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公開番号2024178858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097335
出願日2023-06-13
発明の名称画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H04N 1/62 20060101AFI20241218BHJP(電気通信技術)
要約【課題】意図せぬ出力色の違いが生じることを防ぐことができる、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、スポットカラーをプロセスカラーに変換して出力する画像形成装置であって、印刷データ中の前記スポットカラーの名称および代替カラー情報を取得するスポットカラー情報取得部と、前記スポットカラーに対応する色値情報を記憶するスポットカラー色値情報記憶部と、前記スポットカラー情報取得部で取得した前記代替カラー情報と、前記スポットカラー色値情報記憶部に記憶した前記色値情報と、の色差情報を算出する色差算出部と、前記色差算出部で算出した前記色差情報を基に、前記印刷データ中の前記スポットカラーが期待通りに出力されない可能性がある旨を示す警告表示部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スポットカラーをプロセスカラーに変換して出力する画像形成装置であって、
印刷データ中の前記スポットカラーの名称および代替カラー情報を取得するスポットカラー情報取得部と、
前記スポットカラーに対応する色値情報を記憶するスポットカラー色値情報記憶部と、
前記スポットカラー情報取得部で取得した前記代替カラー情報と、前記スポットカラー色値情報記憶部に記憶した前記色値情報と、の色差情報を算出する色差算出部と、
前記色差算出部で算出した前記色差情報を基に、前記印刷データ中の前記スポットカラーが期待通りに出力されない可能性がある旨を示す警告表示部と、
を備える画像形成装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記印刷データ中の前記スポットカラーを、前記スポットカラー色値情報記憶部で記憶している前記色値情報を用いて色変換処理を行うスポットカラー色変換部と、
前記スポットカラー色値情報記憶部が各種の前記スポットカラーに対して標準光源、観察条件、および測定照明条件の少なくとも1つを含むスポットカラー取得条件に対応した複数の前記色値情報を記憶する場合に、どの前記色値情報を使用するかを決定するスポットカラー色値決定部と、をさらに有し、
前記スポットカラー色変換部は、前記スポットカラー色値決定部が決定した前記色値情報を使用して色変換を行う、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記スポットカラー色値決定部は、前記色差算出部で算出された前記色差情報が最も小さくなる前記色値情報を使用することを決定する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
ユーザが前記スポットカラー取得条件を指定できるスポットカラー条件指定部をさらに有し、
前記スポットカラー色値決定部は、前記スポットカラー条件指定部で指定された前記スポットカラー取得条件の前記色値情報を使用することを決定する、請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記警告表示部は、前記色差算出部で算出された前記色差情報が一定数値以下だった場合には警告表示を行わない、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記警告表示部は、前記印刷データ中の前記スポットカラーの前記代替カラー情報の前記色値情報がデバイス依存の色値情報であり、前記色差算出部で前記色差情報の算出ができない場合、および、前記スポットカラー色値情報記憶部に前記色値情報が存在しないために前記色差算出部で前記色差情報の算出ができない場合に、警告を表示する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記色差算出部で前記色差情報を算出ができない場合に、前記スポットカラー色値決定部は、前記色差情報の算出ができない理由に応じて、前記印刷データ中の前記スポットカラーの前記代替カラー情報若しくは前記スポットカラー色値情報記憶部に記憶された前記色値情報のどちらを使用するかを決定する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
印刷データ中のスポットカラーの名称および代替カラー情報を取得するステップと、
取得した前記代替カラー情報と、スポットカラー色値情報記憶部に記憶した前記スポットカラーに対応する色値情報と、の色差情報を算出するステップと、
算出した前記色差情報を基に、前記印刷データ中の前記スポットカラーが期待通りに出力されない可能性がある旨を示すステップと、
を含む画像形成方法。
【請求項9】
コンピュータを、
印刷データ中のスポットカラーの名称および代替カラー情報を取得するスポットカラー情報取得部と、
