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公開番号2024068264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-20
出願番号2022178567
出願日2022-11-08
発明の名称接着剤
出願人積水樹脂株式会社
代理人
主分類B65D 81/32 20060101AFI20240513BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】主剤と硬化剤の混合作業を容易に行うことができる接着剤を提供する。
【解決手段】主剤の第一容器と硬化剤の第二容器を収納する第三容器を、矩形平板状の底部と四辺から延設する矩形平板状の側壁部とを備える矩形箱状に形成し、前記底部及び各側壁部を1個のブランクから形成して、前記底部の四辺及び四隅のいずれにも前記ブランクの裁断部を配置しない。
底部の四辺と四隅のいずれにもブランクの裁断部を配置しないので、第三容器の内側に投入した硬化前の接着剤が底部の縁部や隅部から外側へ漏出するような問題が生じにくい。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
主剤を収納する第一容器と、硬化剤を収納する第二容器と、前記第一容器及び第二容器を収納する第三容器を備える接着剤であって、
前記第三容器は矩形平板状の底部と、該底部の四辺の縁からそれぞれ縦方向上方へ延設される矩形平板状の側壁部とを備える矩形箱状に形成され、前記底部及び各側壁部が1個のブランクから形成されており、前記底部の四辺及び四隅のいずれにも前記ブランクの裁断部が配置されていないことを特徴とする接着剤。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記ブランクの隣り合う前記各側壁部の間には連結部が設けられ、
前記連結部は一方の側壁部の端部と一体的に接続する第一接続部と、他方の側壁部の端部と一体的に接続する第二接続部とを備えると共に、前記底部の隅から前記ブランクの裁断部へ至る折曲部が前記第一接続部と第二接続部との間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接着剤。
【請求項3】
第三容器において、全ての前記連結部が前記側壁部の外側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の接着剤。
【請求項4】
前記底部の縦方向上方に位置する前記第三容器の開口部の大きさが、最も小さな側壁部の面積よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の接着剤。
【請求項5】
前記ブランクが、波板状シート部材の両面側に平板状シート部材をそれぞれ配置した段ボール状部材で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の接着剤。
【請求項6】
前記第三容器の側板部には、前記底部の縦方向上方に位置する開口部を塞ぐ蓋部が接続されており、
前記蓋部又は側板部のいずれかに切込み形状又は薄肉形状の易断部が形成されて、前記蓋部が前記側板部から取り外し容易に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の接着剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主剤と硬化剤とを混合することで硬化する二液硬化型の接着剤に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
エポキシ樹脂系接着剤やウレタン樹脂系接着剤等の二液硬化型の接着剤は、従来よりよく利用されている。このような接着剤は接着面へ塗布する前に主剤と硬化剤とを混合する必要があり、この作業に関連する種々の発明が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、2液混合型接着剤の2液をそれぞれ易開封性フレキシブルパウチに充填密封したものを、外装容器としてプラスチック単体成形品又は紙とプラスチックシート成形品からなるテーパー付き複合容器に収納したことを特徴とする2液混合型接着剤用容器の発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-255046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される2液混合型接着剤用容器は、2液を混合させるための混合容器として外装容器を利用することを想定した上で、外装容器をプラスチック単体成形品又は紙とプラスチックシート成形品で形成することで焼却処分を可能にしているが、混合作業が煩わしいという問題点があった。
【0006】
本発明は、主剤と硬化剤の混合作業を容易に行うことができる接着剤を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る接着剤は、主剤を収納する第一容器と、硬化剤を収納する第二容器と、前記第一容器及び第二容器を収納する第三容器を備える接着剤であって、前記第三容器は矩形平板状の底部と、該底部の四辺の縁からそれぞれ縦方向上方へ延設される矩形平板状の側壁部とを備える矩形箱状に形成され、前記底部及び各側壁部が1個のブランクから形成されており、前記底部の四辺及び四隅のいずれにも前記ブランクの裁断部が配置されていないことを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る接着剤によれば、主剤を収納する第一容器と硬化剤を収納する第二容器とを第三容器に収納するので、第三容器の内側に主剤と硬化剤のそれぞれ全量を投入して混合作業を行うことができる。また、矩形平板状の底部とその四辺の縁からそれぞれ縦方向上方へ延設する矩形平板状の側壁部とを備える矩形箱状に第三容器を形成するので、板状や棒状の攪拌体を前後左右に動かすことによって内側面の近傍の接着剤にいたるまで効率よく混合させることができる。
また、前記底部及び各側壁部を1個のブランクから形成し、前記底部の四辺及び四隅のいずれにも前記ブランクの裁断部を配置しないので、第三容器の内側に投入した硬化前の接着剤が底部の縁部や隅部から外側へ漏出するような問題が生じにくい。
【0009】
また、前記ブランクの隣り合う前記各側壁部の間に連結部を設け、一方の側壁部の端部と一体的に接続する第一接続部と、他方の側壁部の端部と一体的に接続する第二接続部とを前記連結部に備えさせると共に、前記底部の隅から前記ブランクの裁断部へ至る折曲部を前記第一接続部と第二接続部との間に形成すれば、ブランクの裁断部と底部との間隔をより大きくすることができるので、第三容器の内側に投入した硬化前の接着剤の外側へ漏出を効果的に抑制でき、好ましい。
【0010】
また、全ての前記連結部を前記側壁部の外側に配置すれば、第三容器の内側における接着剤の混合作業を各連結部が阻害せず、作業をより容易に行うことができ、好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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