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公開番号2025102728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2024226068
出願日2024-12-23
発明の名称インクセット及びインクジェット記録方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20250701BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】L*a*b*色空間上のa*>0、b*>0領域中、オレンジ~高明度のレッド領域及び明度の低いレッド領域の彩度を高め、色再現性が向上した画像を記録することが可能なインクセットを提供する。
【解決手段】第1インク及び第2インクの組み合わせを有するインクセットである。第1インクを水で希釈して得た第1希釈液の色相角が、330°以上345°以下であり、第2インクを水で希釈して得た第2希釈液の色相角が、40°以上80°以下であり、380nm~780nmの波長範囲における第1希釈液の2つの極大吸収波長のうちの短波長側の極大吸収波長λ1(nm)と、380nm~780nmの波長範囲における第2希釈液の最大吸収波長λ2(nm)の差の絶対値が、0以上10以下であり、560nm~580nmの波長範囲における、第1希釈液の吸光度の積分値と、第2希釈液の吸光度の積分値の差の絶対値が、11.0以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1インク及び第2インクの組み合わせを有するインクセットであって、
前記第1インクが第1顔料を含有するとともに、前記第2インクが第2顔料を含有し、
380nm~780nmの波長範囲の最大吸収波長の吸光度が1となるように前記第1インクを水で希釈して得た第1希釈液の色相角が、330°以上345°以下であり、
380nm~780nmの波長範囲の最大吸収波長の吸光度が1となるように前記第2インクを水で希釈して得た第2希釈液の色相角が、40°以上80°以下であり、
380nm~780nmの波長範囲における前記第1希釈液の2つの極大吸収波長のうちの短波長側の極大吸収波長λ1(nm)と、380nm~780nmの波長範囲における前記第2希釈液の最大吸収波長λ2(nm)の差の絶対値が、0以上10以下であり、
560nm~580nmの波長範囲における前記第1希釈液の吸光度の積分値と、560nm~580nmの波長範囲における前記第2希釈液の吸光度の積分値の差の絶対値が、11.0以上であることを特徴とするインクセット。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記第2希釈液の色相角が、45°以上72°以下である請求項1に記載のインクセット。
【請求項3】
前記第2顔料の体積基準の累積50%粒子径D2(nm)と、前記第1顔料の体積分布の累積50%粒子径D1(nm)が、下記式(1)の関係を満たす請求項1に記載のインクセット。
|D2-D1|≦40 ・・・(1)
【請求項4】
前記第1インクの静的表面張力が、25.0mN/m以上であり、
前記第2インクの静的表面張力が、25.0mN/m以上である請求項1に記載のインクセット。
【請求項5】
前記第1インクの静的表面張力(mN/m)と、前記第2インクの静的表面張力(mN/m)の差の絶対値が、0.1mN/m以上である請求項1に記載のインクセット。
【請求項6】
前記第1インク及び前記第2インクが、その重量平均分子量が10,000以上のウレタン樹脂をそれぞれ含有する請求項1に記載のインクセット。
【請求項7】
前記第2顔料が、C.I.ピグメントオレンジ43である請求項1に記載のインクセット。
【請求項8】
前記第1顔料が、C.I.ピグメントレッド122とC.I.ピグメントバイオレット19の固溶体である請求項1に記載のインクセット。
【請求項9】
前記固溶体中、前記C.I.ピグメントレッド122の含有量(質量%)が、前記C.I.ピグメントバイオレット19の含有量(質量%)に対する質量比率で、1.5倍以上9.0倍以下である請求項8に記載のインクセット。
【請求項10】
前記第1インク及び前記第2インクは、いずれも水性インクである請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインクセット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクセット及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
大判インクジェットプリンターで画像を印刷するポスター分野やフォトグラフィック分野では、画像の色再現領域を拡大すべく、基本色に特色を組み合わせたインクセットが広く使用されている。シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックなどの基本色インクとともに、レッド、オレンジ、グリーン、及びブルーなどの多数の特色インクを用いることで、要求される高いレベルの色再現性を達成することできる。但し、用いるインクの色数の増加に伴い、インクジェット記録装置の大型化やシステムへの負荷増大などの課題が生じやすくなる。このため、特色インクの数を減らした場合であっても、色再現領域を拡大した画像を記録すべく、様々な技術開発が行われている。
【0003】
また、近年、特にポスター分野における印刷物の印象を高めるべく、L





