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公開番号2025019622
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123326
出願日2023-07-28
発明の名称電子機器
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類H04N 23/52 20230101AFI20250131BHJP(電気通信技術)
要約【課題】移動可能な発熱体からの効率的な放熱を可能にすると共に、発熱体を移動させる際の駆動負荷の増大を抑制する。
【解決手段】撮像装置100は、装置本体に固定された放熱板80と、発熱体である撮像素子50と、撮像素子50を撮像面と直交する平面内で移動させる像振れ補正ユニット201を備え、像振れ補正ユニット201は撮像素子50を保持する保持部材203を有する。保持部材203には、放熱板80と保持部材203の空間の一部の領域を囲むように、放熱板80と接触しない円環状の凸形状部203aが設けられており、凸形状部203aの上面に撥水加工面203bが設けられ、凸形状部203aで囲まれる空間に液体300が保持される。撮像素子50で発生した熱を液体300を介して放熱板80へ伝達することにより撮像素子50を冷却する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体に対して移動可能に配置された発熱体と、
前記装置本体と前記発熱体の間に形成された空間の一部の領域を囲むように設けられた撥水部と、
前記領域に保持されて前記発熱体から前記装置本体への伝熱を行う液体と、を有し、
前記撥水部は、前記装置本体と前記発熱体において前記空間を形成する面の少なくとも一方の面において他方の面と接触せずに設けられていることを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記装置本体と前記発熱体において前記空間を形成する面の少なくとも一方の面に他方の面に向かって突出する凸形状部が設けられ、
前記撥水部は前記凸形状部の上面または前記凸形状部と対向する面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記撥水部は、柔軟な素材で形成されて前記空間に配置された封止部材によって取り囲まれて密閉されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記発熱体は撮像素子を有し、
前記撮像素子の撮像面と直交する方向から見たときに前記撥水部は円環状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項5】
前記撥水部は、径方向を内周側から外周側へ向かうにしたがって前記液体の接触角が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記発熱体は外筒が回転するモータであり、
前記装置本体は前記外筒を囲む筒部材を有し、
前記撥水部は、前記筒部材の内周面において、前記モータの回転軸方向に所定の間隔で2カ所に円環状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記撥水部は、前記筒部材の内周面に設けられた円環状の凸形状部の上面または前記凸形状部と対向する面に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記撥水部は、前記液体が保持されている領域に近い側から遠い側へ向かうにしたがって前記液体の接触角が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記撥水部の表面は微細な凹凸形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項10】
固定部と、
前記固定部に対して所定の空間をもって移動可能に配置された可動部と、を備え、
前記可動部は発熱体を有し、
前記可動部から前記固定部への伝熱を行う液体を保持する撥水部が、前記固定部と前記可動部において前記空間を形成する面の少なくとも一方の面に他方の面と接触せずに設けられていることを特徴とする電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を用いた伝熱機構を有する電子機器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、小型の電子機器の性能は、半導体技術の進歩によって飛躍的に向上している。例えば、スマートフォンやデジタルカメラ等の携帯型電子機器では、プロセッサ(CPUやMPU)や撮像センサ等の半導体デバイスの性能が著しく向上している。
【0003】
これらの電子機器では、使用時の半導体デバイスの発熱量が増大しており、そのため、電子機器の故障防止や電子機器を操作するユーザの安全性を考慮すると、半導体デバイスで発生した熱を速やかに外部へ放出する必要がある。
【0004】
電動ファン等の強制冷却機構を備えない電子機器では、その内部で発生した熱を筐体全体に拡散させて外気へ放出する構成が一般的に採用される。この場合、発熱体から筐体全体へ高効率な伝熱経路を構築することが重要となる。ここで、発熱体が可動体である場合には、固体の熱伝導部材を熱源に、直接、接触又は結合させた構成では、発熱体を移動させるための駆動負荷が熱伝導部材によって増大してしまうという問題がある。そこで、例えば、特許文献1は、屈曲可能な伝熱シートを備え、伝熱シートの厚み方向が可動体である発熱体の移動方向と同じになるように配置することで、発熱体を移動させるための駆動負荷の増大を抑制しつつ、良好な伝熱経路を確保する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020/202811号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1では、シート材を用いているために伝熱経路の断面積が小さく、よって、伝熱量が限られてしまう。この問題に対して、複数のシート材を厚み方向に重ねて使用することで伝熱量を増大させる構成も提案されているが、この場合には、発熱体を移動させるための駆動負荷が増大してしまう。
【0007】
本発明は、移動可能な発熱体からの効率的な放熱を可能にすると共に、発熱体を移動させる際の駆動負荷の増大を抑制した電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る電子機器は、装置本体と、前記装置本体に対して移動可能に配置された発熱体と、前記装置本体と前記発熱体の間に形成された空間の一部の領域を囲むように設けられた撥水部と、前記領域に保持されて前記発熱体から前記装置本体への伝熱を行う液体と、を有し、前記撥水部は、前記装置本体と前記発熱体において前記空間を形成する面の少なくとも一方の面において他方の面と接触せずに設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、移動可能な発熱体からの効率的な放熱を可能にすると共に、発熱体を移動させる際の駆動負荷の増大を抑制した電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る撮像装置の外観斜視図である。
撮像装置が備える撮像ユニットの外観斜視図及び分解斜視図である。
撮像ユニットの正面図及び矢視A-A断面図である。
図3(b)中の領域Rの拡大図である。
撮像ユニットが備える撮像素子保持部材の背面斜視図と撥水加工面の構成を示す模式図である。
第2実施形態でのモータ及び伝熱用筒部材の斜視図である。
モータと伝熱用筒部材を組み合わせたモータユニットの上面図と、上面図に示す矢視B-Bでの断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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