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公開番号2025012978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023116204
出願日2023-07-14
発明の名称イヤホン
出願人株式会社Move
代理人個人,個人
主分類H04R 1/10 20060101AFI20250117BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 高い音量感と音質を確保しつつ、ユーザの耳に確実にフィットして装着される装着性の高いイヤホンを提供する。
【解決手段】 イヤホン1は、硬質材料により構成され、耳の外耳道内に挿入される音響ダクト3と、音響ダクト3の挿入方向とは反対側の端に連結されるイヤホン本体2と、音響ダクト3の外側面に取り付けられる弾性変形可能なイヤーリング4とを備えており、音響ダクト3の中心軸上の長さは、5mm~13mmであり、イヤーリング4は、音響ダクト3に対する傾斜角度が60~100°となるように音響ダクト3の外側面から延びており、イヤホン本体2は、音響ダクト3との連結部から音響ダクト3に対して傾斜角度50°~70°にてイヤーリング4とは反対の方向に延びている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
硬質材料により構成され、耳の外耳道内に挿入される音響ダクトと、
前記音響ダクトの挿入方向とは反対側の端に連結されるイヤホン本体と、
前記音響ダクトの外側面に取り付けられる弾性変形可能なイヤーリングとを備えており、
前記音響ダクトの中心軸上の長さは、5mm~13mmであり、
前記イヤーリングは、前記音響ダクトに対する傾斜角度が60~100°となるように前記音響ダクトの外側面から延びており、
前記イヤホン本体は、前記音響ダクトとの連結部から前記音響ダクトに対して傾斜角度50°~70°にて前記イヤーリングとは反対の方向に延びている、イヤホン。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記イヤホン本体の中心軸上の長さは、15mm~75mmである、請求項1に記載のイヤホン。
【請求項3】
装着時に、前記音響ダクトの側面が耳のトラガスに当接することにより受ける力によって前記イヤーリングが弾性変形して耳甲介の内壁を押圧するとともに、前記イヤーリングが耳甲介の内壁から受ける反力により生じるモーメントによって前記イヤホン本体の端部が頬を押圧する、請求項1または2に記載のイヤホン。
【請求項4】
前記イヤーリングは、前記音響ダクトに着脱可能に取り付けられている、請求項1または2に記載のイヤホン。
【請求項5】
前記イヤーリングの長手方向の長さは、12~20mmである、請求項1または2に記載のイヤホン。
【請求項6】
前記イヤーリングは、2つのリングを連結一体化して構成されている、請求項1または2に記載のイヤホン。
【請求項7】
前記音響ダクトは、前記イヤホン本体に一体に形成されている、請求項1または2に記載のイヤホン。
【請求項8】
前記イヤホン本体にスピーカーが内蔵されており、
前記スピーカーが前記音響ダクトの直上に配置されている、請求項1または2に記載のイヤホン。
【請求項9】
空気伝導イヤホンである、請求項1または2に記載のイヤホン。
【請求項10】
骨伝導イヤホンである、請求項1または2に記載のイヤホン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、イヤホン本体から延びる音響ダクトをユーザの耳の外耳道に挿入することによって装着されるイヤホンに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
通常、空気伝導によって伝達される音の振動は、耳の中にある鼓膜へと伝達され、鼓膜の振動は、鼓膜の中にある3つの耳小骨を介して蝸牛に伝達される。蝸牛にはリンパ液があり、このリンパ液の振動が電気信号に変換されながら聴覚神経へと伝達され、この電気信号を脳が音として認識する。
【0003】
ユーザの耳に装着されるイヤホンには、耳に近接配置されたスピーカーに音声信号を印加することによって音声を再生し、空気伝導によって鼓膜に音を伝える空気伝導イヤホンがある。空気伝導イヤホンには、大別してインナーイヤー型とカナル(耳栓)型との2タイプがある。
【0004】
インナーイヤー型イヤホン(たとえば、特許文献1参照)は、耳の入口にある耳甲介と称される部分に引っ掛けて使用されるイヤホンである。インナーイヤー型イヤホンは、圧迫感がなく、周囲の環境音を聞き取りやすいというメリットがある。これに対して、カナル型イヤホン(たとえば、特許文献2参照)は、耳栓型のイヤーピースを耳の中に入れて使用されるものである。カナル型イヤホンは、高い遮音性が得られ、音漏れしないというメリットがある。
【0005】
また、装着中でも周囲の音を聞くことができるイヤホンとして、骨伝導イヤホンが知られている。骨伝導とは、上述した空気伝導のメカニズムにおける振動が鼓膜と耳小骨を経由する過程を省略したものであって、音の振動がユーザの頭蓋骨を経て蝸牛に直接伝達される。そのため、鼓膜や耳小骨に異常がある難聴者などであっても、蝸牛や聴覚神経が正常であれば、この骨伝導によって音を確実に聴くことができる。骨伝導イヤホンは、このような原理を応用したものである。
【0006】
骨伝導イヤホンに関しては、今までに種々の提案がなされている。たとえば、特許文献3には、装着感がよく、完全防水・防塵構造とすることができ、また、骨伝導マイクロホンは一部において音響特性(周波数特性)のコントロールが可能な骨伝導イヤホンが提案されている。具体的には、この骨伝導イヤホンは、後面カバーと、骨伝導マイクロホンと骨伝導スピーカーとを収納して後面カバーに組み付けられるイヤホンケースとで構成されており、イヤホンケースに設けられた硬質樹脂製イヤプラグに、該硬質樹脂製イヤプラグよりも軟質材製の感知カバーを被着したものである。
【0007】
また、特許文献4には、体を激しく動かす際にも位置ずれが生じにくい骨伝導イヤホンが提案されている。この骨伝導イヤホンは、外耳道に挿入して該外耳道に保持される保持体と、機器本体とで構成されており、機器本体は、電気機械変換部によって振動する筐体と保持体とを接続する弾性部を備えている。そして、この骨伝導イヤホンによれば、当該骨伝導イヤホンをユーザの耳介に装着した状態において、弾性部の弾性力によって筐体を珠間切痕の内面に押し当てることができるため、体を激しく動かしても当該骨伝導イヤホンの位置ずれが生じにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-222492号公報
特開2019-145962号公報
国際公開WO2013/118539号公報
特開2021-175144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、インナーイヤー型イヤホンは、遮音性が低く音漏れし易いというデメリットを有している。これに対して、カナル型イヤホンは、イヤーピースを耳の奥に入れ込むため、耳への圧迫感が強く、周囲の環境音を聞き取りにくいというデメリットを有している。したがって、遮音性が高く音漏れを防止でき、かつ耳への圧迫感のないイヤホンが求められている。
【0010】
また、イヤホンの音質を向上させ、高い音量感と音質を確保するために、イヤホン本体に収容されたスピーカーの振動板の口径を大きくした場合、イヤホン本体が大型化してしまう。また、イヤホンにマイク機能やノイズキャンセリング機能などの機能を追加した場合、バッテリーおよび回路基板などが大型化し、イヤホン本体が大型化するとともに重量が増す。従来のイヤホンの構造では、イヤホン本体が大型化したり重量が増したりした場合、イヤホンが耳から外れやすくなったり、耳への圧迫感が強まったりするなど、ユーザのイヤホンの装着感が悪化するという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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