TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023180620
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-21
出願番号2022094067
出願日2022-06-10
発明の名称インクジェット用紙
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B41M 5/50 20060101AFI20231214BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ファインアートペーパーの風合いを有し、光沢感を有し、特許文献1のように基材の耐黄変性を有し、さらにインクジェット用紙の耐黄変性を有し、さらに画像部の色濃度、耐亀裂発生性及び耐折り割れ性が良好であるインクジェット用紙を提供する。
【解決手段】課題は、基材と、前記基材の少なくとも片面に塗工層とを有するインクジェット用紙において、前記基材が、繊維材料として綿を、基材を構成する繊維材料に対して10質量%以上含有するコットン紙であり、前記基材の塗工層を設ける側の表面pHが5以上6以下であり、前記塗工層が白色顔料、バインダー及びカチオン性樹脂を少なくとも含有するインクジェット用紙によって解決できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、前記基材の少なくとも片面に塗工層とを有するインクジェット用紙において、前記基材が、繊維材料として綿を、基材を構成する繊維材料に対して10質量%以上含有するコットン紙であり、前記基材の塗工層を設ける側の表面pHが5以上6以下であり、前記塗工層が白色顔料、バインダー及びカチオン性樹脂を少なくとも含有するインクジェット用紙。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記塗工層の表面pHが、6.5以上8.5以下である請求項1に記載のインクジェット用紙。
【請求項3】
前記白色顔料が、アルミナ水和物である請求項1に記載のインクジェット用紙。
【請求項4】
前記カチオン性樹脂が、モノマー単位として、疎水性モノマーと、一部又は全部が塩を形成しているアニオン性モノマーと、ノニオン性N-置換(メタ)アクリルアミドとを含む水溶性共重合体である請求項1に記載のインクジェット用紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画材紙のようなファインアートペーパーの風合いを有するインクジェット用紙に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式に使用できるファインアートペーパーが、インクジェット用紙市場に存在する。ファインアートペーパーとして好適で、かつ耐ファイル黄変性及び耐基材劣化性に優れ、長期保存が可能な記録物を提供し得るインクジェット記録方法に好適な記録媒体として、基材上に少なくとも顔料を含有するインク受容層を設け、前記基材が、コットン紙からなり、且つ少なくとも前記インク受容層が設けられる面の表面pHが5~6.5である記録媒体が公知である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-036714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるコットン紙は、ファインアートペーパーに特有のラフな面質を有する。コットン紙を基材に使用して、基材に対してインクジェット記録のための白色顔料を含有する塗工層を設けて得られたインクジェット用紙は、ファインアートペーパーの風合いを有することができる。しかしながら、この様なインクジェット用紙の塗工層にインクジェット記録方式で印刷を行うと、画像部の色濃度が不足する場合がある。この理由は、基材が空隙に富むためにインクが基材に吸収されて、インクの色材が基材中に埋没するためと考えられる。
また、コットン紙を基材とするインクジェット用紙は、塗工層にインクジェット記録方式で印刷を行うと、塗工層に亀裂を生じる場合がある。この理由は、基材の表面のアウトラインに対して塗工層を均一に設け難く、得られた塗工層が歪みを有するためと考えられる。
また、コットン紙を基材とするインクジェット用紙は、製本加工又はアルバム加工等の後加工のために折り曲げた場合、塗工層に折り割れが発生する場合がある。
また、コットン紙を基材とするインクジェット用紙は、基材がラフな面質のために、光沢感を発現し難い。
【0005】
本発明の目的は、ファインアートペーパーの風合いを有し、基材が耐黄変性を有し、さらに画像部の色濃度、耐亀裂発生性及び耐折り割れ性が良好である、耐黄変性を有するインクジェット用紙を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は鋭意実験を行った。結果、本発明の課題は、以下により解決できる。
【0007】
[1]基材と、前記基材の少なくとも片面に塗工層とを有するインクジェット用紙において、前記基材が、繊維材料として綿を、基材を構成する繊維材料に対して10質量%以上含有するコットン紙であり、前記基材の塗工層を設ける側の表面pHが5以上6以下であり、前記塗工層が白色顔料、バインダー及びカチオン性樹脂を少なくとも含有するインクジェット用紙。
【0008】
いくつかの実施態様としては以下である。
[2]前記塗工層の表面pHが6.5以上8.5以下である上記[1]に記載のインクジェット用紙。
【0009】
いくつかの実施態様としては以下である。
[3]前記白色顔料がアルミナ水和物である上記[1]に記載のインクジェット用紙。
【0010】
いくつかの実施態様としては以下である。
[4]前記カチオン性樹脂が、モノマー単位として、疎水性モノマーと、一部又は全部が塩を形成しているアニオン性モノマーと、ノニオン性N-置換(メタ)アクリルアミドとを含む水溶性共重合体である前記[1]に記載のインクジェット用紙。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三菱製紙株式会社
直接感熱記録材料
14日前
三菱製紙株式会社
感光性樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
積層体
7か月前
日本化薬株式会社
処理液
4日前
シヤチハタ株式会社
印判
24日前
株式会社デュプロ
転写装置
5か月前
シヤチハタ株式会社
吐出容器
6か月前
三菱製紙株式会社
転写用基材
7か月前
東京インキ株式会社
親水化剤
3か月前
東京インキ株式会社
親水化剤
3か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
6か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
3か月前
株式会社リコー
印刷装置
7か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
4か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
4か月前
キヤノン電子株式会社
印刷装置
7か月前
株式会社リコー
印刷装置
4か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
6か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
4か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
5か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
5か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
6か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
6か月前
株式会社リコー
電子機器
2か月前
三菱製紙株式会社
画像形成方法
4か月前
三光株式会社
感熱記録材料
1か月前
キヤノン株式会社
プリンタ
6か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
4か月前
株式会社リコー
画像形成装置
7か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
三菱製紙株式会社
直接感熱記録材料
14日前
株式会社リコー
液体吐出装置
7か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
6か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
続きを見る