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公開番号2025034645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141146
出願日2023-08-31
発明の名称骨伝導聴音装置
出願人BoCo株式会社
代理人個人
主分類H04R 1/10 20060101AFI20250306BHJP(電気通信技術)
要約【課題】耳介に装着可能であり、より強力で鮮明な骨伝導聴音装置を提供する。
【解決手段】振動デバイス3には、音響電気信号を振動に変換して振動を出力する部位であり、振動デバイス3には、中間振動伝達部5が接続される。中間振動伝達部5の先端には、先端振動伝達部7が設けられる。中間振動伝達部5及び先端振動伝達部7は、耳孔に挿入される部位であり、中間振動伝達部5によって、振動デバイス3の振動が先端振動伝達部7に伝達される。先端振動伝達部7は、主に使用者に振動を伝える部位となる。中間振動伝達部5の外径は、先端振動伝達部7の外径よりも小さい。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
骨伝導聴音装置であって、
音響電気信号を振動に変換して振動を出力する振動デバイスと、
外耳道に挿入され、前記振動デバイスの振動を伝達する中間振動伝達部と、
前記中間振動伝達部の先端部に設けられ、使用者に振動を伝える先端振動伝達部と、
を具備し、
前記中間振動伝達部は、前記先端振動伝達部が骨部外耳道に到達するための長さを有し、
前記中間振動伝達部の径が、前記先端振動伝達部の径よりも小さく、
前記中間振動伝達部が、変形可能であることを特徴とする骨伝導聴音装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記先端振動伝達部は、正面から見た際に一部が切り欠かれており、耳孔に挿入した際に、前記先端振動伝達部によって耳孔が塞がれずに、切り欠き部において耳孔内面との間に隙間を形成可能であることを特徴とする請求項1記載の骨伝導聴音装置。
【請求項3】
前記振動デバイスは、コイル及び磁石が収容されるケースと、前記ケースに対して振動可能な振動板と、を具備し、前記中間振動伝達部は、前記振動デバイスに対して直接接合されることを特徴とする請求項1記載の骨伝導聴音装置。
【請求項4】
前記中間振動伝達部および、前記先端振動伝達部は、振動デバイスの外装を構成する樹脂と一体で構成され、前記樹脂によって、前記振動デバイスが被覆されることを特徴とする請求項3記載の骨伝導聴音装置。
【請求項5】
前記中間振動伝達部の長さが10mm以上であることを特徴とする請求項1記載の骨伝導聴音装置。
【請求項6】
少なくとも前記先端振動伝達部が、前記振動デバイスに対して着脱可能であることを特徴とする請求項1記載の骨伝導聴音装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、骨伝導聴音装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、音楽や会話を聴く手段として、ヘッドホンやイヤホンなどのような装置(以下、聴音装置という。)が広く使用されてきている。イヤホンとしては、例えばカナル型やインナーイヤー型などがある。インナーイヤー型は、音の臨場感が高いといわれているが、耳介にひっかけて装着するタイプであるため、外れやすく、音漏れがしやすいという問題がある。
【0003】
これに対し、カナル型は、耳栓型のイヤーピースを耳孔に入れて装着するため、密閉性が高く、音漏れが少ない。図7(a)は、外耳道107に聴音装置100を取り付ける前の状態を示す図であり、図7(b)は、聴音装置100を外耳道107に取り付けた状態を示す概念図である。
【0004】
カナル型の聴音装置100には、イヤーピースが取り付けられ、イヤーピースが耳介101の外耳道107に挿入される。聴音装置100から発せられる音は、空気の振動波であり、振動波は外耳道107から侵入し、鼓膜109や耳小骨を経由し、蝸牛111に到達する。蝸牛111の内部には、有毛細胞(センサー)があり、振動波は有毛細胞を振動させ、有毛細胞の根っこにあたる部分のセンサーから発生した電気信号が脳に伝わり音として認識される。このようなイヤホンは、周囲の音を遮断しやすく、近年は、ノイズキャンセリング機能とともに、多くのバリエーションが提案されている。
【0005】
一方、従来の空気伝導を利用したものではなく、骨伝導を利用した聴音装置も提案されている。骨伝導を利用した聴音装置は、耳孔を塞がずに音声を聞くことができるとともに、音漏れも少ないという特徴がある。また、骨伝導聴音装置は、頭部や耳介近傍に装着され、その付近の骨を通して蝸牛111に振動を伝達し、有毛細胞から発生した電気信号が脳に伝わる。このように、骨伝導聴音装置は、振動が鼓膜109や耳小骨等を通らないため、鼓膜109等への負担が大幅に減少し、また鼓膜109や耳小骨等が損傷した場合でも聴こえる場合があるため、難聴者にも利用が可能な場合があり、補聴器等への利用も進められている。(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-42870
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図8は、特許文献1の骨伝導聴音装置120の使用状態を示す図である。図8に示す様に、骨伝導聴音装置120を耳介101に取り付けて、骨伝導聴音装置120の振動部を、耳介近傍の軟骨部113に接触させて振動が伝達される。側頭骨115は蝸牛111をほぼ包み込んでいるため、側頭骨115に伝達された振動によって、蝸牛111の中にある有毛細胞センサーを効率よく振動させることが可能である。
この方法であれば、健聴者は外耳道107を塞がないため、周囲の空気振動の音を、外耳道107から鼓膜109を通して聴きながら、骨伝導による音も聞くことが可能である。
【0008】
そこで、発明者は、前述した特許文献1の形態(図8)とカナル型の2種類の骨伝導イヤホンを用いて、音圧や音感について比較した。図9はカナル型の骨伝導聴音装置130の使用状態を示す図である。これらの骨伝導イヤホンに対して、オージオメータによる聴音レベルの閾値を評価した結果を図10に示す。なお、骨伝導聴音装置120、130に使用した音声信号の増幅器は、同等の増幅率のものを使用した。
【0009】
図中Aは、カナル型の骨伝導聴音装置130の結果でありBは特許文献1の骨伝導聴音装置120の結果である。図中上に行くほど聴力レベルの閾値が小さいことを示す。すなわち、より小さな音でも聴音が可能であったことを示す。発明者は、骨伝導聴音装置120、130の両者を比較したところ、いずれも同じ骨伝導デバイスであるにもかかわらず、特許文献1にかかる骨伝導聴音装置120に比べ、カナル型の骨伝導聴音装置130の方が、聴力レベルが優れていることを見出した。この理由として、発明者は、振動の伝達ルートに着目した。
【0010】
前述したように、図8において、骨伝導聴音装置120は、振動部が耳介101に密着し、耳介101の内側の軟骨部113に振動が伝達され、軟骨部113から側頭骨115に振動が伝達される。一方、図9において、骨伝導聴音装置130は、カナルの先端のイヤーチップが、軟骨部外耳道103に挿入されており、図8の骨伝導聴音装置120に比較しより側頭骨115に近い部分まで挿入されている。
(【0011】以降は省略されています)

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