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公開番号2024064716
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173510
出願日2022-10-28
発明の名称液体吐出装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20240507BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体収容部内の攪拌体を円滑に回転させることができ、攪拌体が液体収容部に接触して回転することを防止でき、液体収容部を傷つけることなく液体を攪拌できる液体吐出装置を提供する。
【解決手段】液体を吐出する液体吐出部と、液体を収納可能であり、可撓性を有する材料で形成された液体収容部62と、磁性を有し、回転することで前記液体収容部内の液体を攪拌する攪拌体64と、前記液体収容部に固定されて設けられ、前記攪拌体が回転する領域を確保するプレート部63と、前記攪拌体に前記液体収容部の外側から磁力を付与するとともに前記攪拌体を回転させる磁力付与部65、66と、を有することを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
液体を吐出する液体吐出部と、
液体を収納可能であり、可撓性を有する材料で形成された液体収容部と、
磁性を有し、回転することで前記液体収容部内の液体を攪拌する攪拌体と、
前記液体収容部に固定されて設けられ、前記攪拌体が回転する領域を確保するプレート部と、
前記攪拌体に前記液体収容部の外側から磁力を付与するとともに前記攪拌体を回転させる磁力付与部と、を有する
ことを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記プレート部は、前記攪拌体の回転軸方向に対する前記攪拌体の移動が所定の範囲内に収まるように前記攪拌体の移動を規制する
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記プレート部は、前記攪拌体の回転軸方向と垂直な方向に対する前記攪拌体の移動が所定の範囲内に収まるように前記攪拌体の移動を規制する
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記プレート部は、前記攪拌体の移動を規制する規制部材を有する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記プレート部に液体供給口が設けられており、
前記液体供給口は、前記攪拌体を上から見たときの平面において、前記プレート部により確保された前記領域内であって、前記攪拌体の回転軸から外れた位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記プレート部に液体供給口が設けられており、
前記液体供給口は、前記攪拌体を上から見たときの平面において、前記攪拌体の回転軸に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記磁力付与部を制御する制御部と、
前記液体収容部を保持する保持部と、
前記液体収容部が前記保持部に保持されているか否かを検出する検出手段と、を有し、
前記液体収容部は、前記保持部に着脱可能であり、
前記磁性付与部は、磁性を発生して前記攪拌体に磁力を付与する磁性発生部と、前記磁性発生部を回転させる回転駆動部と、を有し、
前記制御部は、前記検出手段によって前記液体収容部が前記保持部に保持されていることを検出している場合に、前記回転駆動部を駆動する制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記液体収容部が前記保持部に保持されている時間を計測する計測手段と、を有し、
前記制御部は、前記計測手段の計測結果に基づき、所定の時期に前記回転駆動部を駆動して前記攪拌体を回転させる制御を行う
ことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記液体収容部は、複数の折り目を有し、当該液体収容部の内部における液体の容量が減少したときに当該液体収容部の容積が小さくなる
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記磁力付与部は、前記プレート部を介して前記攪拌体に磁力を与える
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
液体吐出装置は、ノズルから液体を記録媒体に吐出し、付着させて文字や画像などを形成する。
【0003】
液体吐出装置が吐出する液体としては、例えば顔料を含むインクが用いられる。顔料を含むインクによって得られる印刷物は耐光性、耐水性に優れる。一方、顔料を含むインクでは、顔料自体が粒子としてインクの溶媒中に分散しているため、インクを長期間放置した場合、顔料が溶媒中で沈降するという問題が生じる。これに対して、インクを収容するインクパックの中に磁性を有する攪拌体を入れ、磁力の作用で攪拌体を回転させ、インクを攪拌する技術が提案されている。
【0004】
特許文献1では、インクパック内に、磁気回転棒状体(マグネットスターラー)、リング状のフレーム部等を有する磁気攪拌具が開示されている。このリング状のフレーム部は、磁気回転棒状体の回転運動に必要な空間を提供する。磁場付与装置により磁気回転棒状体を回転させてインクパック内のインクを攪拌している。
特許文献1によれば、インクパック内における顔料インク沈降による濃度ムラの発生を防止することができ、均一な顔料濃度のインクを安定に供給することができるとしている。
【0005】
特許文献2は、特許文献1における磁気攪拌具では、リング状フレーム部によって確保された空間にあるインクがインクパックとリング状フレーム部とで仕切られるため、この領域にあるインクを最後まで使い切ることができないと指摘する。特許文献2では、特許文献1によって生じる問題に対する解決策を提案している。
特許文献2において、収容袋内に入れられた攪拌体は、液体が排出されるに連れて収容袋が容積を減ずるよう変形するときのその内面に押されて扁平状に変形する。特許文献2によれば、液体パック内における液体中の粒子の沈降による濃度むらの発生を防止し、均一な濃度の液体を安定に供給するとともに、液体パック内の液体を最後まで使い切ることができるとしている。
【0006】
特許文献3では、液体が貯留されるベローズ内に、永久磁石からなる攪拌子を収容し、回転磁界発生部により攪拌子を回転させて液体を攪拌することが開示されている。特許文献3では、ベローズと蓋との気密性を向上させることを目的としている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、フレーム部がインクパック内で固定されていないため、パック内を自由に移動することができてしまう。そのため、通常は磁気による制御ができていても、電源がオフであるときに、揺れや振動などによりフレーム部とともに回転棒状体が移動し、回転棒状体が磁気の影響する範囲外に移動してしまう場合が生じる。この場合、電源をオンにしても攪拌動作ができなくなってしまう可能性がある。特許文献2、3も同様に、攪拌体が収容袋内で固定されていないため、また攪拌子がベローズ内で固定されていないため、特許文献1と同様の問題が生じる。
【0008】
特許文献1~3において、フレーム部、攪拌体、攪拌子の移動を制御しようとすると、装置が複雑化する問題が生じる他、装置が大型化する問題が生じる。また、特許文献1では、フレーム部がインクパック内で自由に移動できるため、フレーム部の移動によってインクパックの損傷や破壊が生じる問題があった。特許文献2、3では、収容袋内(ベローズ内)のインクが減少した場合、攪拌体(攪拌子)が収容袋と接触して回転してしまうため、収容袋の損傷や破壊が生じる問題があった。従来技術では、攪拌体によるインクの攪拌を円滑に行えないという問題があった。
【0009】
そこで本発明は、液体収容部内の攪拌体を円滑に回転させることができ、攪拌体が液体収容部に接触して回転することを防止でき、液体収容部を傷つけることなく液体を攪拌できる液体吐出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出部と、液体を収納可能であり、可撓性を有する材料で形成された液体収容部と、磁性を有し、回転することで前記液体収容部内の液体を攪拌する攪拌体と、前記液体収容部に固定されて設けられ、前記攪拌体が回転する領域を確保するプレート部と、前記攪拌体に前記液体収容部の外側から磁力を付与するとともに前記攪拌体を回転させる磁力付与部と、を有する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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