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公開番号
2024120440
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-05
出願番号
2023027240
出願日
2023-02-24
発明の名称
後処理装置および画像形成装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
B65H
37/04 20060101AFI20240829BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】手差し挿入された用紙束の厚み方向の規制と厚さの検知を単一の部材で実現し、用紙の損傷及び綴じ不良の発生を防止することができる後処理装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置に搭載され、画像形成装置から排出された用紙を搬送する搬送手段と、外部から用紙が手差し挿入されるスリット部23と、搬送手段により搬送された用紙及びスリット部23に挿入された用紙に後処理を行う後処理手段と、スリット部23の空間内を昇降移動可能に設けられ、下降によりスリット部23に挿入された用紙またはスリット部23の底面23bと当接する昇降部材27と、昇降部材を駆動する駆動手段30と、を備え、昇降部材27が、スリット部23に挿入された用紙の有無及び複数の用紙からなる用紙束の厚さを検知するとともに、下降位置において当接した用紙を押さえる後処理装置100。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成装置に搭載される後処理装置において、
前記画像形成装置から排出された用紙を搬送する搬送手段と、
外部から用紙が手差し挿入されるスリット部と、
前記搬送手段により搬送された用紙及び前記スリット部に挿入された用紙に後処理を行う後処理手段と、
前記スリット部の空間内を昇降移動可能に設けられ、下降により前記スリット部に挿入された用紙または前記スリット部の底面と当接する昇降部材と、
前記昇降部材を駆動する駆動手段と、を備え、
前記昇降部材が、前記スリット部に挿入された用紙の有無及び複数の用紙からなる用紙束の厚さを検知するとともに、下降位置において当接した用紙を押さえることを特徴とする後処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記スリット部の底面は、下降した前記昇降部材の下端部と嵌合する凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
【請求項3】
前記昇降部材の移動量により、前記スリット部に挿入された用紙の有無及び前記用紙束の厚さを検知することを特徴とする請求項1または2に記載の後処理装置。
【請求項4】
前記後処理手段が綴じ手段であり、
前記綴じ手段による綴じ処理の可否を判断する制御手段を備え、
前記制御手段は、
前記昇降部材により検知された前記用紙束の厚さが、綴じ処理可能な厚さ以下である場合は綴じ処理を実行し、
前記昇降部材により検知された前記用紙束の厚さが、綴じ処理可能な厚さを超えている場合は綴じ処理を中止する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の後処理装置。
【請求項5】
前記昇降部材が、前記スリット部の長手方向における両端側にそれぞれ配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の後処理装置。
【請求項6】
前記後処理手段が綴じ手段であり、
前記綴じ手段による綴じ処理の可否を判断する制御手段を備え、
前記綴じ手段として綴じ処理可能な用紙束の厚さが異なる第一の綴じ装置と第二の綴じ装置、及び前記第一の綴じ装置と前記第二の綴じ装置を移動させる手段を有し、
前記昇降部材により検知された前記用紙束の厚さをT、前記第一の綴じ装置の綴じ処理可能な用紙束の厚さをT1、前記第二の綴じ装置の綴じ処理可能な用紙束の厚さをT2とし、T1>T2の関係であるとき、
前記制御手段は、
T≦T2の場合は、前記第一の綴じ装置または前記第二の綴じ装置による綴じ処理を実行する制御を行い、
T2<T≦T1の場合は、前記第一の綴じ装置による綴じ処理を実行する制御を行い、
T>T1の場合は、綴じ処理を中止する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の後処理装置。
【請求項7】
前記第一の綴じ装置及び前記第二の綴じ装置のいずれか一方が針有綴じ装置であり、他方が針無綴じ装置であることを特徴とする請求項6に記載の後処理装置。
【請求項8】
請求項1または2に記載の後処置装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、後処理装置および画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置で画像が形成された用紙に対して綴じ処理等の後処理を行う手段を備えた後処理装置が知られている。
また、綴じ装置を備えた後処理装置において、ユーザが手差しで挿入した用紙に対して綴じ処理(マニュアル綴じ)を行う機構を備えた構成も知られている。
【0003】
マニュアル綴じにおいて、後処理装置にセットした複数の用紙(以下、「用紙束」ともいう)が、撓み等により揃っていない状態であると、綴じ不良等の不具合が生じるという問題がある。
【0004】
また、マニュアル綴じにおいて、セットした用紙束の厚さが綴じ処理可能な厚さを超えている場合にも綴じ不良等の不具合が生じることがある。
【0005】
これに対し、用紙束を厚み方向で規制し、用紙束を整合させるための部材を備えた構成が知られている。
【0006】
特許文献1では、綴じ処理可能なシート束の最大厚みが異なる第1のステープラーおよび第2のステープラーを備えた構成において、マニュアル綴じ処理を行う場合に、挿入された用紙束の厚みが規制部によって規制されて綴じ処理が実行される構成が開示されている。特許文献1の構成によれば、用紙束の厚さをユーザが管理する必要が無くなり、利便性を向上させることができることが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、挿入された用紙束の厚み方向を規制する部材を備える構成では、当該部材との摩擦や過剰な押圧等により用紙を損傷してしまうおそれがある。
また、挿入された用紙束の厚さを検知する手段が別に設けられた構成では、装置構成の複雑化や装置の大型化につながるおそれがある。
【0008】
そこで本発明は、手差し挿入された用紙束の厚み方向の規制と厚さの検知を単一の部材で実現し、用紙の損傷及び綴じ不良の発生を防止することができる後処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の後処理装置は、画像形成装置に搭載される後処理装置において、前記画像形成装置から排出された用紙を搬送する搬送手段と、外部から用紙が手差し挿入されるスリット部と、前記搬送手段により搬送された用紙及び前記スリット部に挿入された用紙に後処理を行う後処理手段と、前記スリット部の空間内を昇降移動可能に設けられ、下降により前記スリット部に挿入された用紙または前記スリット部の底面と当接する昇降部材と、前記昇降部材を駆動する駆動手段と、を備え、前記昇降部材が、前記スリット部に挿入された用紙の有無及び複数の用紙からなる用紙束の厚さを検知するとともに、下降位置において当接した用紙を押さえることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、手差し挿入された用紙束の厚み方向の規制と厚さの検知を単一の部材で実現し、用紙の損傷及び綴じ不良の発生を防止することができる後処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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