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公開番号
2024093849
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-09
出願番号
2022210443
出願日
2022-12-27
発明の名称
容器
出願人
三甲株式会社
代理人
個人
主分類
B65D
25/04 20060101AFI20240702BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】仕切り部材の取付状態の安定化を図りつつ、仕切り部材の着脱作業性の向上を図ることのできる容器を提供する。
【解決手段】容器1は、平面視略矩形状をなす底壁構成部5と、底壁構成部5の側辺部から上方に延出する側壁部6、7とを具備する容器本体2と、容器本体2の内側に形成される収容部3を複数の領域に区画する仕切り部材4とを備える。容器本体2は、側壁部6、7において上方、及び、容器本体2の内方側に開口し、仕切り部材4の両側端部に設けられた取付部22をそれぞれ受容可能に構成な側壁溝部31と、仕切り部材4の下端部を受容可能な底壁溝部32とを備える。各側壁溝部31は、仕切り部材4の厚み方向において取付部22を挟んで相対する一対の溝部壁34と、一対の溝部壁34から側壁溝部31の内側に突出し、側壁溝部31に受容された取付部22の上方への相対変位を規制可能な規制突部36とを備える。
【選択図】 図9
特許請求の範囲
【請求項1】
平面視略矩形状をなす底壁構成部と、前記底壁構成部の側辺部から上方に延出する側壁部とを具備し、内側の収容部に対して物品を収容可能な容器本体と、前記収容部を複数の領域に区画する仕切り部材とを備える容器において、
前記容器本体は、
前記側壁部の上辺部から前記容器本体の外方側に向けて水平方向に突出するフランジ部と、
前記側壁部において上方、及び、前記容器本体の内方側に開口し、前記仕切り部材の両側端部をそれぞれ受容可能に構成され、受容した前記仕切り部材の側端部の前記仕切り部材の厚み方向における相対変位を規制可能な側壁溝部と、
前記底壁構成部において上方に開口し、前記仕切り部材の下端部を受容可能に構成され、受容した前記仕切り部材の下端部の前記仕切り部材の厚み方向における相対変位を規制可能な底壁溝部とを備え、
前記各側壁溝部は、
前記仕切り部材の厚み方向において前記仕切り部材の側端部を挟んで相対する一対の溝部壁と、
前記一対の溝部壁のうち少なくとも一方から前記側壁溝部の内側に突出し、前記側壁溝部に受容された前記仕切り部材の側端部の上方への相対変位を規制可能な規制突部とを備えていることを特徴とする容器。
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【請求項2】
前記側壁溝部は、前記一対の溝部壁のうち前記容器の外方側の部位間を連結するとともに、前記側壁溝部に受容された前記仕切り壁の側端部の少なくとも一部を前記容器本体の外方側から覆う連結部を備え、
前記側壁溝部の下部には、前記容器本体の外方側に開口する側方開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記仕切り部材は、当該仕切り部材の両側端部において前記側壁溝部に受容される部位として構成され、少なくとも下縁部が前記規制突部よりも下方に位置する取付部を備え、
前記取付部は、
当該取付部の縁部のうち少なくとも下縁部に沿って前記仕切り部材の厚み方向に突出して設けられる縁突部と、
前記仕切り部材が前記容器本体に取付けられた状態において前記規制突部を受容可能な規制凹部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記仕切り部材が前記容器本体に取付けられた状態において前記規制突部よりも下方に位置する前記縁突部の下面には、当該縁突部の突出方向先端側に向けて上方傾斜する案内部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記規制突部は、前記各側壁溝部の前記一対の溝部壁からそれぞれ突出し、互いに対向するようにして一対で設けられ、
前記規制突部の上辺部は、当該規制突部の突出方向先端部側に向けて下方傾斜し、
前記規制突部の下辺部は、当該規制突部の突出方向先端部側に向けて上方傾斜し、
