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公開番号2023163992
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-10
出願番号2022075263
出願日2022-04-28
発明の名称感熱記録材料
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B41M 5/337 20060101AFI20231102BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】感熱記録層の欠落及び欠点の発生を抑える耐欠落性及び耐欠点性、並びに感熱記録材料のブロッキング及び粘着性の悪化を防止する耐ブロッキング性及び耐粘着悪化性を有する感熱記録材料を提供する。
【解決手段】課題は、感熱記録層と、支持体と、再湿潤性糊層とをこの順番で少なくとも有し、前記感熱記録層が、鉱物油及び疎水性シリカを含む組成物並びにコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体を含有する感熱記録材料によって帰結できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
感熱記録層と、支持体と、再湿潤性糊層とをこの順番で少なくとも有し、前記感熱記録層が、鉱物油及び疎水性シリカを含む組成物並びにコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体を含有する感熱記録材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、支持体の表面に対して感熱記録層及び支持体の裏面に対して再湿潤性糊層を有する感熱記録材料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
少なくとも、再湿潤性糊とスルホン変性ポリビニルアルコールとを含有する再湿潤性糊層、支持体、並びにロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層を順次有する感熱記録材料は、既に公知である(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されるが如くの感熱記録材料は、再湿潤性糊層を再湿潤させた際の粘着力と、再湿潤性糊層の被着体への接着力に優れる。一方、特許文献1に記載されるが如くの前記感熱記録材料に関しては、感熱記録層用塗液の助剤の一例として消泡剤を記載するのみである。
【0003】
感熱記録材料と消泡剤とについては、例えば、ロイコ染料と顕色剤としてのフェノール性化合物を主成分とし、結合剤として非セルロースエーテル系水溶性高分子化合物とヒドロキシエチルメチルセルロースとを併用し、前記ヒドロキシエチルメチルセルロース100重量部に対し、鉱物油-非イオン系活性剤を主成分とする消泡剤を0.005重量部以上1.0重量部以下添加することを特徴とする感熱記録材料が公知である(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-085030号公報
特開昭58-142892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
感熱記録層は、通常、電子供与性染料、染料前駆体、塩基性染料及びロイコ染料などの発色性の染料、電子受容性化合物又は呈色剤などとも称する顕色剤、並びに結合剤を含む水などの媒体に分散して分散体を調製し、前記分散体を紙などの支持体に塗工及び乾燥して得ることができる。しかしながら、顕色剤は分散性が悪いために分散には分散剤を使用する。分散体は分散剤及び結合剤の影響を受けて、泡立ち易い。そこで、特許文献2に記載されるが如くの消泡剤を使用する。
消泡剤を含む分散体では、支持体及び下塗り層などに対して分散体を塗工及び乾燥する際に支持体及び下塗り層などに対する接着性が低下する。結果、消泡剤を含む分散体を支持体及び下塗り層などに対して塗工及び乾燥して得た感熱記録層は、支持体及び下塗り層などからの欠落を発生する場合がある。また、消泡剤を含む分散体では、発色性の染料、顕色剤及び結合剤に対して消泡剤が相溶性を悪化させる。結果、消泡剤を含む分散体を支持体及び下塗り層などに対して塗工及び乾燥して得た感熱記録層は、感熱記録層の面に欠点を発生する場合がある。
【0006】
特許文献1に記載されるが如くの感熱記録材料は、例えば、物流ラベル用途に好適である。物流ラベルは、通常、ロール紙状で保管又は記録機器内部に装填される。支持体の表面に対して感熱記録層及び支持体の裏面に対して再湿潤性糊層を有する感熱記録材料は、ロール紙状であると、感熱記録層と再湿潤性糊層とが接する状態になる。一般的に、再湿潤性糊層の糊剤には、クロロプレンゴム類、ポリビニルアルコール類、澱粉類、酢酸ビニル系共重合体、デキストリン、アラビアゴム、ニカワ、及びポリアクリルアミドなどが用いられる。
支持体の表面に対して感熱記録層及び支持体の裏面に対して再湿潤性糊層を有する感熱記録体は、例えば、高湿度環境及び予期せぬ吸湿などのように環境及び状況に依存して再湿潤性糊層が粘着性を発現する場合がある。結果、感熱記録材料は、ブロッキングを発生する。よって、この様なブロッキングを軽減する必要がある。また、感熱記録材料がロール紙状であると、消泡剤を含む分散体を塗工及び乾燥して得た感熱記録層では、消泡剤成分が再湿潤性糊層にマイグレーションする。結果、再湿潤性糊層の粘着性を悪化する場合がある。
【0007】
以上から、本発明の目的は、感熱記録層の欠落及び欠点の発生を抑える耐欠落性及び耐欠点性、並びに感熱記録材料のブロッキング及び粘着性の悪化を防止する耐ブロッキング性及び耐粘着悪化性を有する感熱記録材料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、結合剤と消泡性を有する組成物との組み合わせを鋭意検討した結果、下記の発明を見出した。上記の課題は下記の発明によって解決される。
[1]感熱記録層と、支持体と、再湿潤性糊層とをこの順番で少なくとも有し、前記感熱記録層が、鉱物油及び疎水性シリカを含む組成物並びにコアシェル構造を有する(メタ)アクリルアミド共重合体を含有する感熱記録材料。
【発明の効果】
【0009】
本発明によって、感熱記録層の欠落及び欠点の発生を抑える耐欠落性及び耐欠点性、並びに感熱記録材料のブロッキング及び粘着性の悪化を防止する耐ブロッキング性及び耐粘着悪化性を有する感熱記録材料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の内容を具体的に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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