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公開番号2023177557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-14
出願番号2022090291
出願日2022-06-02
発明の名称液体吐出装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/17 20060101AFI20231207BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】メンテナンスが不要で且つ大型化を防止しつつ、ミストによる装置内の汚染を防止した液体吐出装置を提供する。
【解決手段】液体吐出装置は、搬送路に沿って媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、搬送路の上方に配置されて、搬送部によって搬送された媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部とを備える。液体吐出部は、筐体と、液体を吐出するノズルが筐体の下面から露出するように、筐体に収容された吐出ヘッドと、筐体の内部を正圧にするための気流を発生させる気流発生部とを備える。筐体の下面には、筐体の内部の空気を搬送路に向かう下降気流として排出するスリットが形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
搬送路に沿って媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送路の上方に配置されて、前記搬送部によって搬送された媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部とを備え、
前記液体吐出部は、
筐体と、
液体を吐出するノズルが前記筐体の下面から露出するように、前記筐体に収容された吐出ヘッドと、
前記筐体の内部を正圧にするための気流を発生させる気流発生部とを備え、
前記筐体の下面には、前記筐体の内部の空気を前記搬送路に向かう下降気流として排出するスリットが形成されていることを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記スリットは、前記筐体の下面の外周辺のうち、前記ノズルより前記搬送方向の上流側及び下流側それぞれにおいて、前記搬送方向に直交する幅方向に延びる辺に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記スリットは、前記筐体の下面の外周辺のうち、前記幅方向における前記ノズルの両側において、前記搬送方向に延びる辺の少なくとも一部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記液体吐出部は、前記スリットの開口量を調整する開口量調整部を備えることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記気流発生部は、前記吐出ヘッドの直上において、前記筐体の内部に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記気流発生部は、
前記筐体の内部を正圧にする方向の気流を発生させる正圧発生部と、
前記筐体の内部を負圧にする方向の気流を発生させる負圧発生部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記正圧発生部は、前記搬送方向に直交する幅方向に離間した二箇所に配置され、
前記負圧発生部は、前記幅方向において、二箇所の前記正圧発生部の間に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記液体吐出部は、各々がユニット化された複数の前記吐出ヘッドを備え、
複数の前記吐出ヘッドは、
前記搬送方向に直交する幅方向に離間して配置された複数の第一吐出ヘッドと、
隣接する前記第一吐出ヘッドの間で且つ前記第一吐出ヘッドより前記搬送方向の下流側において、前記幅方向に離間して配置された複数の第二吐出ヘッドとを含み、
前記スリットは、複数の前記吐出ヘッドそれぞれの前記ノズルを囲むように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記気流発生部によって発生された気流の強さを制御するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記ノズルから媒体に向けて吐出される液体の量が閾値以上の場合に、前記気流発生部に第一風量の気流を発生させ、
前記ノズルから媒体に向けて吐出される液体の量が前記閾値未満の場合に、前記気流発生部に前記第一風量より少ない第二風量の気流を発生させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記気流発生部によって発生された気流の強さを制御するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記搬送部による搬送速度が閾値以上の場合に、前記気流発生部に第一風量の気流を発生させ、
前記搬送部による搬送速度が前記閾値未満の場合に、前記気流発生部に前記第一風量より少ない第二風量の気流を発生させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、搬送路に沿って媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、搬送路の上方に配置されて、搬送部によって搬送された媒体に向けてインクを吐出するインク吐出部とを備えるインクジェットプリンタが知られている。
【0003】
上記構成のインクジェットプリンタには、インク吐出部から吐出されたインクがミスト化して浮遊し、気流に乗ってプリンタの内部に付着することで、装置内に汚染が発生するという課題がある。そこで、ミストによる装置内の汚染を防止する技術として、インク吐出部より搬送方向の下流側にミスト回収機構を設ける技術(例えば、特許文献1を参照)などがある。
【0004】
また、上記構成のインクジェットプリンタには、媒体の搬送による気流がインク吐出部から吐出されたインク滴にぶつかることによって、インク吐出部と媒体との間の気流が乱される。そして、インク滴の着弾位置が乱されることで、形成された画像上に曲線状の白筋模様(以下、「風紋」と表記する。)が形成されるという課題がある。そこで、風紋発生を防止する技術として、インク吐出部より搬送方向の上流側に搬送方向と逆向きの気流を発生させる技術(例えば、特許文献2を参照)などがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、回収したインクがミスト回収機構に溜まるので、ミスト回収機構の定期的なメンテナンスが必要になるという課題がある。また、特許文献2の技術では、インク吐出部より搬送方向の上流側に気流発生機構が設置されるので、インクジェットプリンタが搬送方向に大型化するという課題がある。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、媒体に向けて液体を吐出する液体吐出装置において、メンテナンスが不要で且つ大型化を防止しつつ、ミストによる装置内の汚染を防止する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、搬送路に沿って媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送路の上方に配置されて、前記搬送部によって搬送された媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部とを備え、前記液体吐出部は、筐体と、液体を吐出するノズルが前記筐体の下面から露出するように、前記筐体に収容された吐出ヘッドと、前記筐体の内部を正圧にするための気流を発生させる気流発生部とを備え、前記筐体の下面には、前記筐体の内部の空気を前記搬送路に向かう下降気流として排出するスリットが形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、媒体に向けて液体を吐出する液体吐出装置において、メンテナンスが不要で且つ大型化を防止しつつ、ミストによる装置内の汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
インクジェットプリンタの全体構成を示す図。
ラインヘッドの外観斜視図及び内部構造を示す図。
ラインヘッドを下面側から見た図である。
インクジェットプリンタのハードウェア構成図。
コントローラの機能ブロック図。
風量制御処理のフローチャート。
風向制御処理のフローチャート。
開口量制御処理のフローチャート。
ノズル及びスリットのレイアウトの他の例を示す図。
ノズル及びスリットのレイアウトのさらに他の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るインクジェットプリンタ1について、図面を参照しながら説明する。図1は、インクジェットプリンタ1の全体構成を示す図である。インクジェットプリンタ1は、液体の一例であるインクを用紙に向けて吐出することによって、用紙に画像を形成する液体吐出装置(液体を吐出する装置)の一例である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、搬送部10と、インク吐出部20(液体吐出部)と、乾燥部30と、画像検査部40とを主に備える。
(【0011】以降は省略されています)

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