TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025057012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166612
出願日2023-09-28
発明の名称引率支援システム
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類H04W 4/02 20180101AFI20250402BHJP(電気通信技術)
要約【課題】複数の引率者で引率対象者を引率する場合に、迷子や所在不明者を出さないようにするための見守りを容易に行うことができる引率支援システムを提供する。
【解決手段】1又は2以上の固定発信器と、複数の移動発信器と、複数の携帯無線端末と、表示装置および記憶装置を備え携帯無線端末からの無線信号を受信し表示装置に引率を支援するための情報を表示する引率支援サーバとを備えた引率支援システムにおいて、記憶装置には引率対象者に携帯される移動発信器の識別情報が予め登録されており、引率支援サーバは、固定発信器または移動発信器の識別情報を送信してきた携帯無線端末を見守り中であると判断するとともに、所定の固定発信器の識別情報を送信してきた複数の携帯無線端末及び携帯無線端末からの送信信号に含まれている識別情報に対応する複数の移動発信器を同一の見守りグループに属すると判断し支援情報を表示又は通知するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
引率場所の所定エリアに設置され少なくとも自己の識別情報を無線で発信可能な1または2以上の固定発信器と、
引率対象者に携帯され少なくとも自己の識別情報を無線で発信可能な複数の移動発信器と、
前記固定発信器と前記移動発信器から発信される無線信号を受信し、受信した信号に含まれる前記識別情報および自己の端末識別情報を含む信号を無線で送信する複数の携帯無線端末と、
表示装置および記憶装置を備え、前記携帯無線端末からの無線信号を受信する引率支援サーバと、
を備えた引率支援システムであって、
前記記憶装置には、引率対象者に携帯される前記移動発信器の識別情報が予め登録されており、
前記引率支援サーバは、
前記固定発信器または前記移動発信器の識別情報を送信してきた携帯無線端末を、見守り中の端末であると判断するとともに、所定の固定発信器の識別情報を送信してきた複数の携帯無線端末および前記携帯無線端末からの送信信号に含まれている識別情報に対応する前記複数の移動発信器を同一の見守りグループに属すると判断し、引率を支援するための情報を前記表示装置に表示または前記携帯無線端末に通知することを特徴とする引率支援システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記記憶装置には、前記移動発信器の識別情報と共にその移動発信器を携帯する引率対象者の固有情報が予め登録されており、
前記引率支援サーバは、
前記複数の携帯無線端末から送信されてきた情報に、前記記憶装置に予め登録されている移動発信器の識別情報が全て含まれているか否かを判定し、所定時間以上、予め登録されている移動発信器の識別情報が含まれていなかった場合に、含まれていなかった移動発信器の識別情報またはその移動発信器を携帯する引率対象者の固有情報を前記複数の携帯無線端末へ通知することを特徴とする請求項1に記載の引率支援システム。
【請求項3】
前記記憶装置には、引率者に携帯される前記携帯無線端末の識別情報またはその携帯無線端末を携帯する引率者の固有情報が予め登録されており、
前記引率支援サーバは、
受信した信号に基づいて、前記見守りグループに属すると判断した複数の携帯無線端末のうち所定の固定発信器の識別情報が所定時間以上含まれていない携帯無線端末があると判断した場合に、所定の固定発信器の識別情報が含まれていなかった携帯無線端末の識別情報またはその携帯無線端末を携帯する引率者の固有情報を前記複数の携帯無線端末へ通知することを特徴とする請求項2に記載の引率支援システム。
【請求項4】
前記引率支援サーバは、
前記複数の携帯無線端末から送信されてきた情報に基づいて、前記見守りグループに属すると判断した複数の移動発信器の状態を前記表示装置に表示するとともに、
前記複数の携帯無線端末から送信されてきた情報に、所定時間以上、予め登録されている移動発信器の識別情報が含まれていなかった場合に、含まれていなかった移動発信器の識別情報またはその移動発信器を携帯する引率対象者の固有情報を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項3に記載の引率支援システム。
【請求項5】
前記引率支援サーバは、
前記複数の携帯無線端末から送信されてきた情報に基づいて、前記複数の携帯無線端末からの送信信号に、所定時間以上、所定の固定発信器の識別情報が含まれていなかった場合に、所定の固定発信器の識別情報が含まれていなかった携帯無線端末の識別情報またはその携帯無線端末を携帯する引率者の固有情報を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項4に記載の引率支援システム。
