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公開番号
2024177397
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2024174291,2023077848
出願日
2024-10-03,2018-02-19
発明の名称
通信端末、通信システム、通信方法、及びプログラム
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H04N
7/15 20060101AFI20241212BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】パノラマ画像などの広範囲を撮影した画像の中から、セキュリティ等の観点から送信又は表示したくない禁止領域を指定し、表示可能領域内で出来るだけ広範囲の画像を表示するための方法が開示されている。しかし、従来の方法では、画像データの受信側の拠点では、大雑把でもよいので、送信側の拠点全体の状況を把握したいというニーズに対応することができないという課題が生じる。
【解決手段】他の通信端末が受信するように、全天球画像のデータを送信する通信端末で(3)あって、他の通信端末(7,9)が全天球画像を表示する場合に表示領域を前記全天球画像の一部の所定領域内に制限するための表示制限パラメータを、他の通信端末が受信するように送信し(S103)、更に、他の通信端末が受信するように、表示領域の制限を解除する旨の指示を示す表示制限解除指示情報を送信する(S125,S203,S223)。
【選択図】図30
特許請求の範囲
【請求項1】
他の通信端末が受信するように、全天球画像のデータを送信する通信端末であって、
前記他の通信端末が前記全天球画像を表示する場合に表示領域を前記全天球画像の一部の所定領域内に制限するための表示制限パラメータを、前記他の通信端末が受信するように送信する送信手段を有し、
前記送信手段は、前記他の通信端末が受信するように、前記表示領域の制限を解除する旨の指示を示す表示制限解除指示情報を送信する通信端末。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の通信端末であって、更に、
前記他の通信端末から送信され、前記表示領域の制限を解除する旨の要求を示す表示制限解除要求情報を受信する受信手段を有し、
前記送信手段は、前記他の通信端末が受信するように、前記表示制限解除指示情報を送信する通信端末。
【請求項3】
請求項2に記載の通信端末であって、更に、
前記表示領域の制限を解除する旨を所定の表示手段に表示させる表示制御手段を有し、
前記送信手段は、前記表示制限解除要求情報の受信に応じて、前記表示制限解除指示情報を送信する通信端末。
【請求項4】
請求項2に記載の通信端末であって、更に、
前記表示制限解除要求情報に係る要求を承認するか否かの選択を示す承認要求画面を所定の表示手段に表示させる表示制御手段を有し、
前記承認する選択が行われた場合には、前記送信手段は、前記表示制限解除指示情報を送信する通信端末。
【請求項5】
請求項1に記載の通信端末であって、更に、
複数の他の通信端末のそれぞれに対して、前記表示領域の制限の解除を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって前記解除が受け付けられた特定の他の通信端末が受信するように、前記送信手段は、前記表示制限解除指示情報を送信する通信端末。
【請求項6】
請求項1に記載の通信端末であって、更に、
複数の他の通信端末のそれぞれに対して、前記表示領域の制限の解除又は非解除を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた複数の他の通信端末のうち、前記解除を受け付けた特定の他の通信端末が受信するように、前記送信手段は、前記表示制限解除指示情報を送信する通信端末。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の通信端末と、
前記通信端末及び前記他の通信端末の通信を中継する通信管理システムと、
を有する通信システム。
【請求項8】
前記他の通信端末は、
前記通信管理システムを介して前記通信端末に対し、前記表示領域の制限を解除する旨の要求を示す表示制限解除要求情報を送信し、
前記通信端末から前記通信管理システムを介して、前記表示領域の制限を解除する旨の指示を示す表示制限解除指示情報を受信する
請求項7に記載の通信システム。
【請求項9】
他の通信端末が受信するように、全天球画像のデータを送信する通信端末が実行する通信方法であって、
前記通信端末は、
前記他の通信端末が前記全天球画像を表示する場合に表示領域を前記全天球画像の一部の所定領域内に制限するための表示制限パラメータを、前記他の通信端末が受信するように送信し、
前記他の通信端末が受信するように、前記表示領域の制限を解除する旨の指示を示す表示制限解除指示情報を送信する通信方法。
【請求項10】
コンピュータに、請求項9に記載の方法を実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示内容は、通信端末、通信システム、通信方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
