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公開番号2024098263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-23
出願番号2023001656
出願日2023-01-10
発明の名称画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 15/02 20060101AFI20240716BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】帯電部材に付着するトナーや潤滑剤などの汚れを均一に除去することができ、長期にわたって縦黒スジなどの異常画像を抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】静電潜像担持体21と、静電潜像担持体を帯電させるローラ状の帯電部材22aと、帯電部材を清掃する清掃部材22bとを備える画像形成装置である。帯電部材は導電性支持体と、導電性支持体を覆う樹脂層とを有する。樹脂層は硬質樹脂を基材とし、帯電部材の最表面に形成される。清掃部材は、繊維毛を有するブラシローラである。前記繊維毛の繊度(デニール)と密度(kF/inch2)の積をXとしたとき、Xは下記式(1)を満たし、ブラシローラの帯電部材への食込量(mm)を前記繊維毛の毛足長さの平均値(mm)で除した値をYとしたとき、Yは下記式(2)を満たす。
100<X<600 式(1)
0.2<Y<0.6 式(2)
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体を帯電させるローラ状の帯電部材と、
前記帯電部材を清掃する清掃部材と、を備える画像形成装置であって、
前記帯電部材は、導電性支持体と、前記導電性支持体を覆う樹脂層と、を有し、
前記樹脂層は、硬質樹脂を基材とし、前記帯電部材の最表面に形成され、
前記清掃部材は、繊維毛を有するブラシローラであり、
前記繊維毛の繊度(デニール)と密度(kF/inch

)の積をXとしたとき、Xは下記式(1)を満たし、
前記ブラシローラの前記帯電部材への食込量(mm)を前記繊維毛の毛足長さの平均値(mm)で除した値をYとしたとき、Yは下記式(2)を満たす
ことを特徴とする画像形成装置。
100<X<600 式(1)
0.2<Y<0.6 式(2)
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記繊維毛の繊度(デニール)は、4デニール以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記繊維毛の毛足長さの平均値(mm)は、1.5mm以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記樹脂層の体積固有抵抗値は、10

Ω・cm以上10

Ω・cm以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記樹脂層の表面は、十点平均粗さRzが5μm以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記樹脂層のJIS-D硬度は、45度以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記樹脂層は、高分子型イオン導電剤を含み、
前記高分子型イオン導電剤は、ポリエーテルエステルアミド又は4級アンモニウム塩基含有ポリオレフィンを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記硬質樹脂は、熱可塑性樹脂であり、
前記熱可塑性樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチルもしくはポリスチレンの重合体もしくはこれらの共重合体、アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS)又はアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記繊維毛は、ナイロン、アクリル及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置においては、画像の高画質、高精細化の需要が高まり、小粒径化、球形化されたトナーが使用されるようになってきている。このようなトナーを用いて静電潜像に緻密にトナーを付着させる。
【0003】
このような小粒径化、球形化されたトナーは、静電潜像担持体(像担持体、感光体などとも称する)をクリーニングする際、クリーニングブレード等のクリーニング部材をすり抜けやすい。そのため、小粒径化、球形化されたトナーを用いる場合、静電潜像担持体のクリーニング不良が生じやすくなる。そして、クリーニングされずに静電潜像担持体上に残留するトナーが、静電潜像担持体を帯電させる帯電部材に付着する場合が生じる。この場合、帯電部材の表面の抵抗が局所的に上昇し、帯電部材の帯電能力が軸方向の一部で低下する。このため、静電潜像担持体に対して均一な帯電が行えなくなり、特に低温低湿環境下で縦黒スジの異常画像が形成されてしまう。
【0004】
上記の問題を解決するため、潤滑剤を静電潜像担持体に塗布することが提案されている。これにより、静電潜像担持体の表面の摩擦係数を下げ、静電潜像担持体に当接する部材との間に作用する摩擦力を軽減させ、クリーニング性の向上を図っている。しかし、例えば、十分に成膜しきれなかった潤滑剤の粉が静電潜像担持体上に存在すると、このような潤滑剤がクリーニング部材をすり抜けてしまい、帯電部材に付着してしまう。これにより、上記と同様に異常画像が形成されてしまう。
【0005】
帯電部材にトナーや潤滑剤が付着すると、帯電不良が生じてしまうため、帯電部材を清掃する技術が提案されている。帯電部材の清掃部材としては、例えばブラシ部材、発泡部材などが提案されている。
【0006】
特許文献1では、ブラッシングにより帯電ローラをクリーニングするクリーニング部材が開示されている。特許文献1では、クリーニング部材に設けられているブラシの単糸繊度とブラシの密度が所定の範囲を満たすことを規定している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
静電潜像担持体や帯電部材に付着した異物に起因する異常画像は、異物の付着量が局所的に大きく異なった箇所で抵抗ムラが発生することが根本的な原因である。これを抑制するには、異物の付着そのものを抑制するだけでなく、いかに異物を均一に除去するかが重要である。しかし、従来技術では、帯電部材に付着した異物を均一に除去することが十分ではなかった。
【0008】
そこで本発明は、帯電部材に付着するトナーや潤滑剤などの汚れを均一に除去することができ、長期にわたって縦黒スジなどの異常画像を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、
静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体を帯電させるローラ状の帯電部材と、
前記帯電部材を清掃する清掃部材と、を備える画像形成装置であって、
前記帯電部材は、導電性支持体と、前記導電性支持体を覆う樹脂層と、を有し、
前記樹脂層は、硬質樹脂を基材とし、前記帯電部材の最表面に形成され、
前記清掃部材は、繊維毛を有するブラシローラであり、
前記繊維毛の繊度(デニール)と密度(kF/inch

)の積をXとしたとき、Xは下記式(1)を満たし、
前記ブラシローラの前記帯電部材への食込量(mm)を前記繊維毛の毛足長さの平均値(mm)で除した値をYとしたとき、Yは下記式(2)を満たす
ことを特徴とする。
100<X<600 式(1)
0.2<Y<0.6 式(2)
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、帯電部材に付着するトナーや潤滑剤などの汚れを均一に除去することができ、長期にわたって縦黒スジなどの異常画像を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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