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公開番号2024092148
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207876
出願日2022-12-26
発明の名称インク補給容器
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B41J 2/175 20060101AFI20240701BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】インク補給容器において、インク出口形成部の内部に配設される部材を容易に取り外す。
【解決手段】インク入口流路部材を有するプリンターにインクを補給するためのインク補給容器は、インクを収容可能な容器本体部と、容器本体部に接続され、インク出口を形成する円筒部を有するインク出口形成部と、を備える。インク出口形成部は、円筒部内に配設され、円筒部内に挿入されるインク入口流路部材により開き、インク入口流路部材の円筒部内からの脱抜により閉じるように作用する弁と、インク出口に配置され、弁が閉じている状態において弁と接触するシール部材と、弁とシール部材とのうちの少なくとも一方を保持するホルダー部材と、ホルダー部材を円筒部に固定する固定部と、を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
インク入口流路部材を有するプリンターにインクを補給するためのインク補給容器であって、
インクを収容可能な容器本体部と、
前記容器本体部に接続され、インク出口を形成する円筒部を有するインク出口形成部と、
を備え、
前記インク出口形成部は、
前記円筒部内に配設され、前記円筒部内に挿入される前記インク入口流路部材により開き、前記インク入口流路部材の前記円筒部内からの脱抜により閉じるように作用する弁と、
前記インク出口に配置され、前記弁が閉じている状態において前記弁と接触するシール部材と、
前記弁と前記シール部材とのうちの少なくとも一方を保持するホルダー部材と、
前記ホルダー部材を前記円筒部に固定する固定部と、
を有する、インク補給容器。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載のインク補給容器であって、
前記固定部は、前記ホルダー部材と前記円筒部の内周面との第1係合部を有し、
前記ホルダー部材は、前記ホルダー部材の内周面に設けられ前記シール部材と係合する第2係合部と、前記シール部材の先端部と接触して前記シール部材の前記脱抜を規制するストッパー突起と、を有し、
前記ストッパー突起は、前記インク出口側から前記脱抜と反対の挿入の方向に見て、前記インク出口の半径方向において前記インク出口の中心と前記円筒部の先端面との間に位置する、インク補給容器。
【請求項3】
請求項2に記載のインク補給容器であって、
前記ホルダー部材は、前記弁を保持する弁保持部を有する、インク補給容器。
【請求項4】
請求項2に記載のインク補給容器であって、
前記ストッパー突起は、前記挿入の方向見て、前記インク出口の半径方向において前記シール部材の前記先端部の全体と重なる、インク補給容器。
【請求項5】
請求項2に記載のインク補給容器であって、
前記ホルダー部材は、前記挿入の方向における前記シール部材の移動を規制するシール部材規制部を有する、インク補給容器。
【請求項6】
請求項2に記載のインク補給容器であって、
前記第1係合部は、ねじ係合部として構成されている、インク補給容器。
【請求項7】
請求項1に記載のインク補給容器であって、
前記ホルダー部材は、前記弁を保持する弁保持部を有し、
前記シール部材は、前記固定部を有し、
前記シール部材は、前記インク出口を介して前記円筒部内から外部へ脱抜可能に構成され、前記脱抜の方向において前記ホルダー部材よりも前記円筒部の先端側において前記円筒部の内周面と係合可能な第3係合部を有する、インク補給容器。
【請求項8】
請求項7に記載のインク補給容器であって、
前記シール部材は、前記脱抜の方向において前記円筒部の先端より突出するシール部材先端部を有し、
前記シール部材先端部は、前記円筒部の半径方向の外方に向けて延伸して前記円筒部の先端と前記脱抜の方向に重なる凸部を有する、インク補給容器。
【請求項9】
請求項7に記載のインク補給容器であって、更に、
前記インク出口形成部に装着されるキャップを備え、
前記キャップは、装着された状態において前記シール部材の先端部と接触してシールするキャップシール部を有する、インク補給容器。
【請求項10】
請求項1に記載のインク補給容器であって、
前記固定部は、前記ホルダー部材の前記脱抜の方向における先端部であるホルダー先端部と、前記円筒部の前記脱抜の方向における先端部である円筒部先端部と、を外部から覆い前記円筒部の外周面と係合するカバーキャップを有し、
