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公開番号2024053464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159772
出願日2022-10-03
発明の名称直接感熱記録材料
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B41M 5/32 20060101AFI20240408BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】サーマルヘッドによって印字された画像部における塗膜の剥離が抑制された直接感熱記録材料を提供する。
【解決手段】光透過性支持体上に、該支持体に近い側から感熱記録層および保護層を有し、該感熱記録層が、非感光性の有機銀塩、還元剤、イソシアネート基またはエポキシ基を有するアルコキシシラン、および樹脂を含有することを特徴とする直接感熱記録材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
光透過性支持体上に、該支持体に近い側から感熱記録層および保護層を有し、該感熱記録層が、非感光性の有機銀塩、還元剤、イソシアネート基またはエポキシ基を有するアルコキシシラン、および樹脂を含有することを特徴とする直接感熱記録材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマルヘッドの加熱により画像を形成する直接感熱記録材料に関し、特に版下原稿の作製に好適な直接感熱記録材料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
高画質の画像記録方法として、ハロゲン化銀感光材料を用いた湿式処理の画像形成方法が長く一般的に用いられてきた。しかしながら該画像形成方法は、現像液や定着液等の廃液処理や、現像処理設備の設置等が必要になることから、前記した湿式処理を必要としない乾式の画像形成方法が望まれてきた。その結果、現在ではインクジェットプリンター、電子写真、染料熱転写方式等といった画像形成システムが実用化されている。しかしこれらの乾式画像形成方法は、版下原稿に求められる高い解像力や、画像部における優れた遮光性、および非画像部における優れた光透過性を得ることは困難であった。
【0003】
このような中で、非感光性の有機銀塩と有機還元剤との反応を利用した直接感熱記録材料が、例えば特許文献1や特許文献2等に開示されている。かかる直接感熱記録材料は、サーマルヘッドを搭載した感熱プリンターによる直接感熱画像記録を行うことで、高解像度かつ高コントラストな画像を得ることができるため、版下原稿の作製に適している。また当該記録材料は非感光性であり暗室を必要としないことに加え、直接感熱方式の感熱プリンターは低コストで装置の信頼性が高く、小型化が容易であるため、導入のハードルが低いといった利点を有する。
【0004】
直接感熱記録方式で用いられる直接感熱記録材料では、印字時にサーマルヘッドと感熱記録層が接着する、いわゆるスティッキングが生じることを防ぐために、感熱記録層上に保護層を設けることが知られている。また、該保護層は架橋された親水性樹脂を含有することが透明性や印画適性付与の観点から効果的であることが知られている。例えば特許文献2には、活性水素を有する親水性重合体と特定の硬化剤を含有する保護層や、紫外線または電子ビームによって架橋する重合体を含有する保護層を有する直接感熱記録材料が開示されている。また特許文献3には、水溶性樹脂および架橋剤を含有する保護層を有する直接感熱記録材料が開示されている。
【0005】
しかしながらこのような直接感熱記録材料では、熱印加によって形成した画像部において感熱記録層と保護層との接着性が低下し、例えば前述の保護層表面に粘着テープを貼り付け、その後該粘着テープを剥がした際に保護層が剥離してしまう場合があった。感熱記録層と保護層との接着性の改善については、それらの層の間に中間層を設ける手法が知られており、例えば前述の特許文献1では、発色層と保護被覆層間の接着性を高め得る実質的に水溶性もしくは分散性のポリマー材料を含有する中間層を有する感熱記録材料が開示されている。また特許文献4では、感熱像形成層と保護層との間に、下塗り層として作用する中間層(接着促進層)を存在させても良いことが記載されている。しかしながら、このような感熱記録材料においても、印字された画像部における感熱記録層と保護層との接着性は未だ不十分であり、さらなる改善が求められていた。
【0006】
一方、特許文献5には支持体上に感光性ハロゲン化銀粒子、有機銀塩、還元剤およびバインダーを含有する感光性層と、該感光性層上に非感光性層を有する熱現像感光材料が開示され、該支持体の感光層側の任意の層にイソシアネートとポリアルコールの付加体を添加することで、層間接着を良くし、層の剥離を防止できることが記載されている。また、特許文献6には、ポリ(ケイ酸)、水溶性ヒドロキシル含有ポリマーおよび水溶性ポリビニルアセタールの混合物を含み、下側層への接着性が向上したオーバーコート層を有する改良熱処理性画像形成要素が記載されている。しかしながら、これらのような感熱記録材料においても、印字された画像部における感熱記録層と保護層との接着性は未だ不十分であった。
【0007】
他方、特許文献7には支持体上に感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤およびバインダーを含有する画像形成層、および帯電防止層を有する熱現像感光材料を露光後に熱現像する画像形成方法が開示され、該帯電防止層が含有する水溶性導電性ポリマーの硬化剤の一例としてエポキシ基を有するシランカップリング剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表平8-505579号公報
特表平9-504752号公報
特開2007-38633号公報
特開平8-58239号公報
特開2009-48058号公報
特開平10-157305号公報
特開2005-165173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、サーマルヘッドによって印字された画像部における塗膜の剥離が抑制された直接感熱記録材料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した課題は、以下の発明により解決される。
光透過性支持体上に、該支持体に近い側から感熱記録層および保護層を有し、該感熱記録層が、非感光性の有機銀塩、還元剤、イソシアネート基またはエポキシ基を有するアルコキシシラン、および樹脂を含有することを特徴とする直接感熱記録材料。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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