前記スポットカラー情報取得部で取得した前記代替カラー情報と、スポットカラー色値情報記憶部に記憶した前記スポットカラーに対応する色値情報と、の色差情報を算出する色差算出部と、
前記色差算出部で算出した前記色差情報を基に、前記印刷データ中の前記スポットカラーが期待通りに出力されない可能性がある旨を示す警告表示部と、
して機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
スポットカラーは、特色とも呼ばれ、印刷においてCMYK等のプロセスカラーでは再現できない色を表現するために予め調合されたインクであり、個々のインクに固有の名称および番号が付けられている。主要なスポットカラーとしては、PANTONE(PANTONE社が提供する特色、登録商標)、DIC(DIC株式会社が提供する特色、登録商標)、TOYO(東洋インキ株式会社が提供する特色、登録商標)等がある。
【0003】
電子写真およびインクジェット等のデジタル印刷においては、一般的にプロセスカラーのみを扱うケースが多いため、プロセスカラーの混色によってスポットカラーの色を再現する必要がある。また、スポットカラーで色指定されたデータをモニタで表示する場合も、モニタのRGBで色を再現する必要がある。そのため、DTPソフトまたは印刷ソフトでは、スポットカラーのメーカーからライセンス契約により受領した各スポットカラーのL*a*b*等の色情報を搭載し、その色をICCプロファイル等を用いてデバイスの出力色に変換して表示または印刷するスポットカラーマッチングの技術が考えられている。
【0004】
しかし、L*a*b*等の色値情報は、標準光源、観察条件、および測定照明条件等のスポットカラー取得条件によって異なるため、スポットカラーのメーカーは、各標準光源、各観察条件、および各測定照明条件のL*a*b*を提供していることがある。
【0005】
特許文献1には、最終的に特色色材を用いて印刷を行いたい画像領域を所定のRGB値で指定するケースにおいて、同一のRGB値を有し特色色材ではなくCMYK色材を用いて印刷を行いたい画像領域に特色色材が使われてしまうことを防ぎつつ、それなりに特色色材に近い系統のRGB値を用いてディスプレイ表示することを可能にする目的で、特色色材を使用したい画像領域の指定に使われているRGB値が特色色材を使いたくない(CMYKで印刷したい)画像領域で使われていないかをチェックし、CMYKで印刷した画像領域で特色色材が使われている場合には近傍のRGB値を探索して置換可能にする構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、スポットカラーマッチングでは、どの標準光源、観察条件、および測定照明条件のL*a*b*等の色値情報を使用するかは規定されていないため、搭載している色値情報はDTPソフトおよび印刷ソフトで異なることがある。このような場合、モニタで見ていた色と印刷した色が合わない、印刷デバイス毎に異なる色で印刷される場合がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、意図せぬ出力色の違いが生じることを防ぐことができる、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、スポットカラーをプロセスカラーに変換して出力する画像形成装置であって、印刷データ中の前記スポットカラーの名称および代替カラー情報を取得するスポットカラー情報取得部と、前記スポットカラーに対応する色値情報を記憶するスポットカラー色値情報記憶部と、前記スポットカラー情報取得部で取得した前記代替カラー情報と、前記スポットカラー色値情報記憶部に記憶した前記色値情報と、の色差情報を算出する色差算出部と、前記色差算出部で算出した前記色差情報を基に、前記印刷データ中の前記スポットカラーが期待通りに出力されない可能性がある旨を示す警告表示部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、意図せぬ出力色の違いが生じることを防ぐことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置100の概略構成例を示すブロック図である。
図2は、本実施の形態の画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3は、本実施の形態にかかるDFEの機能構成例を示す図である。
図4は、DTPソフト上でのスポットカラーの色値情報の例を示す図である。
図5は、PDF上でのスポットカラーの代替カラー情報の例を示す図である。
図6は、印刷ソフト上でのスポットカラーの色値情報の例を示す図である。
図7は、スポットカラー取得条件毎の色値情報の例を示す図である。
図8は、任意のスポットカラー(例えば、Test Color 1)に関して色差算出部で算出した色差情報の例を示す図である。
図9Aは、本実施の形態にかかる画像形成装置のDFEにおける色変換処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9Bは、本実施の形態にかかる画像形成装置のDFEにおける色変換処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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