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公開番号2024090286
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206075
出願日2022-12-22
発明の名称画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類B41J 29/38 20060101AFI20240627BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】公共環境に設置された画像形成装置は、ロック機構等により、給紙トレイに格納された用紙やインクタンクなどの消耗品について盗難対策を施す必要がある。しかし、個人環境で使用する際に給紙トレイやメンテナンス扉がロックされていると、用紙交換やメンテナンスの際にロックを解除する手間やダウンタイムが発生し、ユーザビリティを低下してしまう。
【解決手段】画像形成装置1は、記録剤を保護するメンテナンス扉16のロック機構17aや、給紙トレイ18a,b,・・・のロック機構17b,c,・・・を備え、画像形成装置1の設置環境が個人環境であるか公的環境であるか判定し(S302)、公的環境ではロック機構17による施錠を行い(S303)、個人環境ではロック機構17による施錠を行わない(S304)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
１又は複数の種類の消耗品を使用して印刷を行う画像形成装置であって、
前記１又は複数の種類の消耗品をそれぞれ収容するための１又は複数の収容部と、
前記収容部を保護する扉または前記収容部を施錠する１又は複数の施錠手段と、
当該画像形成装置の設置環境に応じて、前記各施錠手段の施錠状態を制御する第１制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 920 文字）【請求項２】
前記第１制御手段は、当該画像形成装置の設定および状態の少なくともいずれかに基づく判定方法により前記設置環境が第１環境であるか第２環境であるか判定し、前記第１環境であると判定された場合には前記各施錠手段による施錠を行い、前記第２環境であると判定された場合には前記各施錠手段による施錠を行わないように制御することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記第１環境は、公的な環境に対応し、
前記第２環境は、個人で利用する環境に対応することを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記判定方法は、前記画像形成装置のネットワーク設定に基づく判定方法であることを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記判定方法は、前記画像形成装置の契約状態に基づく判定方法であることを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記判定方法は、前記画像形成装置の登録ユーザ数に基づく判定方法であることを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項７】
前記判定方法は、前記画像形成装置の利用場所設定がオフィシャルを示す設定であるかプライベートを示す設定であるかに基づく判定方法であることを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項８】
前記判定方法は、前記消耗品の販売形態に基づく判定方法であることを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項９】
前記判定方法は、前記画像形成装置が課金装置を備えているか否かに基づく判定方法であることを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項１０】
前記各施錠手段により施錠が行われている状態で印刷が開始された場合には、該印刷を要求したユーザのユーザ情報が、当該画像形成装置の利用者アカウントとして登録されていることに応じて、前記各施錠手段による施錠を解除するよう制御する第２制御手段を有することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
コンビニエンスストアなどの小売店や公共の施設、シェアオフィスなどのパブリックスペースに設置された画像形成装置には、給紙トレイに格納された用紙やインクタンクなどの消耗品について盗難対策を施す必要がある。
特許文献１には、給紙トレイをロックし、給紙トレイの残量が設定された所定量を下回った際にロックを解除する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－１７４７５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、個人利用やシェアオフィスなど複数の設置場所に対応した画像形成装置の場合、盗難対策が必要な公的環境等では給紙トレイやメンテナンス扉をロックすることでセキュリティが向上する。しかし、この画像形成装置を個人で使用する際に給紙トレイやメンテナンス扉がロックされていると、用紙交換やメンテナンスの際にロックを解除する手間やダウンタイムが発生し、ユーザビリティを低下してしまうといった課題があった。
【０００５】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、盗難対策が不要な環境では消耗品の補充におけるダウンタイムを軽減し、盗難対策が必要な環境ではロック機構を動作させて盗難のリスクを軽減するといったことを自動で行うことができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、１又は複数の種類の消耗品を使用して印刷を行う画像形成装置であって、前記１又は複数の種類の消耗品をそれぞれ収容するための１又は複数の収容部と、前記収容部を保護する扉または前記収容部を施錠する１又は複数の施錠手段と、当該画像形成装置の設置環境に応じて、前記各施錠手段の施錠状態を制御する第１制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、盗難対策が不要な環境では消耗品の補充におけるダウンタイムを軽減し、盗難対策が必要な環境ではロック機構を動作させて盗難のリスクを軽減するといったことを自動で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本実施形態を示す画像形成装置の外観を例示する図。
本実施形態を示す画像形成装置のハードウェア構成を例示するブロック図。
個人環境／公的環境におけるロック状態を例示する図。
個人環境／公的環境の制御処理を例示するフローチャート。
個人環境／公的環境判定パターンを例示する図。
ネットワーク設定による個人環境／公的環境の制御処理を例示するフローチャート。
ロック解除用ＵＩを例示する図。
公的環境における利用者の分類を例示する図。
ロック自動解除処理を例示するフローチャート。
画像形成装置における再ロック処理を例示するフローチャート。
管理者による外部ユーザの解除許定用ＵＩを例示する図。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成要素は、本発明の例としての形態を示すものであり、この発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須のものとは限らない。本発明に係る画像形成装置は、例えばコピー機能、スキャン機能、ファクシミリ機能を備えた複合機や、プリンタ機器、コピー機器、ファクシミリ機器など画像形成機能を備えた装置である。以上の構成を基に、本発明を適用する場合の実施形態について説明する。
【００１０】
〔第１実施形態〕
図１Ａは、本発明の一実施形態を示す画像形成装置の外観の一例を示す図である。
図１Ｂは、本実施形態の画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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