TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024060727
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-07
出願番号
2022168187
出願日
2022-10-20
発明の名称
凸版印刷版の製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B41C
1/00 20060101AFI20240425BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】ロングラン印刷においても、ベタ濃度や網点径の変化を抑制し、良好な印刷物を得ることのできる凸版印刷版を提供すること。
【解決手段】支持体上に印刷レリーフを形成する工程および印刷レリーフをホウ酸系化合物溶液に接触させる工程を有する凸版印刷版の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
支持体上に印刷レリーフを形成する工程および印刷レリーフをホウ酸系化合物溶液に接触させる工程を有する凸版印刷版の製造方法。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
前記印刷レリーフがポリビニルアルコールを含む請求項1の凸版印刷版の製造方法。
【請求項3】
前記ホウ酸系化合物溶液におけるホウ酸系化合物濃度が0.5重量%以上20重量%以下である請求項1または2に記載の凸版印刷版の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は凸版印刷版の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
凸版印刷は、凸状の印刷レリーフの頂点にインキを塗布し、被印刷体にインキを転写する印刷方式であり、樹脂凸版印刷やフレキソ印刷などが挙げられる。これらの中で、フレキソ印刷は、その柔軟性を活かして、紙器、ラベル、軟包装用途やエレクトロニクス用途などに広く使用されている。フレキソ印刷に用いられるフレキソ印刷版のレリーフを形成する方法としては、例えば、フレキソ印刷版原版の感光性樹脂層に、画像マスクや原画フィルムを介して紫外線を照射して画像部を選択的に光硬化させ、未硬化部分を現像液により除去する方法や、フレキソ印刷版原版の樹脂層を、レーザーを用いて直接画像様に彫刻する方法などが挙げられる。
【0003】
近年、環境への配慮から、露光・現像により印刷レリーフを形成する方法において、水により現像可能なフレキソ印刷版原版の開発が進んでおり、例えば、イオン性を有する官能基を含む樹脂(A)、光重合開始剤(B)、光重合性モノマー(C)、および樹脂(A)と対イオンを形成しうるイオン性官能基を有するフッ素含有化合物(D)を含む感光性樹脂組成物を用いてなる感光性樹脂印刷版原版(例えば、特許文献1参照)などが提案されている。また、現像工程を不要として現像廃液の課題を解決する、レーザーを用いた彫刻により印刷レリーフを形成する方法に用いられる印刷版原版として、例えば、支持体および支持体上に樹脂層を有し、樹脂層が(A)反応性基を側鎖に有する変性部分ケン化ポリ酢酸ビニル、(B)塩基性窒素を有するポリアミド、(C)5~7員環を有し、かつ重合可能なエチレン性二重結合を有する化合物、および(D)光重合開始剤を含有するレーザー彫刻用樹脂印刷原版(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/088336号
国際公開第2014/129243号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかる従来技術の印刷版原版から得られる印刷版によりロングラン印刷を行うと、ベタ部の印刷濃度が低下したり、網点径が細るという課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、ロングラン印刷においても、ベタ濃度や網点径の変化を抑制し、良好な印刷物を得ることのできる凸版印刷版を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は主として以下の構成を有する。
