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公開番号2023142930
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-06
出願番号2022050067
出願日2022-03-25
発明の名称感熱記録材料
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B41M 5/46 20060101AFI20230928BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】湿熱カブリが抑制され、さらに印字画像の濃度ムラが抑制された感熱記録材料を提供する。
【解決手段】光透過性支持体上に、該支持体に近い側から、赤外線吸収層と、非感光性の有機銀塩、還元剤およびカブリ防止剤を含有する感熱記録層と、保護層とを少なくともこの順に有し、該赤外線吸収層と該保護層、あるいは該保護層がカブリ防止剤を含有し、該感熱記録層中のカブリ防止剤の含有量A(g/m2)と、該赤外線吸収層と該保護層中のカブリ防止剤の含有量の合計B(g/m2)との比A/Bの値が0.19~0.96である感熱記録材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
光透過性支持体上に、該支持体に近い側から、赤外線吸収色素を含有する赤外線吸収層と、非感光性の有機銀塩、還元剤およびカブリ防止剤を含有する感熱記録層と、保護層とを少なくともこの順に有し、該赤外線吸収層と該保護層、あるいは該保護層がカブリ防止剤を含有し、該感熱記録層中のカブリ防止剤の含有量A(g/m

)と、該赤外線吸収層と該保護層中のカブリ防止剤の含有量の合計B(g/m

)との比A/Bの値が0.19~0.96である感熱記録材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線レーザーの照射により画像を形成することができる感熱記録材料に関し、特に版下材料の作製に好適な感熱記録材料に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
版下材料の作製に用いられる高画質な画像記録方法として、ハロゲン化銀感光材料を用いた湿式処理の画像形成方法が長く一般的に用いられてきた。しかしながら、湿式処理を伴う画像形成方法では現像液や定着液等の廃液処理が必要で環境負荷が大きい事から、湿式処理を必要としない乾式の画像形成方法が種々検討されている。ハロゲン化銀感光材料を用いた湿式処理の画像形成方法と同等の、高いコントラストを得ることができる乾式の画像形成方法としては、支持体上に感熱記録層を有する感熱記録材料にサーマルヘッドあるいは赤外線レーザーを用いて画像形成する方法が挙げられる。その中でも、高密度記録、高画質記録ができる観点から、赤外線レーザーを用いた感熱記録方式が優位である。
【0003】
赤外線レーザーの照射により画像を形成する感熱記録材料としては、例えば特開平6-194781号公報(特許文献1)に高濃度の画像を記録できる、熱的に還元可能な銀源、銀イオン用還元剤、約500~1100nmの波長範囲のレーザーを吸収する染料、及び重合性結合剤を含有する画像形成系を有する感熱記録材料が開示されている。
【0004】
このような感熱記録材料では、保管中に高温、高湿度環境下にて非画像部が変色、および紫外線透過濃度が増加する、いわゆる湿熱カブリを抑制するためにカブリ防止剤を含有させることが知られている。例えば国際公開第2018/074430号パンフレット(特許文献2)には、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤、バインダー、赤外線吸収染料、およびカブリ防止剤として有機ポリハロゲン化合物等を含有する画像形成層と、特定の赤外線吸収染料を含有するバック層を有する熱現像感光材料が開示されている。また、特開平10-29377号公報(特許文献3)には、有機銀塩、有機銀塩の現像剤、赤外線吸収色素、水溶性バインダー、および熱カブリ防止剤としてN-ハロゲノ化合物や酸安定剤等を含有する感熱層を有する赤外線レーザー光用感熱記録材料が開示されている。
【0005】
しかし、既存技術における感熱記録材料では、湿熱カブリを抑制するために感熱層中のカブリ防止剤を増加させた場合、出力した画像部の紫外光透過濃度に、版下材料として使用する場合に無視できない程度のムラ(以下、濃度ムラとする)が生じる場合があった。特開2008-31318号公報(特許文献4)には、飽和透過濃度を得るために必要なエネルギー量の幅、すなわちダイナミックレンジが広い感熱記録層を有することで濃度ムラが改善された感熱記録材料が開示されているが、カブリ防止剤を増加させた場合、飽和透過濃度そのものにムラが生じるため、特に湿熱条件下で保存した場合には出力した画像部の濃度ムラが顕著になる場合があり、更なる改善が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-194781号公報
国際公開第2018/074430号パンフレット
特開平10-29377号公報
特開2008-31318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、湿熱カブリが抑制され、さらに印字画像の濃度ムラが抑制された感熱記録材料を提供する事である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題は、以下の発明により解決される。
光透過性支持体上に、該支持体に近い側から、赤外線吸収色素を含有する赤外線吸収層と、非感光性の有機銀塩、還元剤およびカブリ防止剤を含有する感熱記録層と、保護層とを少なくともこの順に有し、該赤外線吸収層と該保護層、あるいは該保護層がカブリ防止剤を含有し、該感熱記録層中のカブリ防止剤の含有量A(g/m

)と、該赤外線吸収層と該保護層中のカブリ防止剤の含有量の合計B(g/m

)との比A/Bの値が0.19~0.96である感熱記録材料。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、湿熱カブリが抑制され、さらに印字画像の濃度ムラが抑制された感熱記録材料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の詳細について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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