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公開番号
2024178414
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2024166867,2020172795
出願日
2024-09-26,2020-10-13
発明の名称
血球計数器校正用標準液
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
G01N
33/96 20060101AFI20241217BHJP(測定;試験)
要約
【課題】校正精度と保存安定性に優れた血球計数器校正用標準液を提供する。
【解決手段】樹脂粒子を含有する血球計数器校正用標準液であって、前記樹脂粒子の平均円形度が0.99以下であり、前記樹脂粒子の体積平均粒径が2μm以上10μm以下である、血球計数器校正用標準液。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂粒子を含有する血球計数器校正用標準液であって、
前記樹脂粒子の平均円形度が0.99以下であり、
前記樹脂粒子の体積平均粒径が2μm以上10μm以下である、
血球計数器校正用標準液。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記樹脂粒子の粒径の変動係数が15%以下である、
請求項1に記載の血球計数器校正用標準液。
【請求項3】
前記樹脂粒子の平均円形度が0.95以上0.985以下である、
請求項1または2に記載の血球計数器校正用標準液。
【請求項4】
前記樹脂粒子のアスペクト比が1.3以上5.0以下の形状である、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の血球計数器校正用標準液。
【請求項5】
前記樹脂粒子の表面にカルボキシル基を有する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の血球計数器校正用標準液。
【請求項6】
前記カルボキシル基の密度が0.001個/Å
2
以上である、
請求項5に記載の血球計数器校正用標準液。
【請求項7】
樹脂粒子を含有する血球計数器校正用標準液であって、
前記樹脂粒子の平均円形度が0.99以下である、
血球計数器校正用標準液。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、血球計数器校正用標準液に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
血液中のヘモグロビン濃度を知ることは、疾病の予知、疾病の程度を知るうえで重要であり、血液検査の主要な項目となっている。ヘモグロビン濃度は、コールター法又は電気的検知帯法等の粒径測定法を用いた血球計数器により測定される。この血球計測器は、ヘモグロビン濃度を正確に測定するために、高精度に校正されていなければならない。
【0003】
この血球計測器を校正するため、樹脂粒子が活性剤溶液中に分散された校正用標準液が使用される。しかしながら、これらの血球計数器校正用標準液に分散される樹脂粒子の形状は真球であり、ヒトの赤血球の形状である扁平形状とは異なる形状である。そのため、従来の血球計数器によるヘモグロビン濃度の測定では、校正精度が十分に得られない(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、校正精度と保存安定性に優れた血球計数器校正用標準液を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、血樹脂粒子を含有する血球計数器校正用標準液であって、前記樹脂粒子の平均円形度が0.99以下であり、前記樹脂粒子の体積平均粒径が2μm以上10μm以下である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、校正精度と保存安定性に優れた血球計数器校正用標準液を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【0008】
<血球計数器校正用標準液>
本実施形態に係る血球計数器校正用標準液は、樹脂粒子を含有する。本明細書において、血球計数器は、ヒトの血液のヘマトクリット値を測定する装置を示す。また、ヘマトクリット値は、赤血球の全容積が血液の全容積に占める割合を示し、貧血の診断等に用いられる検査項目である。なお、ヘマトクリット値の測定法としては、例えば、遠心法、コールター法等が挙げられる。
【0009】
遠心法は、抗凝固剤を添加した血液約1mlを毛細管ピペットにとり、その先端をウィントローブ(Wintrobe)管の底まで挿入し、徐々に血液を出しながら、管の「0」の目盛まで入れ、遠心分離により遠沈し、赤血球容積の占める割合からヘマトクリット値を算出する。この遠心法では、遠心分離処理をしてから直接、赤血球の体積を読み取るため、ヘマトクリット値に赤血球の形状の違いを正確に反映させることができる。
【0010】
コールター法は、ヘマトクリット値が自動測定できるため、このコールター技術が導入されている血球計数器が広く普及されている。コールター技術は、測定セルにおける、一つ以上の粒子が流動中それを通して導かれるときのインピーダンスの変動の測定に依拠する計数技術である。インピーダンスの変化の数は、流体中の粒子数を示す一方で、測定されるインピーダンスの値は、流体中の粒子の体積に比例する。
(【0011】以降は省略されています)
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