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公開番号
2024180591
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2024180713,2022024542
出願日
2024-10-16,2022-02-21
発明の名称
ズームレンズおよび撮像装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
15/20 20060101AFI20241219BHJP(光学)
要約
【課題】例えば、広画角、高ズーム比、小型、全ズーム範囲にわたる高い光学性能の点で有利なズームレンズを提供する。
【解決手段】物体側から像側へ順に、ズームのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、広角端から望遠端へのズームにおいて像側へ移動する1以上の負の屈折力のレンズ群と、広角端から望遠端へのズームに際して、物体側に移動する2以上の正の屈折力のレンズ群とを有し、広角端から望遠端へのズームにおいて、前記1以上の負の屈折力のレンズ群の中で最も移動量の大きいレンズ群を第Nレンズ群とし、前記2以上の正の屈折力のレンズ群の中で最も移動量の大きいレンズ群を第Pレンズ群とし、第1レンズ群の焦点距離、広角端及び望遠端での焦点距離、広角端と望遠隊での第Nレンズ群から像面までの光軸上の距離の差、広角端と望遠端での前記第Pレンズ群から像面までの光軸上の距離の差を適切に設定する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
物体側から像側へ順に、ズームのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、広角端から望遠端へのズームにおいて像側へ移動する少なくとも1つの負の屈折力のレンズ群と、広角端から望遠端へのズームにおいて物体側へ移動する少なくとも2つの正の屈折力のレンズ群とを有するズームレンズであって、
広角端から望遠端へのズームにおいて、前記少なくとも1つの負の屈折力のレンズ群の中で最も移動量の大きいレンズ群を第Nレンズ群とし、前記少なくとも2つの正の屈折力のレンズ群の中で最も移動量の大きいレンズ群を第Pレンズ群とし、
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、広角端での前記ズームレンズの焦点距離をfw、望遠端での前記ズームレンズの焦点距離をft、広角端での前記第Nレンズ群から像面までの光軸上の距離と望遠端での前記第Nレンズ群から像面までの光軸上の距離との差をmn、広角端での前記第Pレンズ群から像面までの光軸上の距離と望遠端での前記第Pレンズ群から像面までの光軸上の距離との差をmpとしたとき、
4.35<ft/f1<6.00
1.0<|mn/mp|<2.0
0.02<fw/f1<0.05
なる条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
広角端から望遠端へのズームにおいて像側へ移動するレンズ群をVレンズ群とし、広角端での前記Vレンズ群の合成横倍率をβvw、望遠端での前記Vレンズ群の合成横倍率をβvtとしたとき、
2.0<(βvt/βvw)
2
×(fw/ft)<5.0
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項3】
前記Vレンズ群は、合成横倍率が-1倍となる状態を有し、
広角端から望遠端へのズームにおいて物体側へ移動するレンズ群をCレンズ群とし、前記Vレンズ群の合成横倍率が-1倍となる状態での前記Cレンズ群の合成横倍率をβcfzとしたとき、
-1.00<βcfz<-0.65
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
【請求項4】
前記Vレンズ群は、合成横倍率が-1倍となる状態を有し、
広角端から望遠端へのズームにおいて物体側へ移動するレンズ群をCレンズ群とし、前記Vレンズ群の合成横倍率が-1倍となる状態での前記Cレンズ群の合成横倍率が-1倍となることを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
【請求項5】
前記Cレンズ群は、正の屈折力のP1レンズ群と正の屈折力のP2レンズ群とからなり、広角端での前記P1レンズ群および前記P2レンズ群の隣り合う面の光軸上の間隔をdw、望遠端での前記P1レンズ群および前記P2レンズ群の隣り合う面の光軸上の間隔をdtとしたとき、
0.1<dt/dw<2.0
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項3に記載のズームレンズ。
【請求項6】
広角端から望遠端へのズームにおいて像側へ移動するレンズ群をVレンズ群とし、広角端での前記Vレンズ群の合成焦点距離をfvwとしたとき、
-15.0<f1/fvw<-8.0
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項7】
広角端から望遠端へのズームにおいて像側へ移動するレンズ群をVレンズ群、広角端から望遠端へのズームにおいて物体側へ移動するレンズ群をCレンズ群、広角端での前記Vレンズ群の合成焦点距離をfvw、広角端での前記Cレンズ群の合成焦点距離をfcwとしたとき、
-0.50<fvw/fcw<-0.15
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項8】
前記第1レンズ群における最も物体側のレンズは、両凹レンズであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項9】
前記両凹レンズの焦点距離をf1n、前記両凹レンズのd線基準アッベ数をν1nとしたとき、
-1.65<f1n/f1<-1.10