前記ホルダー部材は、前記弁を保持する弁保持部と、前記シール部材を保持するシール部材保持部と、を有し、
前記シール部材保持部は、前記シール部材の外周面に形成されたシール部材係合部と係合するホルダー係合部と、前記シール部材の先端部と接触し前記シール部材の前記脱抜を規制するストッパー突起と、を有する、インク補給容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、インク補給容器に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンターには、インクを貯留するインクタンクが設けられており、インクタンクから印刷ヘッドにインクが供給される。プリンターのインクタンクとしては、カートリッジタイプとインク補給タイプの2つのタイプが存在する。カートリッジタイプのインクタンクは、インク残量が低下した場合に新たなインクタンクと交換される。インク補給タイプのインクタンクでは、インク残量が低下した場合にもインクタンクをそのまま使用して、インク補給容器からインクが補充される。
【0003】
特許文献1には、インク出口を形成する部材の内部に、バネ弁を構成する複数の部材、例えば、出口シール部材やバネ部材等からなる出口弁ユニットが収容されたインク補給容器が開示されている。特許文献2には、インク出口を形成するスパウトの内部に、バネ弁を構成する複数の部材、例えば、シールゴム、バネ、弁体およびホルダー等が収容されたインクボトル(液体収容容器)が開示されている。特許文献3には、インク室からのインク出口部分にバルブ収容室を設け、かかるバルブ収容室に、弁体、ロッドおよびコイルバネからなるバルブユニットと、シール部材とが収容されたインクカートリッジが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-144281号公報
特開2022-018712号公報
特開2012-000851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来より、使用後のインク補給容器にインクを再充填して再利用することが検討されている。特許文献1のインク補給容器では、使用後に再利用するためには、出口シール部材および出口弁ユニットの交換や、これらを取り外して洗浄してインクを再充填することを要する。しかし、特許文献1では、出口シール部材および出口弁ユニットを取り外し可能な構成であるのか、また、どのようにして取り外すことができるのかについて開示が無い。特許文献2のインクボトルでは、インク出口の外径がシールゴムの外径よりも小さいため、イング出口を介してシールゴムを着脱することは困難であり、また、インク出口を介して弁体やホルダーを着脱することも困難である。さらに、ノズルがボトルに溶着されているため、ノズルをボトルから取り外してシールゴムやホルダー等を取り外すことも困難である。特許文献3のインクカートリッジでは、シール部材がバルブユニットのコイルバネに付勢されているため、円筒状のキャップを外した際に、シール部材がコイルバネに押されて飛び出てしまい、紛失するおそれがある。このように、従来においては、インク補給容器において、インク出口形成部の内部に配設される部材を容易に取り外すことについて、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一形態によれば、インク入口流路部材を有するプリンターにインクを補給するためのインク補給容器が提供される。インク補給容器は、インクを収容可能な容器本体部と、前記容器本体部に接続され、インク出口を形成する円筒部を有するインク出口形成部と、を備える。前記インク出口形成部は、前記円筒部内に配設され、前記円筒部内に挿入される前記インク入口流路部材により開き、前記インク入口流路部材の前記円筒部内からの脱抜により閉じるように作用する弁と、前記インク出口に配置され、前記弁が閉じている状態において前記弁と接触するシール部材と、前記弁と前記シール部材とのうちの少なくとも一方を保持するホルダー部材と、前記ホルダー部材を前記円筒部に固定する固定部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態におけるプリンターの斜視図である。
インク補給容器を用いてインクタンクにインクを補給する状態を示す斜視図である。
インク補給容器の分解斜視図である。
インク補給容器の側面図である。
インク補給容器の断面図である。
インク補給容器の上面図である。
インク出口形成部の詳細構成を示す断面図である。
第1実施形態における各部の保持および固定の様子を拡大して模式的に示す断面図である。
第2実施形態のインク補給容器における各部の保持および固定の様子を拡大して模式的に示す断面図である。
第3実施形態のインク補給容器における各部の保持および固定の様子を拡大して模式的に示す断面図である。