鉛直方向に対する前記規制突部の上辺部の傾斜角度は、鉛直方向に対する前記規制突部の下辺部の傾斜角度よりも小さく構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕切り部材を備える容器に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、平面視略矩形状をなす底壁構成部と、底壁構成部の側辺部から上方に延出する側壁部とを具備し、内側の収容部に対して物品を収容可能な容器本体と、容器本体に対して着脱自在に設けられ、容器本体の収容部を複数の領域に区画する仕切り部材とを備える容器が知られている。また、容器本体に取付けられた仕切り部材の下辺部において、容器本体の底壁構成部から上方に突出するリブと係合状態とされる保持部が設けられることで、仕切り部材のうち、特に、下辺部における相対変位が規制され、仕切り部材の側辺部から側方に突出する突部が、容器本体の側壁部に設けられた開口部に係合状態とされることで、仕切り部材の上方への相対変位が規制されるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-230847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に記載の容器において仕切り部材を容器本体に取付けるべく、仕切り部材の側辺部から突出する突部を容器本体の側壁部に設けられた開口部に対して係合状態とする際に、側壁部に比べて剛性の低い仕切り部材をその厚み方向に撓ませる必要が生じる。しかしながら、仕切り部材が撓んだ状態では、仕切り部材の下辺部に設けられた保持部を容器本体の底壁構成部に設けられたリブに係合状態とさせることが比較的困難となることが懸念される。
【0005】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、仕切り部材の取付状態の安定化を図りつつ、仕切り部材の着脱作業性の向上を図ることのできる容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段1.平面視略矩形状をなす底壁構成部と、前記底壁構成部の側辺部から上方に延出する側壁部とを具備し、内側の収容部に対して物品を収容可能な容器本体と、前記収容部を複数の領域に区画する仕切り部材とを備える容器において、
前記容器本体は、
前記側壁部の上辺部から前記容器本体の外方側に向けて水平方向に突出するフランジ部と、
前記側壁部において上方、及び、前記容器本体の内方側に開口し、前記仕切り部材の両側端部をそれぞれ受容可能に構成され、受容した前記仕切り部材の側端部の前記仕切り部材の厚み方向における相対変位を規制可能な側壁溝部と、
前記底壁構成部において上方に開口し、前記仕切り部材の下端部を受容可能に構成され、受容した前記仕切り部材の下端部の前記仕切り部材の厚み方向における相対変位を規制可能な底壁溝部とを備え、
前記各側壁溝部は、
前記仕切り部材の厚み方向において前記仕切り部材の側端部を挟んで相対する一対の溝部壁と、
前記一対の溝部壁のうち少なくとも一方から前記側壁溝部の内側に突出し、前記側壁溝部に受容された前記仕切り部材の側端部の上方への相対変位を規制可能な規制突部とを備えていることを特徴とする容器。
【0008】
手段1によれば、容器本体に取付けられた仕切り部材の上方への相対変位を規制する規制突部は、仕切り部材の厚み方向において相対する一対の溝部壁のうち少なくとも一方から側壁溝部の内側に向けて突出形成されている。このため、仕切り部材の側端部の所定部位の厚みが、側壁溝部のうち規制突部が設けられた部位の(隙間の)幅と同じ、又は、それよりも大きい幅を有しており、仕切り部材の側端部を容器本体の側壁溝部に受容させる(一対の溝部壁間に挿入する)際に、前記仕切り部材の側端部の所定部位の周辺部、又は、側壁溝部が若干変形・変位するような構成であっても、基本的には、仕切り部材の横幅を狭める方向への力が発生し難くなるように構成されている。従って、仕切り部材を容器本体に取付ける際に、仕切り部材がその厚み方向に撓んでしまうといった事態を回避することができ、形状維持された仕切り部材の下辺部をスムースに底壁溝部に受容させることができる。結果として、側壁溝部、底壁溝部、及び、規制突部によって仕切り部材の取付状態の安定化を図りつつ、仕切り部材の着脱作業性の向上を図ることができる。
【0009】
手段2.前記側壁溝部は、前記一対の溝部壁のうち前記容器の外方側の部位間を連結するとともに、前記側壁溝部に受容された前記仕切り壁の側端部の少なくとも一部を前記容器本体の外方側から覆う連結部を備え、
前記側壁溝部の下部には、前記容器本体の外方側に開口する側方開口部が設けられていることを特徴とする手段1に記載の容器。
【0010】
手段2によれば、一対の溝部壁が連結部により連結されることで側壁溝部の強度及び剛性を高めることができ、仕切り部材の取付状態の安定化等をより一層図ることができる。また、連結部によって、仕切り部材の横幅方向における仕切り部材の相対変位や、仕切り部材の厚み方向を軸線方向として傾倒する仕切り部材の相対変位を規制することも可能である。さらに、側方開口部を介して、仕切り部材の側端部が側壁溝部に確実に受容されているか否かを容器の外方側から視認したり触れたりして確認することが可能であり、利便性の向上等を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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