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公開番号
2025103471
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023220888
出願日
2023-12-27
発明の名称
インクジェット記録装置、制御方法、及びプログラム
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
B41J
2/18 20060101AFI20250702BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】インク循環ユニットの稼働時間を削減しつつ、休止状態から復帰した後にインクを濃度ムラなく吐出可能な状態になるまでの時間を短縮させる。
【解決手段】インク循環型のインクジェット記録装置は、記録動作が休止した状態である第1状態から記録動作が実行可能な状態である第2状態へ復帰する時刻である復帰時刻を取得し、制御手段は、インクジェット記録装置が前記第1状態に移行した後に、インクジェット記録装置を前記第2状態へ復帰させるための循環手段によるインク循環を含む復帰前メンテナンスを実行し、取得した復帰時刻より前に復帰前メンテナンスを完了させる。
【選択図】 図10
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを吐出して画像を記録する記録動作を行う記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対し、タンクからインクを供給し、前記記録ヘッドから回収したインクを前記タンクに戻して循環させる循環手段と、
前記記録ヘッドによる記録動作と前記循環手段によるインク循環とを制御する制御手段と、
記録動作が休止した状態である第1状態から記録動作が実行可能な状態である第2状態へ復帰する時刻である復帰時刻を取得する取得手段と、
を備えるインクジェット記録装置であって、
前記制御手段は、前記インクジェット記録装置が前記第1状態に移行した後に、前記インクジェット記録装置を前記第2状態へ復帰させるための前記循環手段によるインク循環を含む復帰前メンテナンスを実行し、前記取得手段により取得した前記復帰時刻より前に前記復帰前メンテナンスを完了させることを特徴とするインクジェット記録装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記制御手段は、
前記復帰時刻から少なくとも前記復帰前メンテナンスに要する時間だけ遡った時刻を前記復帰前メンテナンスの開始時刻として設定し、設定した開始時刻に到達すると前記復帰前メンテナンスを開始することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記第1状態へ移行する前に前記開始時刻を設定する
ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
ユーザによる前記復帰時刻の設定を受け付ける受付手段を更に備え、
前記取得手段は、前記第1状態へ移行する前に前記受付手段が受け付けた時刻を、前記復帰時刻として取得する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
ユーザによる前記第1状態とする期間の設定を受け付ける受付手段を更に備え、
前記取得手段は、前記受付手段が前記第1状態に移行する前に受け付けた前記第1状態とする期間の長さに基づき、前記復帰時刻を取得する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1状態へ移行する前に前記循環手段が最後に実行したインク循環の終了時刻から前記復帰時刻までの時間に基づき、前記復帰前メンテナンスの処理内容を決定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
前記第1状態へ移行する前に前記取得手段が前記復帰時刻を取得できない場合、
前記制御手段は、
前記第1状態へ移行した後に、前記循環手段によるインク循環を所定の時間間隔で間欠的に行う第1の間欠メンテナンスを実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項8】
前記第1状態へ移行する前に前記取得手段が前記復帰時刻を取得し、且つ
前記第1状態へ移行する前に前記循環手段が最後に実行したインク循環の終了時刻から前記復帰時刻までの時間が閾値以上である場合、
前記制御手段は、
前記第1状態へ移行した後、前記復帰前メンテナンスを開始させるまでの間に、前記循環手段によるインク循環を所定の時間間隔で間欠的に行う第2の間欠メンテナンスを実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項9】
前記第1状態において前記第2状態への復帰が指示された場合、
前記制御手段は、
前記復帰前メンテナンスを直ちに開始する
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項10】
前記制御手段は、
