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公開番号2025028391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133193
出願日2023-08-18
発明の名称電子透かし埋め込み及び抽出方法
出願人個人
代理人
主分類H04N 1/32 20060101AFI20250221BHJP(電気通信技術)
要約【課題】印刷耐性のある透かしを埋め込むと同時に、かかる透かし情報を用いて印刷物の真贋判定を可能とする単一の電子透かし法を得る。特に、一次印刷物(原本)と二次印刷物(複製物)を、埋め込まれた電子透かしで判定を行い、真贋判定を精度よく行う手法を提供する。
【解決手段】画像を複数の領域に分け、それぞれの領域に異なる粗さのグリーンノイズパターンで透かしを埋め込み、領域ごとに異なる識別器により透かし情報と信頼度を求め、これらの情報から、画像の真贋判定を行う。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
画像の全体あるいは一部を複数の領域に分け、それぞれの領域をグリーンノイズパターンで透かし情報を埋め込む電子透かし方法において、
透かしの埋め込みは、領域ごとに異なる粗さのグリーンノイズパターンで埋め込み、
透かしの抽出は、領域ごとに異なる識別器を用いて抽出を行う
ことを特徴とする電子透かし埋め込み及び抽出方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記識別器は、それぞれの粗さに対応したニューラルネットによる機械学習により得られた識別器であり、
透かしの抽出は、領域ごとにそれぞれの粗さに対応した識別器により透かし情報と信頼度を抽出し、
それぞれの領域の識別器から抽出された透かし情報と信頼度から、画像の真贋判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子透かしの埋め込み及び抽出方法
【請求項3】
それぞれの領域において、同じ透かし情報を埋め込み、それぞれの領域から抽出した透かし情報の一致度から真贋判定を行うことを特徴とする請求項3に記載の電子透かしの埋め込み及び抽出方法。
【請求項4】
前記複数の領域において、最も粗いパターンで透かし情報を埋め込む領域には画像のリンク情報を、最も細かいパターンで透かし情報を埋め込む領域には画像の個体識別番号を埋め込み、リンク先から得た個体識別番号と、最も細かいパターンで透かし情報を埋め込んだ領域から抽出された個体識別番号の一致度から、真贋判定を行うことを特徴とする請求項3に記載の電子透かしの埋め込み及び抽出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル画像データに情報を埋め込む不可視の電子透かしの埋め込みと抽出方法に関するもので、特に、透かしの埋め込まれた印刷画像をスマートフォンなどのカメラなどで撮影し電子透かしを読み取ることで、印刷画像の真贋判定を行うための透かしの埋め込み及び抽出方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、プリンタや印刷装置の発展により、高画質な画像出力が可能となり、オリジナル画像と寸分違わぬ文書画像の複製が容易に出来るようになり、様々な分野で社会の発展に大きく貢献してきた。しかし、反面、紙幣や有価証券などの偽造印刷や、絵画や写真などの著作権のある創作物の多量複製・販売するような犯罪が多く横行する様になった。また、近年の電子政府、自治体のインターネットによる各種証明書の電子交付や、 電子チケットなどでは、紙媒体での使用が多く、印刷帳票での改ざんや偽造も増大し、大きな社会問題となっている。
【0003】
この様なセキュリティ対策の技術として、DRM(Digital Right Management)による方法がある。DRMはデジタルコンテンツを暗号化・カプセル化してコピーガードを組み込み、コンテンツの違法な複製、改変、無許可での利用などを防止する方法である。しかしながら、閲覧時には暗号を解除復号し、生の画像をモニタで見るため、例えばスクリーンショットなどで簡単にコピー出来、セキュリティ上の抜け穴がある。
【0004】
更に、DRMはデジタルコンテンツでの利用を目的としているため、印刷された有価証券や紙文書などの複写や偽造に対してコピープロテクションは出来ない。
【0005】
一方、NFT(Non-Fungible Token:非代替可能トークン)は、ブロックチェーン技術を利用してデジタルアセットやコンテンツに対して一意の所有権を証明する方式である。NFTは、ブロックチェーン上に記録されるため、デジタルアセットやコンテンツの所有権や取引履歴を透明かつ信頼性の高い方法で確認できる。一般に、NFTはビットコインに代表されるように、デジタル化された電子アッセットなどに適用されるが、物理的なアセット(例えば、ブランド品や高価な商品、貴重な物品)等には、RFID(Radio Frequency Identification:無線通信によるIDシステム)タグなどを用いたNFC(Near Field Communication:近距離無線通信技術)を利用して物理的なアイテムとNFTを結びつけて利用する。
【0006】
RFIDタグを物体に取り付けることで、物体の個体識別が可能となり、物理的なアイテムをデジタルの世界と結びつけることができ、NFTと組み合わせることで、物理的なアイテムのオーナーシップをブロックチェーン上のNFTと関連づけることが出来、オリジナル証明が可能となる。しかしながら、RFIDタグを物理的アイテムに埋め込んだり貼り付けたりするため、それを物理的に除去してしまえば、簡単にセキュリティ機能は消失してしまう。
【0007】
一方、電子透かし(Digital Watermark)による方法は、DRMやNFTなどと異なり、文書や画像情報の中に情報を直接埋め込み、常に画像データに付帯するため、除去が困難で、不正使用や不正流出の防止や追跡を可能とする。中でも、不可視型の電子透かしは、人の眼では認識できないように情報を埋め込ことにより、画質変化や劣化が認識されないため、その利用範囲が広がる。
【0008】
電子透かし技術の手法は、その利用形態に応じて様々な方法が提案されている。画像の編集や加工、変換や圧縮といった画像データに変更を与える様々な攻撃に対して埋め込み情報が消失しないためには強い耐性を持つ強靭(Robust)な埋め込みアルゴリズムが要求される。特に、プリンタなどで出力した印刷画像でも透かしが消失しないためには、さらに強靭で特別なアルゴリズムの透かし法が求められる。
【0009】
一方、改ざんや真贋判定などでは、通常、複写によりかかる透かし情報が欠損し透かしが読めなくすることで、真正性判定を行うことが多い。複写は原稿をスキャンしプリンタで出力するという二重の操作を伴うため、スキャナとプリンタの両者の空間周波数応答特性(MTF)が乗じられ、高周波数成分が大きく低減してしまうことを利用している。これを効率よく実行するため、通常、脆弱(Fragile)な透かしを用いる。これは、例えば、画像データのLSB(下位ビット)に透かし情報を入れる方法などで実現される。勿論、プリント/スキャン耐性等はない。
【0010】
この様に、相矛盾する埋め込み手法となるため、従来は、高耐性の電子透かし法と、脆弱な透かし法を、用途・目的別に異なるアルゴリズムによる専用の装置、あるいはソフトウェアで切り替えて使用する必要があり、操作や管理が複雑化し、その利用や普及を阻む要因となっている。
そこで、同一手法あるいはアルゴリズムにより、手法を変えることなく両者を抽出・検出する手法が望まれている。
(【0011】以降は省略されています)

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