37<ν1n<48
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項8に記載のズームレンズ。
【請求項10】
前記第1レンズ群に含まれている正レンズのd線基準アッベ数の平均をνpaveとしたとき、
80<νpave<100
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1から9までのいずれか一項に記載のズームレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズームレンズおよび撮像装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
テレビカメラや映画用カメラ、写真用カメラ等の撮像装置には、広画角、高ズーム比、高い光学性能を有した小型のズームレンズが要望されている。また、ズームレンズには、プロフェッショナルユースのカメラにおける高解像度撮像デバイスの撮像領域の全体わたって高解像力が要求されている。
【0003】
そのような特許文献1、2のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群からなる。当該ズームレンズは、ズームにおいて第2ないし第4レンズ群が移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-47380号公報
特開2014-81464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のようなズームレンズにおいて130を超えるようなズーム比を得るのに、望遠端での色収差補正が困難になる。
【0006】
本発明は、例えば、広画角、高ズーム比、小型、全ズーム範囲にわたる高い光学性能の点で有利なズームレンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に、ズームのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、広角端から望遠端へのズームにおいて像側へ移動する負の屈折力の少なくとも1つのレンズ群と、広角端から望遠端へのズームにおいて物体側へ移動する正の屈折力の少なくとも2つのレンズ群とを有するズームレンズであって、広角端から望遠端のズームにおいて、前記少なくとも1つの負の屈折力のレンズ群の中で最も移動量の大きいレンズ群を第Nレンズ群とし、前記少なくとも2つの正の屈折力のレンズ群の中で最も移動量の大きいレンズ群を第Pレンズ群とし、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、広角端での前記ズームレンズの焦点距離をfw、望遠端での前記ズームレンズの焦点距離をft、広角端での前記第Nレンズ群から像面までの光軸上の距離と望遠端での前記第Nレンズ群から像面までの光軸上の距離との差をmn、広角端での第Pレンズ群から像面までの光軸上の距離と望遠端での前記第Pレンズ群から像面までの光軸上の距離との差をmpとしたとき、
4.35<ft/f1<6.00
1.0<|mn/mp|<2.0
0.02<fw/f1≦0.035
を満たすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、例えば、広画角、高ズーム比、小型、全ズーム範囲にわたる高い光学性能の点で有利なズームレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
数値実施例1の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図
数値実施例1の広角端(a)、f=220.03mm(b)、望遠端(c)で無限遠合焦時の収差図
数値実施例2の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図
数値実施例2の広角端(a)、f=208.08mm(b)、望遠端(c)で無限遠合焦時の収差図
数値実施例3の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図
数値実施例3の広角端(a)、f=260.97mm(b)、望遠端(c)で無限遠合焦時の収差図
数値実施例4の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図
数値実施例4の広角端(a)、f=210.60mm(b)、望遠端(c)で無限遠合焦時の収差図
数値実施例5の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図
数値実施例5の広角端(a)、f=221.43mm(b)、望遠端(c)で無限遠合焦時の収差図
数値実施例6の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図
数値実施例6の広角端(a)、f=251.82mm(b)、望遠端(c)で無限遠合焦時の収差図
数値実施例7の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図
数値実施例7の広角端(a)、219.95mm(b)、望遠端(c)で無限遠合焦時の収差図
本発明の撮像装置の要部概略図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明のズームレンズの特徴について、各条件式に沿って説明する。本発明のズームレンズは、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を達成するために、第1レンズ群の屈折力やズームに際して移動するレンズ群の移動量を規定している。
(【0011】以降は省略されています)
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