前記第2状態への復帰が指示された時刻から当該時刻の前に最後に実行されたインク循環の終了時刻までの時間に基づき、前記復帰前メンテナンスの処理内容を決定することを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インク循環型のインクジェット記録装置におけるインク循環の休止及び復帰に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット技術は産業用途にも広く展開することが求められている。例えば、酸化チタン等の白色顔料、アルミニウム等のメタリック顔料、テキスタイル用の分散染料等の色材が分散されたインクがある。これらは色材が沈降しやすく、インク内に色材の濃度ムラが生じると所望の画像が得られない場合がある。そのため、記録を開始する前にインクを循環させたり、タンク内のインクを撹拌したりすることで濃度ムラを低減する必要がある。
【0003】
しかしながら、装置を立ち上げてからインクの循環及び撹拌を含む準備動作を開始すると、濃度ムラなくインクを吐出可能な状態になるまでに時間を要し、生産性が低下するという問題がある。他方、装置が記録動作を行わない休止期間中もインクの循環及び撹拌を継続すると、循環用のポンプの消耗が早まり、ポンプ交換によるダウンタイムで生産性が低下するという問題がある。
【0004】
休止期間中のインク循環に関し、特許文献1では、インクジェット記録装置の非稼働期間中に所定時間間隔でインクを循環させる間欠循環が提案されている。また、非稼働期間中に主電源ONまたは装置稼働の指令等があった場合に、予備動作としてインク循環を開始させることが提案されている。このような間欠的なインク循環と復帰時のインク循環を行うことで、休止期間中も常にインク循環を継続する場合と比較して、ポンプの稼働時間の削減が見込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-007131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示される手順では、ユーザが主電源ONまたは装置稼働の指令を行った時点からインク循環を開始する。よって、インクを濃度ムラなく吐出可能な状態になるまでの待機時間が発生し、なお改善の余地がある。
本開示は、インク循環の稼働時間を削減しつつ、休止状態から復帰した後にインクを濃度ムラなく吐出可能な状態になるまでのユーザの待機時間を短縮させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のインクジェット記録装置は、インクを吐出して画像を記録する記録動作を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対し、タンクからインクを供給し、前記記録ヘッドから回収したインクを前記タンクに戻して循環させる循環手段と、前記記録ヘッドによる記録動作と前記循環手段によるインク循環とを制御する制御手段と、記録動作が休止した状態である第1状態から記録動作が実行可能な状態である第2状態へ復帰する時刻である復帰時刻を取得する取得手段と、を備え、前記制御手段は、前記インクジェット記録装置が前記第1状態に移行した後に、前記インクジェット記録装置を前記第2状態へ復帰させるための前記循環手段によるインク循環を含む復帰前メンテナンスを実行し、前記取得手段により取得した前記復帰時刻より前に前記復帰前メンテナンスを完了させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示のインクジェット記録装置によれば、インク循環の稼働時間を削減しつつ、休止状態から復帰した後にインクを濃度ムラなく吐出可能な状態になるまでの時間を短縮させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
インクジェット記録装置のハードウエア構成を模式的に示す図である。
インク循環ユニット及びインク撹拌ユニットを模式的に示す図である。
ヘッド内の流路構成を模式的に示す図である。
ヘッド内のインクの流れを説明する図である。
インクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。
復帰タイマーの設定例を示す図である。
放置時間に応じたメンテナンスの内容を定めたテーブルの例を示す図である。
休止移行指示を受けた際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
復帰タイマーに復帰時刻が設定された場合のメンテナンス例を示す図である。
復帰タイマーに復帰時刻が設定された場合のメンテナンス例を示す図である。
復帰タイマーに休止時間が設定された場合のメンテナンス例を示す図である。
復帰タイマーに休止時間が設定された場合のメンテナンス例を示す図である。
復帰タイマーが設定されずに休止状態へ移行する場合のメンテナンス例を示す図である。
休止期間中に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
メンテナンス完了フラグの例を示す図である。
インクの種類が複数ある場合のジョブ受付処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態で示す構成は一例に過ぎず、また本開示は図示された構成に限定されるものではない。また、本明細書に示す物性値は、特に断りのない限り常温(25℃)における値である。
(【0011】以降は省略されています)
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