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公開番号2023149092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-13
出願番号2022057476
出願日2022-03-30
発明の名称感熱記録材料
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B41M 5/337 20060101AFI20231005BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】再発色性及び耐ブロッキング性に優れる感熱記録材料を提供する。
【解決手段】課題は、支持体と、前記支持体上に電子供与性染料前駆体及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層とを有する感熱記録材料において、前記感熱記録層がアクリロニトリルを必須成分とするコアとメタクリルアミドを必須成分とするシェルとからなるコアシェル構造を有する高分子重合体及び無水マレイン酸系共重合体を含有し、感熱記録層に対する前記支持体の反対の面に再湿潤性糊層を有することを特徴とする感熱記録材料によって解決できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
支持体と、前記支持体上に電子供与性染料前駆体及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層とを有する感熱記録材料において、前記感熱記録層がアクリロニトリルを必須成分とするコアとメタクリルアミドを必須成分とするシェルとからなるコアシェル構造を有する高分子重合体及び無水マレイン酸系共重合体を含有し、感熱記録層に対する前記支持体の反対の面に再湿潤性糊層を有することを特徴とする感熱記録材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子供与性染料前駆体及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録材料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
支持体上に感熱記録層を有する感熱記録材料は、公知である。
例えば、支持体上に電子供与性染料前駆体及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を設け、前記感熱記録層が電子受容性顕色剤として4,4′-ジヒドロキシジフェニルスルホン、発色反応を促進する低融点の熱可溶成分としてジフェニルスルホン、結合剤としてアクリロニトリルを必須成分とするコアとメタクリルアミドを必須成分とするシェルからなるコアシェル構造を有する高分子重合体を含有し、かつJIS-P-8117で規定されるガーレー透気抵抗度が170秒以上である感熱記録材料が公知である(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の感熱記録材料は、発色感度、再発色性、耐熱画像保存性及び耐湿熱画像保存性に優れる。
【0003】
また、感熱記録材料の一態様では、支持体の片面に感熱記録層、水性接着剤を含有する保護層を順次設け、かつ支持体の反対の面に再湿潤性糊層を設けた感熱記録体が公知である(例えば、特許文献2参照)。再湿潤性糊層は、湿潤によって粘着性を発現する。すなわち、再湿潤性糊層は、乾燥状態では粘着性を発現しないため、通常の粘着層を覆うための剥離紙を必要としない。そのため、支持体の反対の面に再湿潤性糊層を設けた感熱記録体は、剥離紙の廃棄、剥離紙を生産するための資源削減及び取り扱い性の点で優れる。
支持体の反対の面に再湿潤性糊層を設けた感熱記録体は、物流ラベル用途に好適に使用される。支持体の反対の面に再湿潤性糊層を設けた感熱記録体から成る物流ラベルは、感熱記録層に可変情報が印字記録され、次に再湿潤性糊層に水分が付与され、そして再湿潤性糊層が粘着性を発現して配送物に貼り付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-148525号公報
特開平09-226252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記物流ラベルは、通常、ロール紙状で保管又は記録機器内部に装填される。
支持体の反対の面に再湿潤性糊層を設けた感熱記録体は、ロール紙状であると、感熱記録層と再湿潤性糊層とが接する状態になる。一般的に、再湿潤性糊層の糊剤には、クロロプレンゴム類、ポリビニルアルコール類、デンプン類、酢酸ビニル系共重合体、デキストリン、アラビアゴム、ニカワ、及びポリアクリルアミドなどが用いられる。
支持体の反対の面に再湿潤性糊層を設けた感熱記録体は、例えば高湿度環境及び予期せぬ吸湿などのように、環境及び状況に依存して粘着性を発現する場合がある。結果、支持体の反対の面に再湿潤性糊層を設けた感熱記録体は、ブロッキングを発生する。よって、支持体の反対の面に再湿潤性糊層を設けた感熱記録体は、再湿潤性糊層に対してブロッキングが発生し難い感熱記録層が必要である。
また、感熱記録材料は、長期間保存された後に使用した場合に感熱記録層の発色性(本明細書では「再発色性」とも記載する。)が低下する傾向にある。特に、支持体の反対の面に再湿潤性糊層を設けた感熱記録材料は、支持体の反対の面に再湿潤性糊層を有しない感熱記録材料に比べて、高温高湿度環境下の長期間保存された後に使用した場合に感熱記録層の発色性が低下する。
【0006】
以上から、本発明の目的は、再発色性及び耐ブロッキング性に優れる感熱記録材料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討した結果、本発明の目的は以下の感熱記録材料によって達成される。
支持体と、前記支持体上に電子供与性染料前駆体及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層とを有する感熱記録材料において、前記感熱記録層がアクリロニトリルを必須成分とするコアとメタクリルアミドを必須成分とするシェルとからなるコアシェル構造を有する高分子重合体及び無水マレイン酸系共重合体を含有し、感熱記録層に対する前記支持体の反対の面に再湿潤性糊層を有することを特徴とする感熱記録材料。
【発明の効果】
【0008】
本発明によって、再発色性及び耐ブロッキング性に優れる感熱記録材料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の内容を更に具体的に説明する。
【0010】
感熱記録材料は、支持体の一方の面に感熱記録層を有し、支持体の残る面に再湿潤性糊層を有する。いくつかの実施態様において、感熱記録材料は、支持体を基準として感熱記録層の外側に対して樹脂を含む又は樹脂及び顔料を含む感熱記録材料分野で従来公知の保護層を有する。この理由は、感熱記録材料の耐ブロッキング性を良化又は感熱記録層を保護することができるからである。
(【0011】以降は省略されています)

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