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公開番号2025153515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056034
出願日2024-03-29
発明の名称無線システム
出願人サクサ株式会社
代理人個人
主分類H04B 7/06 20060101AFI20251002BHJP(電気通信技術)
要約【課題】無線通信を行う2つの無線機の双方で同等の電波状況が得られる、送信ビームの最適な放射方向を特定する。
【解決手段】無線機X,Yの双方で、受信側となる無線機Y,Xに向けて、複数の送信ビームを互いに異なる放射角度で順に放射して、受信側となる無線機Y,Xから順に放射された送信ビームごとに電波強度を検出する試験放射を実行し、無線機X,Yの双方で検出した電波強度の最大値Exmax,Eymaxをそれぞれ求めて、その差分ΔEを差分しきい値Ethと比較することにより、無線機X,Yの双方における電波強度の違いを判定する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
無線信号を送受信することにより無線通信を行うように構成された、第1および第2の無線機を備え、
前記第1の無線機は、
前記第2の無線機に向けて送信ビームBxを互いに異なる放射角度Θxで順に試験放射し、前記第2の無線機から順に試験放射された送信ビームByに応じて、これら送信ビームByの電波強度Eyを順に検出するように構成された第1の制御回路を備え、
前記第2の無線機は、
前記第1の無線機から順に試験放射された前記送信ビームBxに応じて、これら送信ビームBxの電波強度Exを順に検出し、前記第1の無線機に向けて前記送信ビームByを互いに異なる放射角度Θyで順に試験放射するように構成された第2の制御回路を備え、
前記第1の制御回路は、
前記電波強度Exの最大値Exmaxと前記電波強度Eyの最大値Eymaxとの差分ΔEを、所定の差分しきい値Ethと比較し、前記差分ΔEが前記差分しきい値Eth以下となった場合、前記最大値Exmaxが得られた放射角度Θxmaxを前記第1の無線機から前記第2の無線機に向けて放射する送信ビームの最適放射方向として特定するとともに、
前記最大値Eymaxが得られた放射角度Θymaxを前記第2の無線機から前記第1の無線機に向けて放射する送信ビームの最適放射方向として特定するように構成されている
ことを特徴とする無線システム。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
請求項1に記載の無線システムにおいて、
前記第1の制御回路は、
前記差分ΔEが前記差分しきい値Ethより大きい場合、前記差分ΔEが前記差分しきい値Eth以下となるまで、調整後の新たな放射角度Θxで前記送信ビームBxを順に試験放射して得られた新たな電波強度Exの最大値Exmaxと、調整後の新たな放射角度Θyで前記送信ビームByを順に試験放射して得られた新たな電波強度Eyの最大値Eymaxとの差分ΔEを、前記差分しきい値Ethと繰り返し比較するように構成されている
ことを特徴とする無線システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信を行う2つの無線機の双方でそれぞれ適切な送信ビームの放射方向を特定する無線通信技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより送信ビームの方向や形状を制御することにより、高い利得で2つの無線機間で無線通信を行う無線システムが利用されている。従来、このような無線システムにおいて、例えば特許文献1には、2つの無線機の双方で予め離散的に設定した複数の異なる角度方向へ送信ビームを順に放射し、双方でこれら送信ビームごとに検出した電波強度に基づいて、最も高い電波強度が得られた方向を、無線機間の無線通信に用いる送信ビームの放射方向として選択する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6873161号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来技術では、予め離散的に設定した複数の異なる角度方向のうちから、単に、最も高い電波強度が得られた方向を、無線機間の無線通信に用いる送信ビームの放射方向として選択しているため、ビーム中心と受信側の無線機との距離が、双方で異なる状況が発生する。したがって、この距離の違いにより電波強度の差分すなわち受信感度に差分が生じ、結果として電波状況の違いにより通信効率や通信品質が低下するという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、無線通信を行う2つの無線機の双方で同等の電波状況が得られる、送信ビームの最適な放射方向を特定することができる無線通信技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するために、本発明にかかる無線システムは、無線信号を送受信することにより無線通信を行うように構成された、第1および第2の無線機を備え、前記第1の無線機は、前記第2の無線機に向けて送信ビームBxを互いに異なる放射角度Θxで順に試験放射し、前記第2の無線機から順に試験放射された送信ビームByに応じて、これら送信ビームByの電波強度Eyを順に検出するように構成された第1の制御回路を備え、前記第2の無線機は、前記第1の無線機から順に試験放射された前記送信ビームBxに応じて、これら送信ビームBxの電波強度Exを順に検出し、前記第1の無線機に向けて前記送信ビームByを互いに異なる放射角度Θyで順に試験放射するように構成された第2の制御回路を備え、前記第1の制御回路は、前記電波強度Exの最大値Exmaxと前記電波強度Eyの最大値Eymaxとの差分ΔEを、所定の差分しきい値Ethと比較し、前記差分ΔEが前記差分しきい値Eth以下となった場合、前記最大値Exmaxが得られた放射角度Θxmaxを前記第1の無線機から前記第2の無線機に向けて放射する送信ビームの最適放射方向として特定するとともに、前記最大値Eymaxが得られた放射角度Θymaxを前記第2の無線機から前記第1の無線機に向けて放射する送信ビームの最適放射方向として特定するように構成されている。
【0007】
本発明にかかる上記無線システムの一構成例は、前記第1の制御回路が、前記差分ΔEが前記差分しきい値Ethより大きい場合、前記差分ΔEが前記差分しきい値Eth以下となるまで、微調整後の新たな放射角度Θxで前記送信ビームBxを順に試験放射して得られた新たな電波強度Exの最大値Exmaxと、微調整後の新たな放射角度Θyで前記送信ビームByを順に試験放射して得られた新たな電波強度Eyの最大値Eymaxとの差分ΔEを、前記差分しきい値Ethと繰り返し比較するように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、無線通信を行う2つの無線機の双方で同等の電波状況が得られる、送信ビームの最適な放射方向を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施の形態にかかる無線システムの構成を示すブロック図である。
図2は、本実施の形態にかかる無線システムの動作を示すシーケンス図である。
図3は、本実施の形態にかかる無線システムの動作を示すシーケンス図(続き)である。
図4は、無線システムの動作例を示す説明図である。
図5は、無線システムの他の動作例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[無線システム]
まず、図のブロック図を参照して、本実施の形態にかかる無線システム1について説明する。
この無線システム1は、2つの無線機X,Yを備え、これら無線機X,Yが複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより送信ビームの方向や形状を制御することにより、高い利得により無線機X,Y間で無線通信を行うように構成されている。無線機X,Yは、無線通信を行う2つの装置であり、例えば無線機Xが基地局や親局などの一般的な無線通信装置で、無線機Yが移動体や子機であってもよい。また、無線機X,Yは、WiFiの中継器や無線ルータであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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