【請求項6】
前記記憶装置には、引率者に携帯される前記複数の携帯無線端末の識別情報およびそれぞれの識別情報に対応された前記移動発信器の識別情報またはその移動発信器を携帯する引率対象者の固有情報が予め登録されており、
前記引率支援サーバは、
外部からの要求に応じて、前記複数の携帯無線端末とそれぞれの携帯無線端末に対応された前記移動発信器を個別グループに属すると判断し、前記複数の携帯無線端末から送信されてきた情報に、前記記憶装置に予め登録されている同一個別グループの移動発信器の識別情報が含まれているか否かを判定し、所定時間以上、予め登録されている移動発信器の識別情報が含まれていなかった場合に、含まれていなかった移動発信器の識別情報またはその移動発信器を携帯する引率対象者の固有情報を、対応する個別グループに属する前記携帯無線端末へ通知することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の引率支援システム。
【請求項7】
前記携帯無線端末は、前記固定発信器からの信号を検出する電波強度のしきい値を設定変更可能に構成されていることを特徴とする請求項6に記載の引率支援システム。
【請求項8】
前記所定エリアに設置され前記移動発信器からの信号を受信して前記引率支援サーバへ送信可能な中継器を備えていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の引率支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、幼稚園児のお散歩時や修学旅行の学生の引率時などにおいて、点呼等を行うことなく容易に引率対象者(被引率者)の人員確認を行うことが可能な引率支援システムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、幼稚園児のお散歩時や修学旅行など、団体で屋外行動をする際に引率者は団体に属する引率対象者の所在を確認するため点呼を行っている。点呼は、定期的に被引率者を集合させて行われるが、移動中や自由活動中においても引率者は常に全員が揃っているかを把握し、所在不明者を出さないように注意を払う必要がある。しかしながら、引率しながらでは全員に目が行き届かず、団体の人数が増える程、所在不明者を出してしまう可能性が高まる。また、幼稚園児の引率では、園児がかくれんぼのような遊びに興じている際は、全ての園児の所在を把握することは現実的に不可能である。
【0003】
従来、引率に関する技術としては、旅行者に無線ICタグを携帯させ引率者が所持する無線携帯端末を用いて無線ICタグの情報を読み取ることで、集団旅行などにおいて容易に人員確認を行うことを可能とする引率管理システムの発明がある(例えば特許文献1参照)。また、被引率者にビーコンを所持させ、引率者が所持する無線端末によりビーコンからの電波を受信することで、被引率者が迷子になる可能性を低減することが可能な引率支援システムの発明が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-54787号公報
特開2020-188325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている引率管理システムによれば、いちいち点呼を行うことなく容易に引率している人員を確認することができるという利点がある。また、特許文献2に記載されている引率支援システムにおいては、無線端末が端末位置情報をもとに発信電波強度および通信頻度を変更することができ、ビーコンの省電力化を図ることができるという利点がある。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されているシステムと特許文献2に記載されているシステムは、いずれも引率者が一人の場合を想定しており、幼稚園児のお散歩時の引率のように複数の引率者が多数の被引率者を引率する場合における人員を確認手法については記載されていない。従って、複数の引率者に対応して被引率者を複数のグループに分けて引率したいような場合に、適切な引率が行なえない事態が発生するおそれがある。具体的には、複数の引率者に対応して被引率者を複数のグループに分けた場合、移動中や自由活動の途中で、あるグループの被引率者が他のグループの被引率者と共に行動することがあるため、引率者は被引率者の所在を相互に確認し合う必要があり、引率者の負担が大きいという課題がある。
【0007】
本発明は上記のような課題に着目してなされたものでその目的とするところは、複数の引率者で引率対象者を引率する場合において、迷子や所在不明者を出さないようにするための見守りを容易に行うことができる引率支援システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、複数の引率者に対応して引率対象者を複数のグループに分けて引率したいような場合に、引率者の負担を軽減することができる引率支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明は、