色空間上のa

>0、b

>0領域における鮮やかな色再現領域が注目されており、この色再現領域を拡大するための様々な技術が提案されている。
【0004】
基本色インクと特色インクを併用して色再現性を拡大させる様々な手法がこれまでに提案されている。例えば、色再現領域を拡大すべく、マゼンタインク、イエローインク、及びブラックインクに特色のオレンジインクを加えたインクセットが提案されている(特許文献1)。また、シアンインク、マゼンタインク、及びイエローインクに、淡シアンインク、淡マゼンタインク、特色のオレンジインク、及び特色のグリーンインクを加えたインクセットが提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-084102号公報
特開2011-116876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、近年要求される色再現領域を達成すべく、特許文献1及び2で提案されたインクセットを用いて、L





色空間上のa

>0、b

>0領域を再現した。その結果、いずれのインクセットを用いた場合にも、L





色空間上のa

>0、b

>0領域中の明度の高い領域については、要求される色再現領域を達成しうることがわかった。しかし、L





色空間上のa

>0、b

>0領域中の明度の低い領域については、要求される色再現領域を達成できないことが判明した。詳細に検討した結果、オレンジ~高明度のレッド領域の彩度C

が大きい一方で、明度の低いレッド領域(暗部レッド領域)の彩度C

が小さくなってしまい、要求される色再現領域を達成することが困難であることが判明した。
【0007】
したがって、本発明の目的は、L





色空間上のa

>0、b

>0領域中、オレンジ~高明度のレッド領域及び明度の低いレッド領域の彩度を高め、色再現性が向上した画像を記録することが可能なインクセットを提供することにある。また、本発明の別の目的は、このインクセットを用いたインクジェット記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明によれば、第1インク及び第2インクの組み合わせを有するインクセットであって、前記第1インクが第1顔料を含有するとともに、前記第2インクが第2顔料を含有し、380nm~780nmの波長範囲の最大吸収波長の吸光度が1となるように前記第1インクを水で希釈して得た第1希釈液の色相角が、330°以上345°以下であり、380nm~780nmの波長範囲の最大吸収波長の吸光度が1となるように前記第2インクを水で希釈して得た第2希釈液の色相角が、40°以上80°以下であり、380nm~780nmの波長範囲における前記第1希釈液の2つの極大吸収波長のうちの短波長側の極大吸収波長λ1(nm)と、380nm~780nmの波長範囲における前記第2希釈液の最大吸収波長λ2(nm)の差の絶対値が、0以上10以下であり、560nm~580nmの波長範囲における前記第1希釈液の吸光度の積分値と、560nm~580nmの波長範囲における前記第2希釈液の吸光度の積分値の差の絶対値が、11.0以上であることを特徴とするインクセットが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、L





色空間上のa

>0、b

>0領域中、オレンジ~高明度のレッド領域及び明度の低いレッド領域の彩度を高め、色再現性が向上した画像を記録することが可能なインクセットを提供することができる。また、本発明によれば、このインクセットを用いたインクジェット記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
色空間領域を示す模式図である。(1)の領域はオレンジから明度の高いレッド領域、(2)の領域は明度の低いレッド領域である。
実施例1のインクセットを構成する第1インク1及び第2インク1の吸収スペクトルである。
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置の一例を模式的に示す図であり、(a)はインクジェット記録装置の主要部の斜視図、(b)はヘッドカートリッジの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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