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公開番号2024176270
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094709
出願日2023-06-08
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20241212BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】複数の目標となる最大画像濃度に応じて、高精度に画像形成条件を補正することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、最大画像濃度の異なるノーマルモードと画像濃度アップモードのそれぞれに応じた画像形成条件で画像を形成することができる。CPU301は、ノーマルモードの第1画像形成条件と画像濃度アップモードの第2画像形成条件との差分値を記憶する。CPU301は、画像濃度調整を行う際に、第1画像形成条件の調整を行うことでノーマルモードの新たな第1画像形成条件を生成し、新たな第1画像形成条件と差分値とにより、新たな第2画像形成条件を生成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
最大画像濃度の異なる複数の画像形成モードのそれぞれに応じた画像形成条件で画像を形成することができる画像形成手段と、
画像形成条件に応じて、前記画像形成手段に画像を形成させる制御手段と、を備え、
前記制御手段は、第1画像形成モードの第1画像形成条件と第2画像形成モードの第2画像形成条件との差分値を記憶しておき、
前記制御手段は、画像濃度調整を行う際に、前記第1画像形成条件の調整を行うことで前記第1画像形成モードの新たな第1画像形成条件を生成し、前記新たな第1画像形成条件と前記差分値とにより、新たな第2画像形成条件を生成することを特徴とする、
画像形成装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記画像形成手段により画像が形成される像担持体と、
前記像担持体に形成された前記画像を検出する画像検出手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、前記第1画像形成条件で前記画像形成手段により前記像担持体に最大画像濃度の補正用のパターン画像を形成し、前記画像検出手段による前記パターン画像の検出結果に基づいて決定した前記第1画像形成条件の変更量により前記第1画像形成条件を変更することで前記新たな第1画像形成条件を生成することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記画像形成手段により前記像担持体に最大画像濃度の補正用の画像濃度が異なる複数のパターン画像を形成し、前記画像検出手段による前記複数のパターン画像のそれぞれの検出結果に基づいて前記第1画像形成モードの目標となる画像濃度と前記第2画像形成モードの目標となる画像濃度とを取得し、それぞれの目標となる画像濃度から前記差分値を生成することを特徴とする、
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、画像濃度の変動に関する値に基づいて、前記第1画像形成条件の変更量を決定する処理を起動することを特徴とする、
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記画像形成手段による画像形成動作の積算回数に基づいて、前記第1画像形成条件の変更量を決定する処理を起動することを特徴とする、
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記画像形成手段により前記像担持体に最大画像濃度の補正用の画像濃度が異なる複数のパターン画像を形成し、前記画像検出手段による前記複数のパターン画像のそれぞれの検出結果に基づいて、前記差分値を生成することを特徴とする、
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成手段は、感光体と、前記感光体を一様に帯電させる帯電手段と、帯電された前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像する現像手段と、を備え、
前記画像形成条件は、前記帯電手段が前記感光体を帯電させるための帯電バイアス電圧、前記露光手段による露光量、前記現像手段が現像するための現像バイアス電圧、及び前記帯電バイアス電圧と前記露光量とにより決まる現像コントラスト、の少なくとも一つを含むことを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記差分値として前記第1画像形成条件と前記第2画像形成条件の前記現像コントラストの差分値を算出し、前記新たな第1画像形成条件の現像コントラストを生成し、前記新たな画像形成条件の現像コントラストと前記差分値とにより前記新たな第2画像形成条件の現像コントラストを生成することを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1画像形成モードの露光量と前記第2画像形成モードの露光量が同じであることを特徴とする、
請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第1画像形成モードの最大画像濃度よりも前記第2画像形成モードの最大画像濃度が高画像濃度であることを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに画像を形成する、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、家庭用の他に、主にオフィスで使用されるオフィスプリント機や商業分野で使用されるプロダクションプリント機がある。オフィスプリント機とプロダクションプリント機とでは、要求される最大画像濃度等の画質が異なる。近年、オフィスプリント機とプロダクションプリント機との両方で要求される画質を備える画像形成装置が提案されている。このような画像形成装置は、ユーザの用途に応じた画質で印刷することが要求される。例えば、オフィスプリント機として使用する場合には、オフィスプリント用途の画質が要求され、プロダクションプリント機として使用する場合には、プロダクションプリント用途の画質が要求される。
【0003】
このような要求に対して、目標とする最大画像濃度を複数設定可能であり、各最大画像濃度に応じて画像形成条件を変更することが可能な画像形成装置がある。特許文献1には、このような画像形成装置が開示される。この画像形成装置は、ページ間でトナーパターン画像を形成して目標の画像濃度に対する画像形成条件の補正を行い、別の目標の画像濃度に対する画像形成条件をトナーパターン画像を形成せずに補正量を算出して補正する。
【0004】
画像形成装置は、設置環境や構成部品の経年変化によって、画像形成条件を補正しても画像濃度が所定の画像濃度にならない場合がある。そのため画像形成装置は、目標となる画像濃度と実際に印刷された画像の画像濃度との差分を補正するキャリブレーションを実行する。カラー画像を形成する画像形成装置の場合、各色の画像濃度が変動することでカラーバランス(いわゆる色味)が変動する。そのため、各色の画像濃度の変動を抑制することは重要である。特許文献2には、異なる複数の画像形成条件で形成したトナーパターン画像により、最大画像濃度が目標の画像濃度となるように画像形成条件を調整する制御を開示する。画像形成条件には、露光量、帯電バイアス電圧、現像バイアス電圧等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-44740号公報
特開2018-132544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示される技術は、1つの画像形成条件によるトナーパターン画像から複数の目標の画像濃度に対する画像形成条件を決定するために、補正精度が低くなる。特に予め設定されたテーブル等で補正量を補正する場合、画像形成装置の状態変化による画像形成条件と画像濃度との関係の変化に対応できず、補正精度が低下する。
【0007】
特許文献2に開示される技術は、目標とする最大画像濃度毎に、画像形成条件の調整を行う必要がある。例えば、目標とする最大画像濃度が2種類ある場合、各々の画像形成条件を求めるために、画像形成条件の調整制御を2回行う必要がある。同様に、目標とする最大画像濃度が3種類ある場合、画像形成条件の調整制御を3回行う必要がある。このように、目標とする最大画像濃度が増加すると、画像形成条件の調整制御の回数も増加してしまう。
【0008】
本発明は、上述の問題に鑑み、複数の目標となる最大画像濃度に応じて、高精度に画像形成条件を補正することができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像形成装置は、最大画像濃度の異なる複数の画像形成モードのそれぞれに応じた画像形成条件で画像を形成することができる画像形成手段と、画像形成条件に応じて、前記画像形成手段に画像を形成させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、第1画像形成モードの第1画像形成条件と第2画像形成モードの第2画像形成条件との差分値を記憶しておき、前記制御手段は、画像濃度調整を行う際に、前記第1画像形成条件の調整を行うことで前記第1画像形成モードの新たな第1画像形成条件を生成し、前記新たな第1画像形成条件と前記差分値とにより、新たな第2画像形成条件を生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の目標となる最大画像濃度に応じて、高精度に画像形成条件を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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