インターネット等の通信ネットワークを介して、遠隔地との間で遠隔会議を行う会議システムが普及している。この会議システムにおいては、遠隔会議を行う出席者等の当事者の一方がいる会議室において、遠隔会議システムの通信端末を用いて会議の当事者などの会議室の画像および発言などの音声を撮影および収集し、これらをデジタルデータに変換して相手方の通信端末に送信している。これにより、相手方の会議室のディスプレイに画像表示およびスピーカにより音声出力して、映像通話(ビデオ通話)を行なうことができるため、実際の会議に近い状態で遠隔地間の会議を行う技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、通信端末に全天球パノラマ画像をリアルタイムに取得可能な撮影装置を接続し、この撮影装置から取得された全天球(パノラマ)画像を相手方の各通信端末に配信し、相手方の各通信端末において、全天球画像から矩形の平面画像に逐次画像変換処理を行ってディスプレイ等に表示する技術が知られている(特許文献2参照)。
【0004】
更に、普段勤務しているオフィス(居室)に通信端末と画像データをリアルタイムに取得可能なデバイスを配置し、遠隔勤務している従業員が自宅等に配置した通信端末との間で接続を確立することでオフィスの状況を常に把握したり、同時にオフィスからも遠隔勤務している従業員の状態を常に把握したりできるようにするシステムが知られている(特許文献3参照)。
【0005】
ところが、送受信される画像データが全天球画像データの場合、全天球画像データの受信側の拠点は送信側の拠点を広範囲に表示することができるため、送信側の拠点における機密性が高いものまで表示してしまう。そこで、従来、送信側の拠点において、パノラマ画像などの広範囲を撮影した画像の中から、セキュリティ等の観点から送信又は表示したくない禁止領域を指定し、表示可能領域内で出来るだけ広範囲の画像を表示するための方法が開示されている(特許文献4参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の方法では、画像データの受信側の拠点では、大雑把でもよいので、送信側の拠点全体の状況を把握したいというニーズに対応することができないという課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、他の通信端末が受信するように、全天球画像のデータを送信する通信端末であって、前記他の通信端末が前記全天球画像を表示する場合に表示領域を前記全天球画像の一部の所定領域内に制限するための表示制限パラメータを、前記他の通信端末が受信するように送信する送信手段を有し、前記送信手段は、前記他の通信端末が受信するように、前記表示領域の制限を解除する旨の指示を示す表示制限解除指示情報を送信する通信端末である。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本発明によれば、画像データの受信側の拠点では、大雑把でもよいので、送信側の拠点全体の状況を把握したいというニーズに対応することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
(a)は撮影装置の左側面図であり、(b)は撮影装置の正面図であり、(c)は撮影装置の平面図である。
撮影装置の使用イメージ図である。
(a)は撮影装置で撮影された半球画像(前)、(b)は撮影装置で撮影された半球画像(後)、(c)はメルカトル図法により表された画像を示した図である。
(a)メルカトル画像で球を被う状態を示した概念図、(b)全天球パノラマ画像を示した図である。
全天球パノラマ画像を3次元の立体球とした場合の仮想カメラ及び所定領域の位置を示した図である。
(a)は図5の立体斜視図、(b)は通信端末のディスプレイに所定領域の画像が表示されたている状態を示す図、(c)は図6(b)の一部領域を拡大した場合の新たな所定領域画像を表わす図である。
所定領域情報と所定領域Tの画像との関係を示した図である。
球座標による3次元ユークリッド空間内の点を示した図である。
本発明の実施形態に係る画像通信システムの概略図である。
撮影装置のハードウェア構成図である。
ビデオ会議端末のハードウェア構成図である。
通信管理システム及びPCのハードウェア構成図である。
スマートフォンのハードウェア構成図である。
画像通信システムの機能ブロック図である。
画像種類管理テーブルを示す概念図である。
撮影装置管理テーブルを示す概念図である。
表示制限管理テーブルを示す概念図である。
表示被制限管理テーブルを示す概念図である。
セッション管理テーブルを示す概念図である。
画像種類管理テーブルを示す概念図である。
全表示制限管理テーブルを示す概念図である。
特定の通信セッションへの参加処理を示したシーケンス図である。
通信セッション(仮想の会議室)の選択画面を示した図である。
画像種類情報の管理処理を示すシーケンス図である。
映像通話における画像データの通信処理を示すシーケンス図である。
所定領域画像の作成処理を示したフローチャートである。
(a)は撮影装置1aを利用しない場合を示し、(b)は撮影装置1aを利用する場合を示している。
拠点Bにおける映像通話の画面例を示し、(a)は、撮影装置1a,1bから送られて来た画像データから、全天球パノラマ画像の作成及び所定領域画像の作成をせずに、そのまま表示する場合を示し、図28(b)は、撮影装置1a,1bから送られて来た画像データから、全天球パノラマ画像の作成及び所定領域画像の作成をした場合を示している。
表示制限パラメータを設定する処理を示すシーケンス図である。
被制限側の要求により、表示制限パラメータの設定を解除する処理を示すシーケンス図である。
制限側の要求により、表示制限パラメータの設定を解除する処理を示すシーケンス図である。
通知画面を含む映像通話の画面例である。
承認要求画面を含む映像通話の画面例である。
「表示制限の解除」ボタンを含む映像通話の画面例である。
制限側の指示により、表示制限パラメータの設定を変更する処理を示すシーケンス図である。
変更画面を含む映像通話の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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