TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025040819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147858
出願日2023-09-12
発明の名称電気音響変換装置
出願人個人
代理人個人
主分類H04R 1/28 20060101AFI20250317BHJP(電気通信技術)
要約【課題】全ての種類のキャビネットに適用可能であると共に、長期間に亘って低域再生限界周波数の拡大を維持できる電気音響変換装置を提供する。
【解決手段】本発明の電気音響変換装置1は、音波を放出する一つ以上のスピーカユニット3を少なくとも一つの面に取り付けたキャビネット2内に、1気圧摂氏20度の条件下における体積弾性率が空気よりも小さい気体を気密状態で収容し、空気の振動を内部の気体に伝搬させる程度の柔軟性を有した封入体4が設けられている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
音波を放出する一つ以上のスピーカユニットを少なくとも一つの面に取り付けたキャビネット内に、
1気圧摂氏20度の条件下における体積弾性率が空気よりも小さい気体を気密状態で収容し、前記空気の振動を内部の前記気体に伝搬させる程度の柔軟性を有した封入体が設けられていることを特徴とする電気音響変換装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記封入体は、目標とする最低共振周波数の近傍、即ち当該周波数の半分(=1オクターブ下)から2倍(=1オクターブ上)の周波数範囲において固有共振周波数を有しないことを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換装置。
【請求項3】
前記気体は、二酸化炭素(CO

)又はHFC類(ハイドロフルオロカーボン類)又はHCFC類(ハイドロクロロフルオロカーボン類)の内の一種以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換装置。
【請求項4】
前記キャビネット内には、1種以上のサイズ及び形状の前記封入体を複数組み合わせた封入集合体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換装置。
【請求項5】
前記キャビネットは、内部が外部から密封された密閉型キャビネット又は内部が外部に一部開放された開放型キャビネットであることを特徴とする請求項1記載の電気音響変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気音響変換装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
音波を放出するスピーカユニット3を備えた技術に関し、特許文献1は、スピーカユニット3により振動板が駆動されて振動板の前面に発生した空気の粗密波である音波を、振動板の背面に発生した逆相の粗密波で打ち消されないように、前面と背面とを遮蔽したキャビネットを使用し、このキャビネットの内部空間に炭酸ガスを充填した技術を開示している。また、特許文献2は、炭酸ガス以外の比熱比が1.28以下の気体をキャビネットの内部空間に充填した技術を開示している。これにより、特許文献1及び特許文献2の技術によれば、低い周波数での音波の放射効率を高めることにより、低域再生限界周波数帯域を拡大することが可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-117900号公報
特開2007-60501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の技術は、炭酸ガス等の気体で直接キャビネット内を満たしており、気体が逃げないように保つために密閉されたキャビネットの種類にしか適用できない。一方、キャビネットの種類は、密閉型の他にもダクト孔を有するバスレフ型(位相反転型)や、操作パネルや接続端子等のための隙間を有した完全密閉ではないものも多くある。更には密閉型であったとしても複数の部品を組み上げて製造される工業製品において長期間に亘って完全密閉状態を保つことは容易ではなく、部品同士の隙間から気体が少しずつ漏れ出して当初想定の低域再生限界周波数帯域の拡大を維持できなくなる可能性もある。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、全ての種類のキャビネットに適用可能であると共に、長期間に亘って低域再生限界周波数帯域の拡大を維持できることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、体積弾性率が140キロパスカルよりも小さい気体を収容した封入体をキャビネット内に設けることによって、上記の目的を達成できることを見いだした。そして、本発明者らは、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0007】
本発明は、音波を放出する一つ以上のスピーカユニット3を少なくとも一つの面に取り付けたキャビネット内に、1気圧摂氏20度の条件下における体積弾性率が同一条件下における空気のそれよりも小さい気体を気密状態で収容し、前記空気の振動を内部の前記気体に伝搬させる程度の柔軟性を有した封入体が設けられていることを特徴とする電気音響変換装置である。
【0008】
上記の構成によれば、スピーカユニット3から音波が放出されると、空気の振動が封入体の柔軟性により、封入体に収容された気体に伝搬する。空気が伝搬された気体は、1気圧摂氏20度の条件下における体積弾性率が空気よりも小さい気体、即ち、一般の空気である140キロパスカルよりも体積弾性率が小さい気体である。体積弾性率が小さい気体は、空気よりも圧力変化に応じて体積が変化し易いため、振動板が振幅する際にバネとしてはたらくキャビネット内部の空気と当該気体による反発力(バネ定数、スティフネス)が低下するため、最低共振周波数が低下し低域再生限界周波数帯域が拡大される。そして、このような低域再生限界周波数帯域を拡大させる気体が封入体に収容された状態でキャビネット内に設けられるため、全ての種類のキャビネットに適用可能であると共に、長期間に亘って低域再生限界周波数帯域の拡大を維持できることになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、全ての種類のキャビネットに適用可能であると共に、長期間に亘って低域再生限界周波数帯域の拡大を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態の電気音響変換装置の概略構成図である。
図2Aは、本実施形態の電気音響変換装置の概略構成図である。
図2Bは、本実施形態の電気音響変換装置の概略構成図である。
図2Cは、本実施形態の電気音響変換装置の概略構成図である。
図2Dは、本実施形態の電気音響変換装置の概略構成図である。
図3は、音圧・周波数特性比較のグラフである。
図4は、変形例に係る電気音響変換装置の概略構成図である。
図5は、変形例に係る電気音響変換装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
音声による制御装置
26日前
個人
防犯AIプラグイン
5日前
個人
コメント配信システム
19日前
個人
テレビ会議拡張システム
今日
個人
電気音響変換装置
15日前
株式会社SEtech
撮像装置
19日前
キヤノン株式会社
撮像装置
26日前
日本放送協会
無線通信装置
5日前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
12日前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
6日前
個人
無線中継赤外線コピーリモコン
2日前
TOA株式会社
音響システム
1日前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
27日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
1か月前
船井電機株式会社
表示装置
22日前
BoCo株式会社
骨伝導聴音装置
27日前
理想科学工業株式会社
連絡システム
今日
株式会社ユピテル
撮像装置等
今日
株式会社ニコン
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
冷却装置と電子機器
1日前
シャープ株式会社
頭部装着装置
23日前
個人
海洋のセキュリティーと可視化システム
26日前
株式会社国際電気
カメラシステム
14日前
キヤノン株式会社
撮像装置
19日前
株式会社JVCケンウッド
映像記録装置
1日前
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
株式会社国際電気
無線通信システム
5日前
アズビル株式会社
超音波トランスデューサ
23日前
ニッタン株式会社
引率支援システム
今日
京セラ株式会社
保持具
1か月前
日本放送協会
音場再現装置及びプログラム
19日前
株式会社国際電気
通信局及び通信システム
15日前
株式会社エヌエスイー
スピーカーシステム
29日前
株式会社JVCケンウッド
撮影画像処理装置
2日前
KDDI株式会社
基地局及び通信端末
1日前
日産自動車株式会社
スピーカ取付構造
5日前
続きを見る