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公開番号2025018227
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121746
出願日2023-07-26
発明の名称中間転写ベルト、及び、それを用いた画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 15/16 20060101AFI20250130BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】本発明は、耐久性の高い中間転写ベルトを提供することを目的とする。
【解決手段】像担持体上に形成された潜像をトナーにより現像して得られたトナー像が転写される中間転写ベルトであって、前記中間転写ベルトは、少なくとも内側から基層、球形粒子による凹凸形状を外側表面に有する弾性層を順次備える積層構造を有し、前記弾性層はアクリルゴムとイオン導電剤とを含み、前記イオン導電剤のアニオン成分がビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(TFSI)であることを特徴とする中間転写ベルト。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
像担持体上に形成された潜像をトナーにより現像して得られたトナー像が転写される中間転写ベルトであって、
前記中間転写ベルトは、少なくとも内側から基層、球形粒子による凹凸形状を外側表面に有する弾性層を順次備える積層構造を有し、
前記弾性層はアクリルゴムとイオン導電剤とを含み、
前記イオン導電剤のアニオン成分がビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(TFSI)である
ことを特徴とする中間転写ベルト。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記イオン導電剤のカチオン成分が、ブチルビスヒドロキシエチルメチルアンモニウム又はブチル-3-メチルピリジニウムである、請求項1に記載の中間転写ベルト。
【請求項3】
前記中間転写ベルトの前記弾性層が水酸化アルミニウムを含む、請求項1又は2に記載の中間転写ベルト。
【請求項4】
前記中間転写ベルトの前記球形粒子がアクリル樹脂を含む、請求項1又は2に記載の中間転写ベルト。
【請求項5】
前記中間転写ベルトがシームレスベルトである、請求項1又は2に記載の中間転写ベルト。
【請求項6】
潜像が形成され、トナー像を担持可能な像担持体と、前記像担持体上に形成された潜像をトナーで現像する現像手段と、前記現像手段により現像されたトナー像が一次転写される中間転写ベルトと、前記中間転写ベルト上に担持されたトナー像を記録媒体に二次転写する転写手段と、を有してなり、前記中間転写ベルトが請求項1又は2に記載の中間転写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
画像形成装置がフルカラー画像形成装置であって、各色の現像手段を有する複数の潜像担持体を直列に配置してなる請求項6に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中間転写ベルト、及び、それを用いた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電子写真装置においては様々な用途でシームレスベルトが部材として用いられている。特に近年のフルカラー電子写真装置においては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の現像画像を一旦中間転写媒体上に色重ねし、その後一括して紙などの転写媒体に転写する中間転写ベルト方式が用いられている。
【0003】
このような中間転写ベルト方式は、1つの感光体に対して4色の現像器を用いるシステムで用いられていたがプリント速度が遅いという欠点があった。そのため、高速プリントとしては、感光体を4色分並べ、各色を連続して紙に転写する4連タンデム方式が用いられている。しかし、この方式では紙の性状の環境による変動などもあり、各色画像を重ねる位置精度を合わせることが非常に困難であり、色ずれ画像を引き起こしていた。そこで近年では、4連タンデム方式に中間転写方式を採用することが主流になってきている。
【0004】
このような情勢の中で中間転写ベルトにおいても、従来よりも要求特性(高速転写、位置精度)が厳しいものとなっており、これらの要求に対応する特性を満足することが必要となってきている。特に、位置精度に対しては、連続使用によるベルト自体の伸び等の変形による変動を抑えることが求められる。また、中間転写ベルトは、装置の広い領域に渡ってレイアウトされ、転写のために高電圧が印加されることから難燃性であることが求められている。このような要求に対応するため、中間転写ベルト材料として主に、高弾性率で高耐熱樹脂であるポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂などが用いられている。
【0005】
ところが、ポリイミド樹脂による中間転写ベルトにおいては、高強度であるためその表面硬度も高いので、トナー像を転写する際にトナー層に高い圧力がかかり、トナーが局部的に凝集し画像の一部が転写されない、いわゆる中抜け画像が発生することがある。また、感光体や用紙などの転写部での接触部材との接触追従性が劣るため、転写部において部分的な接触不良部(空隙)が発生し、転写むらが発生することがある。
【0006】
近年、フルカラー電子写真を用いてさまざまな用紙に画像を形成することが多くなり、通常の平滑な用紙だけでなく、コート紙のようなスリップ性のある平滑度の高いものからリサイクルペーパーやエンボス紙や和紙やクラフト紙のような表面性の粗いものが使用されることが増えてきている。このような表面性状の異なる用紙への追従性は重要であり、追従性が悪いと、用紙の凹凸状の濃淡むらや色調のむらが発生する。この課題を解決するために比較的柔軟性のあるゴム弾性層を基層上に積層した様々な中間転写ベルトが提案されている。
【0007】
この問題を解決するために、新たに保護層を設ける方法がある。しかしながら、十分に転写性能の高い材料をコートした場合、柔軟層の柔軟性に追従できず、割れやはがれが発生するという問題があり好ましくない。そのため、表面に微粒子を付着されることにより転写性を向上させる提案がなされている。
【0008】
特許文献1では、中間転写ベルトの表面を3μm以下の直径のビーズで被覆することが提案されている。特許文献2では、中間転写ベルトの表面を疎水化処理微粒子と親和性のある材料で形成し、中間転写ベルトの表面に疎水化処理された微粒子の層を有することが提案されている。特許文献3では中間転写ベルトを構成する円筒状ベルトを、ベルト基層と、バインダー層と、微小粒子層とからなる3層構成とすることが提案されている。
【0009】
特許文献4及び特許文献5では、中間転写ベルトを構成する導電性エンドレスベルトにおいて、ベルト表面を形成する層を、熱可塑性樹脂を主成分とし、かつ、該熱可塑性樹脂を主成分とする層の表面全体にわたり、少なくとも一部が露出した状態で、トナー粒径より小径の粉体が埋設された層とすることが提案されている。
特許文献6ではゴム上に表層を積層し、ゴムにビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(TFSI)を添加し、表層に粗さ形成用の粒子を添加することを提案している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、表面凹凸がある紙種への転写性が優れており、長期使用でも転写体表面からの球形粒子の脱離がなく、イオン導電剤の析出がない、耐久性の高い中間転写ベルトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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