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公開番号2025012721
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115781
出願日2023-07-14
発明の名称樹脂成型品、及び、樹脂成型品の劣化判定方法
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G01N 17/00 20060101AFI20250117BHJP(測定;試験)
要約【課題】樹脂成型品の劣化を簡単に判定する。
【解決手段】所定の樹脂材料からなる樹脂成型品であって、一端が樹脂成型品10に繋がって、他端側が自由端となるように、複数の梁形状部20A~20Dが樹脂成型品10に一体的に設けられている。複数の梁形状部20A~20Dは、他端側を一定量δ変形させたときの最大応力σが互いに異なるように形成されている。そして、複数の梁形状部20A~20Dの他端側をそれぞれ一定量δ変形させたときの、複数の梁形状部20A~20Dのそれぞれの塑性変形又は破断の有無によって、樹脂成型品10の劣化の有無が判定される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
所定の樹脂材料からなる樹脂成型品であって、
一端が当該樹脂成型品に繋がって、他端側が自由端となるように、当該樹脂成型品に一体的に設けられた複数の梁形状部を備え、
前記複数の梁形状部は、前記他端側を一定量変形させたときの最大応力が互いに異なるように形成され、
前記複数の梁形状部の前記他端側をそれぞれ一定量変形させたときの、前記複数の梁形状部のそれぞれの塑性変形又は破断の有無によって、劣化の有無が判定されることを特徴とする樹脂成型品。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記複数の梁形状部の前記他端側をそれぞれ一定量変形させたときの、前記複数の梁形状部のそれぞれの塑性変形又は破断の有無の組み合わせによって、劣化の程度が判定されて、当該樹脂成型品のリユースの可否が判断されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成型品。
【請求項3】
前記複数の梁形状部の前記他端側をそれぞれ変形させたときの前記他端側の変形量を規制する規制部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂成型品。
【請求項4】
前記規制部は、前記複数の梁形状部の前記他端側をそれぞれ変形させない状態で、前記複数の梁形状部に対して隙間を開けて前記複数の梁形状部が起立する方向に延びるように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の樹脂成型品。
【請求項5】
前記複数の梁形状部のそれぞれの前記一端の根元部の弾性変形が規制されるように補強する複数の補強部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂成型品。
【請求項6】
前記複数の補強部は、前記複数の梁形状部のそれぞれの前記根元部に接触する位置に設置されて、その肉厚が周囲の肉厚に比べて厚く形成された部分であることを特徴とする請求項5に記載の樹脂成型品。
【請求項7】
前記複数の梁形状部は、長さと厚さとのうち少なくとも一方が互いに異なるように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂成型品。
【請求項8】
複数組の前記複数の梁形状部が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂成型品。
【請求項9】
所定の樹脂材料からなる樹脂成型品の劣化判定方法であって、
前記樹脂成型品は、一端が当該樹脂成型品に繋がって、他端側が自由端となるように、当該樹脂成型品に一体的に設けられた複数の梁形状部を備え、
前記複数の梁形状部は、前記他端側を一定量変形させたときの最大応力が互いに異なるように形成され、
前記複数の梁形状部の前記他端側をそれぞれ一定量変形させる変形工程と、
前記変形工程によって前記複数の梁形状部のうち塑性変形又は破断が生じたものと生じていないものとの組み合わせによって、劣化の程度を判定する判定工程と、
を備えたことを特徴とする樹脂成型品の劣化判定方法。
【請求項10】
前記判定工程による判定に基づいて、前記樹脂成型品のリユースの可否を判断する判断工程を備えたことを特徴とする請求項9に記載の樹脂成型品の劣化判定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、機器を構成する部品など所定の樹脂材料からなる樹脂成型品と、その劣化判定方法と、に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、種々の機器(工業製品)において、構成部品として所定の樹脂材料からなる樹脂成型品(樹脂製部品)が用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
そして、そのような樹脂成型品は、ひとたび市場での役目を終えて市場から回収された後に、リサイクル工場などで劣化の程度が判定されて、劣化の程度によってリユース(再使用)の可否が判断されている。
【0003】
一方、特許文献1には、計測器を用いて半導体部品収納トレイに孔をあけたときの破断力を計測して、その計測結果からリユースの可否を判別する技術が開示されている。
また、特許文献2には、成型品に設けたピン状突起を切り離したときの指標成分量の測定、DSC分析を熱量計でおこない、熱履歴を評価して、成型品の熱劣化の度合いを判別する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来は、樹脂成型品の劣化を計測器などを用いて判定していたため、手間がかかっていた。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、劣化を簡単に判定することができる、樹脂成型品、及び、樹脂成型品の劣化判定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明における樹脂成型品は、所定の樹脂材料からなる樹脂成型品であって、一端が当該樹脂成型品に繋がって、他端側が自由端となるように、当該樹脂成型品に一体的に設けられた複数の梁形状部を備え、前記複数の梁形状部は、前記他端側を一定量変形させたときの最大応力が互いに異なるように形成され、前記複数の梁形状部の前記他端側をそれぞれ一定量変形させたときの、前記複数の梁形状部のそれぞれの塑性変形又は破断の有無によって、劣化の有無が判定されるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、劣化を簡単に判定することができる、樹脂成型品、及び、樹脂成型品の劣化判定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
この発明の実施の形態における機器を示す斜視図である。
樹脂成型品を示す斜視図である。
樹脂成型品における複数の梁形状部の近傍を示す斜視図である。
複数の梁形状部の近傍を示す上面図である。
梁形状部を変形させた状態を示す側断面図である。
梁形状部の、ひずみと応力との関係を示すグラフである。
変形例1における、樹脂成型品の複数の梁形状部の近傍を示す斜視図である。
変形例2における、樹脂成型品の複数組の梁形状部群の近傍を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
図1に示すように、機器1には、リユース可能な樹脂成型品10が設置されている。
樹脂成型品10は、所定の樹脂材料(例えば、PC樹脂、PET樹脂、ABS樹脂などである。)からなる。そして、機器1の市場での役目が終わると、機器1が市場から回収されて、リサイクル工場などで機器1から分解された樹脂成型品10の劣化の程度が判定される。そして、その劣化の程度によって、その樹脂成型品10のリユース(再使用)の可否が判断される。
(【0011】以降は省略されています)

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