引率場所の所定エリアに設置され少なくとも自己の識別情報を無線で発信可能な1または2以上の固定発信器と、
引率対象者に携帯され少なくとも自己の識別情報を無線で発信可能な複数の移動発信器と、
前記固定発信器と前記移動発信器から発信される無線信号を受信し、受信した信号に含まれる前記識別情報および自己の端末識別情報を含む信号を無線で送信する複数の携帯無線端末と、
表示装置および記憶装置を備え、前記携帯無線端末からの無線信号を受信する引率支援サーバと、
を備えた引率支援システムにおいて、
前記記憶装置には、引率対象者に携帯される前記移動発信器の識別情報が予め登録されており、
前記引率支援サーバは、
前記固定発信器または前記移動発信器の識別情報を送信してきた携帯無線端末を、見守り中の端末であると判断するとともに、所定の固定発信器の識別情報を送信してきた複数の携帯無線端末および前記携帯無線端末からの送信信号に含まれている識別情報に対応する前記複数の移動発信器を同一の見守りグループに属すると判断し、引率を支援するための情報を前記表示装置に表示または前記携帯無線端末に通知するようにしたものである。
【0009】
上記のような構成を有する引率支援システムによれば、引率場所の所定エリアに設置された同一の発信端末の識別情報を受信した携帯無線端末を同一グループとみなすことで、引率対象者が、予に決められた引率者が携帯する携帯無線端末の見守りエリアを離れた場合でも、同一グループ内の他の携帯無線端末の見守りエリアにあればグループの監視下にあると判断できる。そのため、複数の引率者による見守りが容易となり、迷子や所在不明者を出さないようにするための見守りを容易に行うことができる。
【0010】
ここで、望ましくは、前記記憶装置には、前記移動発信器の識別情報と共にその移動発信器を携帯する引率対象者の固有情報が予め登録されており、
前記引率支援サーバは、
前記複数の携帯無線端末から送信されてきた情報に、前記記憶装置に予め登録されている移動発信器の識別情報が全て含まれているか否かを判定し、所定時間以上、予め登録されている移動発信器の識別情報が含まれていなかった場合に、含まれていなかった移動発信器の識別情報またはその移動発信器を携帯する引率対象者の固有情報を前記複数の携帯無線端末へ通知するように構成する。
かかる構成によれば、引率対象者が見守りエリアから離れた場合に、引率者にそのことを知らしめることができるため、引率者は見守りから離れた引率対象者(園児)を探しに行くことで迷子や所在不明者を出さないようにすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
音声による制御装置
1か月前
個人
防犯AIプラグイン
9日前
個人
コメント配信システム
23日前
個人
インターホンシステム
1か月前
個人
電気音響変換装置
19日前
個人
テレビ会議拡張システム
4日前
株式会社SEtech
撮像装置
23日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
日本放送協会
無線通信装置
9日前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
16日前
TOA株式会社
音響システム
5日前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
10日前
キヤノン電子株式会社
画像処理装置
1か月前
個人
無線中継赤外線コピーリモコン
6日前
個人
電子透かし埋め込み及び抽出方法
1か月前
日本無線株式会社
無線受信装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像読取装置
1か月前
BoCo株式会社
骨伝導聴音装置
1か月前
船井電機株式会社
表示装置
26日前
個人
共鳴管型スピーカーエンクロージャー
1か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
1か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
1か月前
株式会社ユピテル
撮像装置等
4日前
株式会社PFU
原稿読取装置
1か月前
株式会社ニコン
撮像装置
4日前
理想科学工業株式会社
連絡システム
4日前
キヤノン株式会社
冷却装置と電子機器
5日前
キヤノン株式会社
情報処理装置の筐体
1か月前
個人
海洋のセキュリティーと可視化システム
1か月前
シャープ株式会社
頭部装着装置
27日前
三菱電機株式会社
無線受信装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
23日前
株式会社JVCケンウッド
映像記録装置
5日前
キヤノン株式会社
撮像装置
4日前
株式会社国際電気
カメラシステム
18日前
続きを見る