第4実施形態のインク補給容器における各部の保持および固定の様子を拡大して模式的に示す断面図である。
第5実施形態のインク補給容器における各部の保持および固定の様子を拡大して模式的に示す断面図である。
第6実施形態のインク補給容器における各部の保持および固定の様子を拡大して模式的に示す断面図である。
第7実施形態のインク補給容器における各部の保持および固定の様子を拡大して模式的に示す断面図である。
第8実施形態のインク補給容器における各部の保持および固定の様子を拡大して模式的に示す断面図である。
第9実施形態のインク補給容器における各部の保持および固定の様子を拡大して模式的に示す断面図である。
第10実施形態におけるインク補給容器の分解斜視図である。
第10実施形態におけるシール部材の斜視図である。
インク補給状態におけるインク入口流路部材とインク補給容器との接続部分を拡大して示す断面図である。
キャップ装着状態におけるキャップとインク出口形成部との接続部分を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
A1.プリンター100およびインク補給容器200の全体構成:
図1は、第1実施形態におけるプリンター100の斜視図である。このプリンター100は、インクを印刷媒体上に吐出して印刷を行うインクジェットプリンターである。図1には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。X軸はプリンター100の幅方向に対応し、Y軸はプリンター100の奥行き方向に対応し、Z軸はプリンター100の高さ方向に対応する。プリンター100は、X軸方向とY軸方向とによって規定される水平な設置面に設置されている。なお、「X軸方向」とは、+X方向と-X方向とを合わせた概念を意味する。同様に、「Y軸方向」とは、+Y方向と-Y方向とを合わせた概念を意味し、「Z軸方向」とは、+Z方向と-Z方向とを合わせた概念を意味する。
【0009】
プリンター100は、筐体110を有する。筐体110の内部には、主走査方向(X軸方向)に移動可能なキャリッジ(図示省略)が設けられている。キャリッジには、インクを印刷媒体上に吐出する印刷ヘッドが設置されている。筐体110の前面の一端には、複数のインクタンク900S、900Lを収容するインクタンク収容ユニット160が設けられている。インクタンク収容ユニット160は、その上部に開閉可能な蓋162を有している。なお、インクタンク900Sは小容量のタンクであり、インクタンク900Lは大容量のタンクである。但し、以下の説明では、両者を区別せずに単に「インクタンク900」と呼ぶ。各インクタンク900は、チューブ(図示省略)によってキャリッジの印刷ヘッドに接続されている。すなわち、インクタンク900は、プリンター100のキャリッジ上に載置されていない定置型のインクタンクである。また、各インクタンク900は、インク残量が低下した場合にインク補給容器からインクが補充されるインク補給タイプのインクタンクである。なお、本実施形態では、インクタンク900は、定置型のインクタンクであるが、プリンター100のキャリッジ上に搭載されるものであってもよい。
【0010】
図2は、インク補給容器200を用いてインクタンク900にインクを補給する状態(以下、「インク補給状態」と呼ぶ)を示す斜視図である。なお、図2では、インク補給容器200が備える後述のキャップ(キャップ600)を図示の便宜上省略している。各インクタンク900の前面は、透明部材で形成されており、各インクタンク900のインク残量が外部から目視可能である。インク残量が少なくなった場合には、ユーザは、蓋162を開けて、図2に示すようにインクタンク900のインク入口流路部材910からインクを補給することが可能である。インクタンク900の+Z方向の端面901には、破線で示す開口920が設けられており、通常時には、かかる開口920は、封止キャップ164によって閉塞されている。これに対して、インクタンク900へのインク補給時には、封止キャップ164が操作されて、上述の開口920が露出する。インク入口流路部材910は、細い筒状(針状)の外観形状を有し、Z軸方向に沿って配置されている。封止キャップ164が外されると、開口920からインク入口流路部材910が露出する。その後、インク補給容器200が図2に示す姿勢でセットされると、インク入口流路部材910の+Z方向の端部がインク補給容器200の有する後述のインク出口(インク出口460)からインク補給容器200の内部に挿入される。これにより、インク補給容器200からインクタンク900へのインク入口流路部材910を介したインクの補給が行われる。
(【0011】以降は省略されています)

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