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公開番号2025060318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170990
出願日2023-09-30
発明の名称食品搬送装置
出願人株式会社 キョーワ
代理人個人
主分類G01G 13/08 20060101AFI20250403BHJP(測定;試験)
要約【課題】従来装置に比べて正確な食品の切り出しを、短時間で行える食品搬送装置を提供する。
【解決手段】ホッパ14の第1の排出部12から排出された米11を、傾斜した搬送面に沿って大量かつ高速で滑落させるシュート15を用いて、目標重量の付近(調整開始重量)まで計量バケット20に連続投入する。その後、パイプフィーダ19を用いて、目標重量に達するまで少量の米を徐々に計量バケット20に投入するようにした。これにより、大量の米11であっても従来装置に比べてより高精度な米11の切り出しを行うことができる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
食品を貯留して、下部に第1の排出部及び第2の排出部が配設されたホッパと、
前記第1の排出部から排出された前記食品を、傾斜した搬送面に沿って滑落させるシュートと、
該シュートの傾斜角度を変更する角度変更手段と、
前記第2の排出部から少量の前記食品を切り出す筒体、及び該筒体を周方向に回転させる回転手段を有したパイプフィーダと、
排出口に開閉蓋が設けられて、前記シュート及び前記パイプフィーダの各先端からそれぞれ投下された前記食品を受ける計量バケットと、
該計量バケットの開閉蓋を開閉する開閉手段と、
前記計量バケットが受けた前記食品を秤量する秤量器と、
該秤量器からの秤量データに基づいて、前記角度変更手段、前記回転手段及び前記開閉手段をそれぞれ制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記秤量器からの計量データに基づき、予め設定された目標重量の付近までは、前記シュートを介して、前記第1の排出部から排出された前記食品を前記計量バケットに投入し、その後、前記パイプフィーダを介して、前記第2の排出部から切り出された少量の食品を、前記目標重量に達するまで前記計量バケットに投入することを特徴とする食品搬送装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記ホッパの第1の排出部付近には、前記食品を切り出す切り出し手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の食品搬送装置。
【請求項3】
前記ホッパの下部には、前記第1の排出部及び前記第2の排出部が並列状態で複数対配置され、
前記各第1の排出部及び前記各第2の排出部には、対応するシュート又は対応するパイプフィーダがそれぞれ配置され、
対配置される前記シュート及び前記パイプフィーダの各先端の下方には、それぞれ対応する計量バケット及び秤量器が配置され、
前記制御部は、前記各計量バケットに投入された前記目標重量の食品のうち、予め設定された合計目標重量に最も近い組み合わせのものを選択する選択プログラムと、該選択プログラムにより選択された前記各計量バケットの開閉蓋のみを、対応する開閉手段により開いて前記食品を排出する蓋開閉プログラムとを有したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食品搬送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホッパから切り出された米等の食品を、秤量して搬送するための食品搬送装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、米(ライス、食品)は、食品搬送装置により秤量され、設定量(目標重量)が袋詰めされた状態で流通される。一般的な食品搬送装置によれば、ホッパの下部(排出部)からパイプフィーダにより米が連続して切り出され、秤量用の計量バケットへと投入される。計量バケットでは、ロードセル(秤量器)により米が秤量される。その重さが設定量に達した時、計量バケットの排出口の蓋が開き、米が計量バケットから排出シュートを介して袋詰め装置へと搬出されて行く。この袋詰め装置では、予め袋が開口状態でセットされており、これに米が袋詰めされるように構成されている。
【0003】
ところで、パイプフィーダの切り出し制御にあっては、大径な切り出しパイプ(筒体)を減速機付きの電動モータにより回転し、ホッパの下部に溜まった米を撹拌しながら、徐々にパイプ排出口へ押し出すように切り出している。このとき、高速でかつ正確な切り出しができるように、ロードセルによる米の計量を行いながら目標重量の90%までは、切り出しパイプを高速回転(100~150rpm)し、目標重量の90%に達した時点で、切り出しパイプを低速回転(10~15rpm)するようにした従来技術が知られている(例えば、特許文献1など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-314983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のパイプフィーダ方式の食品搬送装置は、1本の大径な切り出しパイプの回転速度を、目標重量の90%までは高速回転させ、その後は低速回転させるものであった。
しかしながら、この従来方式の食品搬送装置では、例えば500g~1000gの米に対して、高速でかつ正確な切り出しを求められた際には限界があった。
【0006】
そこで、発明者は鋭意研究の結果、パイプフィーダに比べて、傾斜した搬送面に沿って大量かつ高速で滑落させるシュートを用いて、米を目標重量の付近(調整開始重量)まで計量バケットに連続投入し、その後、パイプフィーダを用いて、目標重量に達するまで少量の米を徐々に計量バケットに投入するように構成すれば、上述した課題は解消できることを知見し、この発明を完成させた。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、大量の食品であっても従来装置に比べて正確な食品の切り出しを、短時間で行うことができる食品搬送装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、食品を貯留して、下部に第1の排出部及び第2の排出部が配設されたホッパと、前記第1の排出部から排出された前記食品を、傾斜した搬送面に沿って滑落させるシュートと、該シュートの傾斜角度を変更する角度変更手段と、前記第2の排出部から少量の前記食品を切り出す筒体、及び該筒体を周方向に回転させる回転手段を有したパイプフィーダと、排出口に開閉蓋が設けられて、前記シュート及び前記パイプフィーダの各先端からそれぞれ投下された前記食品を受ける計量バケットと、該計量バケットの開閉蓋を開閉する開閉手段と、前記計量バケットが受けた前記食品を秤量する秤量器と、該秤量器からの秤量データに基づいて、前記角度変更手段、前記回転手段及び前記開閉手段をそれぞれ制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記秤量器からの計量データに基づき、予め設定された目標重量の付近までは、前記シュートを介して、前記第1の排出部から排出された前記食品を前記計量バケットに投入し、その後、前記パイプフィーダを介して、前記第2の排出部から切り出された少量の食品を、前記目標重量に達するまで前記計量バケットに投入することを特徴とする食品搬送装置である。
【0009】
食品搬送装置の構造としては、ホッパからの食品の切り出しおよび秤量を行い、目標重量の食品を計量バケットから搬出するものであれば、限定されない。目標重量は限定されない。例えば、500g~1000gでもよい。
食品の種類は任意である。例えば、米、麦等の穀物が挙げられる。その他、乾燥野菜、粉末等でもよい。
ホッパの形状やサイズは任意である。ホッパの下部に、食品を排出する第1の排出部と第2の排出部とがそれぞれ形成されている。第1、2の排出部は、例えば複数対配置してもよい。
【0010】
シュートは、食品を傾斜した搬送面に沿って滑落できればどのような構造のものでもよい。例えば、食品を円滑に滑落させるため、搬送面をバイブレータで振動させてもよい。
角度変更手段の構造は、シュートの傾斜角度を変更できれば任意である。例えば、エアシリンダ、液体シリンダ等のロッドの先端部をシュートに連結し、このロッドを上下に突没させることで、シュートの傾斜角度を変更してもよい。
シュートの傾斜角度は、食品の供給時間、供給精度に影響があることから、食品に応じて適宜変更される。例えば、その傾斜角度は15°~25°でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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