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公開番号
2024178059
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096572
出願日
2023-06-12
発明の名称
画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H04N
1/191 20060101AFI20241217BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】清浄な白基準データをより容易に生成可能にする画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法を提供する。
【解決手段】実施の形態の画像読取装置は、画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部の対向に設けられる濃度基準部材と、前記濃度基準部材を移動させる可動機構と、前記濃度基準部材を固定状態または可動状態に切り替えるロック機構と、前記可動状態にされた可動機構によって、原稿の読み取り時に使用される読取箇所とは異なる読取箇所に移動させられた固定状態の濃度基準部材から読み取られた画像から、シェーディング補正の基準データを生成する生成部と、前記基準データを用いて、前記画像のシェーディング補正を実施するシェーディング補正部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
画像を読み取る画像読取部と、
前記画像読取部の対向に設けられる濃度基準部材と、
前記濃度基準部材を移動させる可動機構と、
前記濃度基準部材を固定状態または可動状態に切り替えるロック機構と、
前記可動機構によって、原稿の読み取り時に使用される読取箇所とは異なる読取箇所に移動させられた固定状態の濃度基準部材から読み取られた画像から、シェーディング補正の基準データを生成する生成部と、
前記基準データを用いて、前記画像のシェーディング補正を実施するシェーディング補正部と、
を備える画像読取装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記基準データを記憶する補助記憶部と、
前記生成部によって生成された基準データ、または、前記補助記憶部に記憶されている基準データを選択するセレクタと、
前記セレクタによって選択された基準データを記憶する主記憶部と、を更に備え、
前記シェーディング補正部は、前記主記憶部に記憶された基準データを用いて、前記画像のシェーディング補正を実施する、
請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記補助記憶部に記憶されている基準データを用いて、前記主記憶部に記録された基準データの異常個所を検知し、前記主記憶部に記録された基準データを補正するデータ補正部、
を更に備える請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記画像読取部は、第1の部品として構成され、
前記濃度基準部材は、第2の部品として構成され、
前記主記憶部および前記補助記憶部は、第3の部品として構成され、
前記第1乃至第3の部品の少なくとも1つが交換された場合、
前記生成部は、前記可動機構によって、原稿の読み取り時に使用される読取箇所とは異なる読取箇所に移動させられた固定状態の濃度基準部材から読み取られた画像から、シェーディング補正の基準データを再生成し、
前記補助記憶部は、前記生成部によって再生成された基準データを記憶する、
請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記可動機構は、操作部材を有し、
前記ロック機構は、前記操作部材の移動によって、前記濃度基準部材を前記固定状態または前記可動状態に切り替える、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記可動機構は、前記濃度基準部材を主走査方向に移動させる機構である、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記可動機構は、前記濃度基準部材を副走査方向に移動させる機構である、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項8】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置で読み取られた画像を形成する画像形成部と、
を備える画像形成装置。
【請求項9】
ロック機構が、画像読取部の対向に設けられる濃度基準部材を、固定状態から可動状態に切り替えるステップと、
可動機構が、原稿の読み取り時に使用される読取箇所とは異なる読取箇所に、前記濃度基準部材を移動させるステップと、
画像読取部が、前記異なる読取箇所に移動させられた濃度基準部材から画像を読み取るステップと、
生成部が、前記濃度基準部材から読み取られた画像から、シェーディング補正の基準データを生成するステップと、
シェーディング補正部が、前記基準データを用いて、原稿から読み取られた画像のシェーディング補正を実施するステップと、
を含む画像読取方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、スキャナで読み取られた画像は、センサに光を結像させるレンズによる周期的なムラが乗っている。そのため、センサの対向に位置する白部材を読み取ったデータを白基準データとして、スキャナで読み取られた画像のシェーディング補正が行われている。
【0003】
特許文献1には、原稿の読取位置とは異なる位置に配置された白基準板によるシェーディング補正を正確に行う目的で、予め白基準板から生成されたシェーディングデータを格納しておく技術が開示されている。特許文献1では、このシェーディングデータを用いて直前に読取を行った白基準板のシェーディングデータを調整するか否かを判定し、判定結果に応じて調整値を算出し、当該調整値に応じたシェーディング補正が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、基準データの生成に使用される部材は紙の搬送路上に存在しているため、紙粉などのごみが付着しやすい環境にあるが、基準データにごみのようなノイズが乗ってしまうと、補正先の画像データに縦スジが発生してしまう。基準データを格納しているメモリを実装している基板、または読取モジュール自体が交換された場合に、製造工程外の環境下で基準データを再生成する必要があるが、ごみの影響を除去することが難しいという課題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、清浄な基準データをより容易に生成可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部の対向に設けられる濃度基準部材と、前記濃度基準部材を移動させる可動機構と、前記濃度基準部材を固定状態または可動状態に切り替えるロック機構と、前記可動機構によって、原稿の読み取り時に使用される読取箇所とは異なる読取箇所に移動させられた固定状態の濃度基準部材から読み取られた画像から、シェーディング補正の基準データを生成する生成部と、前記基準データを用いて、前記画像のシェーディング補正を実施するシェーディング補正部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、清浄な基準データをより容易に生成可能にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施の形態の画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。
図2は、第1の実施の形態の読取信号処理に係る機能構成の例を示す図である。
図3は、第1の実施の形態の濃度基準部材およびロック機構の例を示す概念図である。
図4は、第1の実施の形態の画像読取処理に係る部品構成の例を示す図である。
図5Aは、第1の実施の形態の濃度基準部材を副走査方向へ移動させる機構(固定状態)の例を説明するための概念図である。
図5Bは、第1の実施の形態の濃度基準部材を副走査方向へ移動させる機構(可動状態)の例を説明するための概念図である。
図6は、第1の実施の形態の濃度基準部材を主走査方向へ移動させる機構の例を説明するための概念図である。
図7は、第1の実施の形態の画像読取方法の例を示すフローチャートである。
図8は、第2の実施の形態の読取信号処理に係る機能構成の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等のスキャナ機能を有する画像読取装置からなる装置であればいずれにも適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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