支持体上に印刷レリーフを形成する工程および印刷レリーフをホウ酸系化合物溶液に接触させる工程を有する凸版印刷版の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ロングラン印刷においても、ベタ濃度や網点径の変化を抑制し、良好な印刷物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明における凸版印刷版とは、支持体上に印刷レリーフを有する印刷版を指し、例えば、樹脂凸版印刷版やフレキソ印刷版などが挙げられる。前述のとおり、凸版印刷版を用いた印刷においては、ロングラン印刷の際に、ベタ部の印刷濃度(ベタ濃度)の低下や網点径が細る課題があった。本発明者らは、かかるベタ濃度の低下や網点径の細りは、印刷レリーフ中の未硬化成分が、印刷中に徐々にインキ中に抽出され、印刷レリーフの高さが低くなったり、印刷レリーフの径が小さくなったりすることによるものであることを見出した。そこで、本発明においては、支持体上に印刷レリーフを形成する工程(以下、「レリーフ形成工程」と記載する場合がある)に加えて、印刷レリーフをホウ酸系化合物溶液に接触させる工程(以下、「表面処理工程」と記載する場合がある)を有することを特徴とする。表面処理工程において、ホウ酸系化合物が、印刷レリーフに含まれるバインダー樹脂と反応して緻密な皮膜を形成するため、印刷レリーフ中の未硬化成分のインキ中への抽出を抑制し、ロングラン印刷においても、ベタ濃度や網点径の変化を抑制し、良好な印刷物を得ることができる。なお、表面処理工程に用いるホウ酸系化合物溶液を、「表面処理液」と記載する場合がある。
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
吸収制御剤
29日前
東レ株式会社
吹出しノズル
23日前
東レ株式会社
凸版印刷版原版
9日前
東レ株式会社
車両用部材の補強方法
9日前
東レ株式会社
積層体、および太陽電池
17日前
東レ株式会社
含窒素化合物用の可溶化剤
29日前
東レ株式会社
ラメ糸及びそれを含む織編物
2日前
東レ株式会社
スパイラル分離膜エレメント
3日前
東レ株式会社
おむつ、およびおむつの製造方法
15日前
東レ株式会社
コアシェル構造を有する電極材料
1か月前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
9日前
東レ株式会社
プラスチックマルチコア光ファイバ
1か月前
東レ株式会社
熱可塑性エラストマー組成物および成形品
1か月前
東レ株式会社
積層体、電子部品および積層体の製造方法
23日前
東レ株式会社
加飾フィルムおよび加飾フィルムの製造方法
16日前
東レ株式会社
三次元造形物、および三次元造形物の製造方法
2日前
東レ株式会社
印刷用インキおよびそれを用いた印刷物の製造方法
9日前
東レ株式会社
血液浄化用多孔質中空糸膜及び血液浄化用モジュール
9日前
東レ株式会社
液体展開用シート、及び液体展開用シートの製造方法
23日前
東レ株式会社
基材の検査装置、基材の検査方法および被膜除去装置
2日前
東レ株式会社
液晶ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品
16日前
東レ株式会社
液晶ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品
16日前
東レコーテックス株式会社
架橋性ポリマー及び組成物
4日前
東レ株式会社
芳香族ポリアミドフィルム及びそれを用いてなる振動板
24日前
東レ株式会社
エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよび繊維強化複合材料
1か月前
東レ株式会社
紡糸口金
1か月前
東レ株式会社
感光性組成物、硬化物、表示装置、及び硬化物の製造方法
24日前
東レ株式会社
中空糸多孔質膜、中空糸多孔質膜ユニットおよび膜モジュール
2日前
東レ株式会社
シーラントフィルム、二次電池用外装材、二次電池、電動デバイス
2日前
東レ株式会社
積層体、断熱材および真空断熱容器、ならびに、積層体の製造方法
4日前
東レ株式会社
シリコーン樹脂組成物およびそれを用いた水なし平版印刷版の版面修正液
2日前
東レ株式会社
X線検査装置及びX線検査方法
1か月前
公立大学法人秋田県立大学
構造物用コーティング剤および赤外線による計測システム
1か月前
東レ株式会社
電子ドナー型光電変換材料、それを用いた光電変換素子、光センサおよび表示装置ならびに化合物。
16日前
東レ株式会社
感光性樹脂塗膜の製造方法、ディスプレイの製造方法、カラーフィルタの製造方法および感光性樹脂組成物
16日前
東レ株式会社
ポリエステル系フィルムの回収方法、ポリエステル系フィルムの処理装置およびポリエステル製品の製造方法
2日前
続きを見る
他の特許を見る