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公開番号2024120694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027682
出願日2023-02-24
発明の名称服薬支援装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類A61J 7/00 20060101AFI20240829BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】薬剤パックの吸着保持状態解除後の適切なタイミングで剥離動作を行うことにより、吸着保持解除後の薬剤パックの落下不具合を解消する。
【解決手段】薬剤パック2などを格納するカートリッジ10と、薬剤パックを配薬する配薬トレイ30と、薬剤パックの吸着及び剥離を行う吸着パッド52などの吸着手段と、吸着手段によって特定の薬剤パックをカートリッジ10から取り出し、取り出した特定の薬剤パックを特定の配薬トレイ30に配置するキャリッジ50と、吸着手段から薬剤パックを強制的に剥離させる剥離部64又は64Aと、吸着手段の真空破壊動作と剥離部64又は64Aの剥離動作を制御する制御部150などの制御手段と、を備えた服薬支援装置200であって、吸着手段の真空破壊遅延時間に基づいて、前記吸着手段の真空破壊開始タイミングと剥離部64又は64Aの剥離動作開始タイミングの少なくとも一方を変更する。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
薬剤パックを格納する格納手段と、
前記薬剤パックを配薬する配薬手段と、
エアを用いて前記薬剤パックの吸着及び剥離を行う吸着手段と、
前記吸着手段から前記薬剤パックを強制的に剥離させる剥離手段と、
前記吸着手段及び前記剥離手段を有し、前記吸着手段によって特定の前記薬剤パックを前記格納手段から取り出し、取り出した特定の前記薬剤パックを特定の前記配薬手段に配置する取出し手段と、
前記吸着手段の真空破壊動作と前記剥離手段の剥離動作を制御する制御手段と、を備えた服薬支援装置であって、
前記吸着手段の真空破壊遅延時間に基づいて、前記吸着手段の真空破壊開始タイミングと前記剥離手段の剥離動作開始タイミングの少なくとも一方を変更する服薬支援装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
負圧及び与圧を切り換えることが可能な負与圧切換手段と、
前記吸着手段と前記負与圧切換手段とを繋ぐエア配管経路内の気流を検知する気流検知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の服薬支援装置。
【請求項3】
前記真空破壊開始タイミングと前記剥離手段の前記剥離動作開始タイミングを調整する動作調整モードと、
前記真空破壊開始タイミングと前記剥離動作開始タイミングを設定する操作手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の服薬支援装置。
【請求項4】
前記気流検知手段の検知情報に基づいて前記真空破壊遅延時間を算出する真空破壊遅延時間測定モードを備えたことを特徴とする請求項2に記載の服薬支援装置。
【請求項5】
前記服薬支援装置のイニシャル動作時に、前記真空破壊遅延時間測定モードを実行することを特徴とする請求項4に記載の服薬支援装置。
【請求項6】
前記服薬支援装置の配薬動作時に、前記真空破壊遅延時間測定モードを実行することを特徴とする請求項4に記載の服薬支援装置。
【請求項7】
算出された前記真空破壊遅延時間に基づいて、前記真空破壊開始タイミングと前記剥離動作開始タイミングの制御を自動で変更することを特徴とする請求項4~6の何れか1つに記載の服薬支援装置。
【請求項8】
前記気流検知手段の検知情報に基づいて前記剥離動作開始タイミングの制御を自動で変更することを特徴とする請求項2に記載の服薬支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、服薬支援装置に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
省スペースで複数人分の薬剤一包化パックの配置を行うことを目的として、薬剤一包化パックを格納する格納部(カートリッジ)を複数設け、複数の区画に区切られた配薬トレイの所定の区画に薬剤一包化パックを縦置き(パック厚さ方向が略水平となる向きで置く状態)で配置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1記載の発明は、本件発明とは確かに、薬剤一包化パック(以下「薬剤パック」という)を配薬トレイの特定の区画に縦置きで配置する点で類似する。
しかしながら、吸着装置を用いて縦置きで薬剤パックを配置する装置においては、吸着状態を解除した後に、薬剤パックが吸着部に引っ掛かったり張り付いたりすることで、落下不具合(薬剤パックを確実かつ正しい姿勢で配薬手段に配置させることができなくなる)が生じてしまう問題があった。また、吸着部への引っ掛かりや張り付きを解消するために、吸着状態を解除するための真空破壊圧を強くすると配薬トレイの所定の区画(位置)に収まらない不具合が生じてしまう問題もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、吸着装置を用いて複数のカートリッジから配薬トレイの所定の区画に薬剤パックを配置する時に、薬剤パックの吸着保持状態解除後の適切なタイミングで剥離動作を行うことにより、吸着保持解除後の薬剤パックの落下不具合を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、薬剤パックを格納する格納手段と、前記薬剤パックを配薬する配薬手段と、エアを用いて前記薬剤パックの吸着及び剥離を行う吸着手段と、前記吸着手段から前記薬剤パックを強制的に剥離させる剥離手段と、前記吸着手段及び前記剥離手段を有し、前記吸着手段によって特定の前記薬剤パックを前記格納手段から取り出し、取り出した特定の前記薬剤パックを特定の前記配薬手段に配置する取出し手段と、前記吸着手段の真空破壊動作と前記剥離手段の剥離動作を制御する制御手段と、を備えた服薬支援装置であって、前記吸着手段の真空破壊遅延時間に基づいて、前記吸着手段の真空破壊開始タイミング及び前記剥離手段の剥離動作開始タイミングの少なくとも一方を変更する服薬支援装置にある。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、真空破壊後の適切なタイミングで剥離動作が行われるように制御することで、吸着手段に引っ掛かったり張り付いたりしている薬剤パックを、確実かつ正しい姿勢で配薬手段に配置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
