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公開番号2024086875
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-28
出願番号2024064006,2019231360
出願日2024-04-11,2019-09-11
発明の名称電磁波シールド材用不織布及び電磁波シールド材
出願人三菱製紙株式会社
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類H05K 9/00 20060101AFI20240621BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】 本発明の課題は、優れた電磁波シールド性を発現できる電磁波シールド材用不織布基材及び電磁波シールド材を提供することにある。
【解決手段】 湿式不織布である電磁波シールド材用不織布において、延伸ポリエステル系短繊維と融点が220℃以上250℃以下の未延伸ポリエステル系短繊維を含有し、該不織布の剥離強度(縦方向)が2.0N/m以上であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
湿式不織布である電磁波シールド材用不織布において、延伸ポリエステル系短繊維と融点が220℃以上250℃以下の未延伸ポリエステル系短繊維を含有し、該不織布の剥離強度(縦方向)が2.0N/m以上であることを特徴とする電磁波シールド材用不織布。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
請求項1記載の電磁波シールド材用不織布に、金属皮膜処理が施されていることを特徴とする電磁波シールド材。
【請求項3】
金属皮膜処理が、無電解金属めっき処理、電気めっき処理、金属蒸着処理及びスパッタリング処理からなる群から選択される1種以上の処理であることを特徴とする請求項2記載の電磁波シールド材。
【請求項4】
金属皮膜処理が、スパッタリングによってニッケル被覆を形成させる処理、電気めっきによって銅被覆を形成させる処理及び電気めっきによってニッケル被覆を形成させる処理をこの順に含むことを特徴とする請求項2記載の電磁波シールド材。
【請求項5】
電磁波シールド材の厚さが15μm以下であり、電磁波シールド材の表面抵抗値が0.03Ω/□以下である請求項2又は3に記載の電磁波シールド材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブの搬送性に優れ、且つ優れた電磁波シールド性を発現できる電磁波シールド材用不織布及び電磁波シールド材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器は電磁波を発生している。そして、電磁波を電子機器の外部に漏らさないようにするために、また、電磁波により電子機器が誤作動を起こさないようにするために、電磁波シールド材が使用されている。電磁波シールド材としては、板金、金属を含む塗料、金属メッシュ、発泡金属等が挙げられる。また、ポリエステル系短繊維から形成される不織布に金属めっき処理を施してなる電磁波シールド材が開示されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
特許文献1には、非導電性繊維の織物、編物又は不織布の繊維の外周及び交叉部分の全周に連続した金属導電層を湿式めっき法により付着させた電磁波シールド材が開示されている。化学繊維として、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維が、基材自体の引張強伸度特性が優れており、しかも、めっき前処理工程における特性劣化を防止することができるので、好ましいことが記載されている。
【0004】
特許文献2には、湿式不織布に金属皮膜処理を施してなる電磁波シールド材であって、単繊維繊度が1.1dtex以下のポリエステル繊維を含み、かつ厚さが10~30μmの範囲内であることを特徴とする電磁波シールド材が開示されている。
【0005】
近年の電子機器の小型化、高周波数化及び高性能化に伴い、より薄く、高電磁波シールド性の電磁波シールド材が求められている。具体的には、厚さが15μm以下であること、且つ100MHz~10GHzの広い周波数範囲に優れた電磁波シールド性を示す電磁波シールド材が求められている。
【0006】
特許文献1及び2のように、不織布に金属めっき処理等の金属皮膜処理を施す場合、生産性の良いロール トゥ ロール(Roll to Roll)で加工を行うが、搬送時の不織布に皺が生じ、搬送性に優れない問題があった。
【0007】
また、特許文献2の実施例では、単繊維繊度が0.1dtexのポリエステル延伸繊維と単繊維繊度が0.2dtexである未延伸バインダー繊維を含み、湿式不織布の原紙目付が8g/m

であり、電磁波シールド材の目付が19g/m

であり、厚さが12μmである電磁波シールド材が開示されている。しかし、薄い電磁波シールド材が求められるにつれ、特許文献2の電磁波シールド材では、電磁波シールド性が十分に確保できない問題があった。また、金属皮膜が剥がれる問題が生じる場合があった。
【0008】
また、不織布に金属めっき処理を施した電磁波シールド材においては、ポリエステル系短繊維と金属めっき処理によって形成される金属皮膜とが密着していることが要求され、そのためにめっき前処理工程として、ポリエステル系短繊維にアルカリ処理を施すことが知られている。
【0009】
特許文献1には、ポリエステル繊維は、めっき前処理工程における特性劣化を防止することができると記載されている。しかし、通常、不織布のアルカリ処理は湿式処理であり、繊維が水槽内に脱落し、著しく操業性を低下させる場合があった。また、脱落した繊維が不織布に再付着することによって、金属めっき処理で欠陥が発生するという問題が発生する場合もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
実開昭48-40800号公報
特開2014-75485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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