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公開番号2024103179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007372
出願日2023-01-20
発明の名称液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/14 20060101AFI20240725BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】個別液室の圧力振動が他の個別液室に伝搬することを抑制でき、共通液室の流体抵抗が増大することを抑制でき、良好な吐出性が得られる液体吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】共通液室10、40が設けられたフレーム部材20と、前記共通液室に連通する複数の個別液室15が設けられた流路部材2と、を有する液体吐出ヘッドであり、前記共通液室内であって、当該液体吐出ヘッドの液体吐出方向における前記共通液室の一端側から他端側までの間の所定の位置に振動減衰部材81が設けられ、前記振動減衰部材は、貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記共通液室内の液体の流路を形成することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
共通液室が設けられたフレーム部材と、
前記共通液室に連通する複数の個別液室が設けられた流路部材と、を有し、
前記共通液室内であって、当該液体吐出ヘッドの液体吐出方向における前記共通液室の一端側から他端側までの間の所定の位置に振動減衰部材が設けられ、
前記振動減衰部材は、貫通孔を有し、
前記貫通孔は、前記共通液室内の液体の流路を形成する
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記振動減衰部材は、ダンパを複数有し、
前記ダンパは、前記薄肉部と、ダンパ隔壁と、前記薄肉部と対向する厚肉部と、前記薄肉部、前記ダンパ隔壁及び前記厚肉部に囲まれるとともに前記薄肉部の変動領域を確保する空気層とからなる
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記薄肉部の面は、前記フレーム部材と前記流路部材の接合面と平行もしくは略平行であり、前記薄肉部は、前記厚肉部よりも前記個別液室側に配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記薄肉部のコンプライアンスは、前記空気層のコンプライアンスよりも大きい
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記空気層は、大気に連通している
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記貫通孔と前記ダンパは、前記振動減衰部材において二次元状に並んで設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記薄肉部は、前記ダンパ隔壁よりも硬度が低い
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
前記振動減衰部材は、当該液体吐出ヘッドの液体吐出方向における前記共通液室の一端から他端までの距離のうち最大の距離を共通液室高さとしたとき、前記共通液室高さの中間地点よりも前記個別液室側に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項9】
前記振動減衰部材は、当該振動減衰部材と前記個別液室との距離が、前記共通液室から連通する一の前記個別液室と、該個別液室に隣接する他の前記個別液室との距離の半分以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項10】
前記振動減衰部材は、前記フレーム部材と前記流路部材の接合面に沿った面を有し、当該面の面方向と垂直の方向を当該振動減衰部材の厚み方向としたとき、前記貫通孔を除き、前記厚み方向に対して厚みが異なる2つの領域を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
液体吐出ヘッドでは、ノズル板、流路部材、フレーム部材などを接合させた構造が知られている。従来技術では、共通液室の天面に振動減衰部材を設けて共通液室の圧力振動を減衰させる技術が知られている。
【0003】
特許文献1では、個別液室循環型ヘッドの供給側の共通液室と循環側の共通液室が並べて配置され、共通液室の幅が広い箇所の壁面に振動減衰部材を備えている構成が開示されている。特許文献1によれば、ヘッドの大型化を抑制しつつ、共通液室内の振動を効果的に抑制することができるとしている。
【0004】
特許文献2では、複数の個別液室に通じる供給側共通液室と、複数の個別液室に各々連通する複数の排出流路と、複数の排出流路に通じる排出側共通液室と、を備え、排出側共通液室の壁面を形成する排出側ダンパを備えた液体吐出ヘッドが開示されている。特許文献2によれば、吐出特性のばらつきを低減することができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、個別液室から振動減衰部材までの距離が遠く、個別液室の圧力振動が隣接する個別液室に影響が生じる問題があった。従来技術では、液体の吐出による共通液室内の急激な流量変化(ウォーターハンマー現象などとも称される)に伴う長周期の圧力振動に対しては効果があると考えられるが、個別液室内で発生する短周期の圧力振動に対しては十分な効果が得られていなかった。従来技術の場合、個別液室の圧力振動を十分に減衰できず、隣接する個別液室に圧力波が伝わってしまう。この場合、液体の吐出に影響が生じてしまう。
【0006】
一方、共通液室の高さを低くして、個別液室から振動減衰部材までの距離を近くした場合、共通液室の流体抵抗が大きくなってしまう。この場合、圧力損失によって供給不足になり、不吐出が生じてしまう場合がある。また、共通液室の流体抵抗が大きい場合、個別液室間でメニスカスの圧力差などが生じ、吐出のばらつきが生じてしまう場合がある。
【0007】
そこで本発明は、個別液室の圧力振動が他の個別液室に伝搬することを抑制でき、共通液室の流体抵抗が増大することを抑制でき、良好な吐出性が得られる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の液体吐出ヘッドは、
共通液室が設けられたフレーム部材と、
前記共通液室に連通する複数の個別液室が設けられた流路部材と、を有し、
前記共通液室内であって、当該液体吐出ヘッドの液体吐出方向における前記共通液室の一端側から他端側までの間の所定の位置に振動減衰部材が設けられ、
前記振動減衰部材は、貫通孔を有し、
前記貫通孔は、前記共通液室内の液体の流路を形成する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、個別液室の圧力振動が他の個別液室に伝搬することを抑制でき、共通液室の流体抵抗が増大することを抑制でき、良好な吐出性が得られる液体吐出ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す外観斜視概略図である。
第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す断面概略図である。
比較例1の液体吐出ヘッドを示す断面概略図である。
第1の実施形態における振動減衰部材の配置の一例を説明するための断面概略図である。
第1の実施形態における振動減衰部材の一例を示す平面概略図であり、供給側の図である。
第1の実施形態における振動減衰部材の一例を示す平面概略図であり、回収側の図である。
第1の実施形態における振動減衰部材の一例を示す供給側の断面概略図である。
第1の実施形態における振動減衰部材の一例を示す回収側の断面概略図である。
第1の実施形態における振動減衰部材の他の例を示す平面概略図である。
図9Bに対応する液体吐出ヘッドの断面概略図である。
第1の実施形態における振動減衰部材の他の例を示す断面概略図である。
第2の実施形態における振動減衰部材の配置の一例を説明するための断面概略図である。
第3の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す要部平面概略図である。
第3の実施形態における振動減衰部材の一例を示す供給側の断面概略図である。
第3の実施形態における振動減衰部材の一例を示す回収側の断面概略図である。
比較例2の液体吐出ヘッドを示す平面概略図である。
比較例2における振動減衰部材を示す断面概略図である。
第4の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す断面概略図である。
第4の実施形態におけるノズル板の一例を示す平面概略図である。
第4の実施形態における振動減衰部材の一例を示す平面概略図である。
第4の実施形態における振動減衰部材の配置の一例を説明するための断面概略図である。
比較例3の液体吐出ヘッドを示す断面概略図である。
液体を吐出する装置の一例における概略図である。
液体を吐出する装置の他の例における概略図である。
液体吐出ユニットの一例における概略図である。
液体吐出ユニットの他の例における概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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