(a)は本発明を適用した服薬支援装置全体の正面図、(b)は(a)の側面図である。
(a)は単一の薬剤一包化パックの一般的な形態を示す平面図、(b)は(a)の薬剤一包化パックをA矢視方向から見た側面図、(c)は薬剤一包化パック結合体をB矢視方向から見た側面図、(d)はパック連続体の一般的な形態を示す図である。
小分けボックスを用いる場合の配薬トレイの一例を示す外観斜視図である。
小分けボックスを用いない場合の配薬トレイの一例を示す外観斜視図である。
(a)はカートリッジの縦断面図、(b)はカートリッジの下面図である。
カートリッジの着脱機構を示す要部の平断面図である。
カートリッジの識別構成を説明する平面図である。
(a)はキャリッジの構成を示す正面図、(b)は(a)の平面図である。
図8(a)のキャリッジを左側から見た側面図である。
キャリッジの一連の動作推移を示す正面図である。
図10に続くキャリッジの一連の動作推移を示す正面図である。
図11に続くキャリッジの一連の動作推移を示す正面図である。
キャリッジの変形例及び動作推移を示す正面図である。
(a)は移送部の要部構成を示す正面図、(b)は(a)の側面図である。
図1の服薬支援装置の主な制御構成を示す制御ブロック図である。
実施例1に係る要部制御構成を示す制御ブロック図である。
実施例1を導入するためのタイミングチャートの一例である。
(a)は真空破壊遅延時間の一例を示すタイミングチャート、(b)は負圧発生器、吸着部、剥離部を併せ考えた場合の真空破壊遅延時間に生じる問題を説明するタイミングチャートである。
(a)は図18(b)と同様のタイミングチャート、(b)、(c)は実施例1に係るタイミングチャートである。
実施例2の要部制御構成を示す制御ブロック図である。
実施例2の変形例の要部制御構成を示す制御ブロック図である。
実施例3の要部制御構成を示す制御ブロック図である。
実施例3に用いられるタッチパネルの操作画面表示の一例を示す図である。
実施例3に用いられるタッチパネルの操作画面表示の一例を示す図である。
実施例4の真空破壊遅延時間測定モードで行われる動作のタイミングチャートの一例である。
実施例4の真空破壊遅延時間測定モード時にタッチパネルに表示される画面推移図である。
図26に続いてタッチパネルに表示される画面推移図である。
図27に続いてタッチパネルに表示される画面推移図である。
実施例4の真空破壊遅延時間測定モードで行われる動作順序を示すフローチャートである。
実施例5に係る基本的な動作順序を示す吸着部イニシャル動作のフローチャートである。
図30の吸着部イニシャル動作の各種サブルーチンプログラムのフローチャートである。
図30の吸着部イニシャル動作の各種サブルーチンプログラムのフローチャートである。
図30の吸着部イニシャル動作の各種サブルーチンプログラムのフローチャートである。
図30の吸着部イニシャル動作の各種サブルーチンプログラムのフローチャートである。
図30の吸着部イニシャル動作の各種サブルーチンプログラムのフローチャートである。
実施例6に係る服薬支援装置の基本的な動作順序を示す各種サブルーチンプログラムのフローチャートである。
図36のプレース動作(時間測定付き)のサブルーチンプログラムのフローチャートである。
実施例7に係る服薬支援装置の基本的な動作順序を示す各種サブルーチンプログラムのフローチャートである。
図38の一部サブルーチンプログラムのフローを変更したフローチャートである。
図38の一部サブルーチンプログラムのフローを変更したフローチャートである。
実施例8に係る服薬支援装置の基本的な動作順序を示す各種サブルーチンプログラムのフローチャートである。
図41の一部サブルーチンプログラムのフローを変更したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態を詳細に説明する。各実施形態、各実施例等に亘り、同一の機能及び形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。
【0009】
図1を参照して本発明を適用した一実施形態としての服薬支援装置全体の主要な構成を説明する。図1(a)は本発明を適用した服薬支援装置全体の主要な構成を模式的に示す正面図、図1(b)は図1(a)の側面構成を模式的に示す側面図である。
図1に示すように、本発明を適用した一実施形態である服薬支援装置200は、格納部とも呼ばれるカートリッジ10と、配薬トレイ30と、取出し部とも呼ばれるキャリッジ50と、移送部90と、第1出入り口部41~第4出入り口部44と、を備えている。
図1において、服薬支援装置200の左右方向ないしは横方向(幅方向でもある)をX方向と、前後方向ないしは奥行方向をY方向と、上下方向ないしは縦方向(鉛直方向でもある)をZ方向とする。
【0010】
カートリッジ10は、後述するように薬剤パックとして含まれる、薬剤が一包化された薬剤一包化パック(以下、単に「パック」ともいう)を段積みで格納する第1の格納手段としての機能を有する。カートリッジ10は、服薬支援装置200の装置本体としての本体フレーム199内の上部及び下部にそれぞれ複数配置されている。ここで、「段積みで格納する」とは、パックを略水平状態ないしは平積み状態で格納することを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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