装置において、濃度検知の結果に基づいて画像濃度制御を行うことで、プリント枚数の増加に伴う画像濃度変化を抑制することを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-270901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような従来例の構成において、寿命設定が異なるプロセスカートリッジが同一画像形成装置内に装着されている場合に、カートリッジ間で色味が合わなくなることがあった。これは、プロセスカートリッジの画像濃度制御のタイミングは寿命設定に応じて異なるために、異なる寿命のプロセスカートリッジが同時に装着されていると、画像濃度制御のタイミングがずれてしまうことが原因であった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、寿命が異なる複数のカートリッジを同時に装着可能な画像形成装置において、画像濃度制御を適切なタイミングで実行するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
画像データに基づいて露光されることで表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像を現像剤により現像して現像剤像を形成する現像剤担持体と、
前記現像剤を収容する収容室と、をそれぞれが有する複数のカートリッジを同時に装着可能な画像形成装置であって、前記複数のカートリッジにはそれぞれ、使用可能な寿命が設定されており、
前記複数のカートリッジにより形成された前記現像剤像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体に転写された前記現像剤像に光を照射して反射光を検知し、前記反射光に関する情報を出力する検知手段と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像データの値と、前記反射光に関する情報に基づいて、前記現像剤像を形成するときの画像濃度を制御する画像濃度制御を行うものであり、
前記画像形成装置に、第1の寿命が設定された第1のカートリッジと、前記第1の寿命とは異なる第2の寿命が設定された第2のカートリッジと、が同時に装着されている場合は、前記第2のカートリッジのみが装着されている場合よりも、前記画像濃度制御を行う頻度を高くする
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
本発明はまた、以下の構成を採用する。すなわち、
画像データに基づいて露光されることで表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像を現像剤により現像して現像剤像とする現像剤担持体と、前記現像剤を収容する収容室と、をそれぞれが有する複数のカートリッジを着脱可能な画像形成装置であって、前記複数のカートリッジにはそれぞれ、使用可能な寿命が設定されており、
前記複数のカートリッジにより形成された前記現像剤像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体に転写された前記現像剤像に光を照射して反射光を検知し、前記反射光に関する情報を出力する検知手段と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像データの値と前記反射光に関する情報に基づいて、前記現像剤像を形成するときの画像濃度を制御する画像濃度制御を行うものであり、
前記画像形成装置に、第1の寿命が設定された第1のカートリッジと、前記第1の寿命とは異なる第2の寿命が設定された第2のカートリッジと、が同時に装着されている場合は、前記第1のカートリッジについて前記画像濃度制御を行うものとして決定された第1の頻度と、前記第2のカートリッジについて前記画像濃度制御を行うものとして決定された第2の頻度と、の両方において前記画像濃度制御を行う
ことを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、寿命が異なる複数のカートリッジを同時に装着可能な画像形成装置において、画像濃度制御を適切なタイミングで実行するための技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1における画像形成装置の概略構成断面図
実施例1における現像装置及びプロセスカートリッジの概略構成断面図
実施例1における画像形成装置の制御ブロックを示す図
濃度センサの構成図
濃度センサ特性の説明図
濃度センサ出力の正規化補正説明図
画像濃度制御方法のフローチャート
中間転写ベルト上のパッチパターン説明図
画像階調制御の説明図
曲線γ推移の説明図
画像濃度制御の一例を示すタイミングチャート
画像濃度制御の別の例を示すタイミングチャート
実施例2の画像濃度制御の例を示すタイミングチャート
実施例3の画像濃度制御の例を示すタイミングチャート
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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