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公開番号2024088177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203228
出願日2022-12-20
発明の名称血中LBP抑制用組成物、及び代謝性エンドトキシン血症抑制用組成物
出願人国立大学法人弘前大学,カゴメ株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A23L 33/105 20160101AFI20240625BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題は、代謝性エンドトキシン血症を抑制する食事因子を見出すことである。
【解決手段】トマト、β-クリプトキサンチン、カリウム、ビタミンK、ビタミンB1、及び/又はパントテン酸を、血中LBP抑制用組成物又は代謝性エンドトキシン血症抑制用組成物の有効成分とする。前記有効成分のうち、トマトがより好ましく、生トマト換算量として20g/日以上摂取される態様で摂取される組成物が特に好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トマト、β-クリプトキサンチン、カリウム、ビタミンK、ビタミンB1、及び/又はパントテン酸を有効成分として含有する、血中LBP抑制用組成物。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
トマトを有効成分として含有し、生トマト換算量として20g/日以上摂取される、血中LBP抑制用組成物。
【請求項3】
トマト、β-クリプトキサンチン、カリウム、ビタミンK、ビタミンB1、及び/又はパントテン酸を有効成分として含有する、代謝性エンドトキシン血症抑制用組成物。
【請求項4】
トマトを有効成分として含有し、生トマト換算量として20g/日以上摂取される、代謝性エンドトキシン血症抑制用組成物。
【請求項5】
飲食品の形態である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
飲料又はサプリメントである、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
機能性表示食品である、請求項5に記載の食品組成物。
【請求項8】
特定保健用食品である、請求項5に記載の食品組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明が関係するのは、血中リポ多糖結合タンパク質(lipopolysaccharide binding protein;LBP)抑制用組成物、及び代謝性エンドトキシン血症抑制用組成物である。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
リポ多糖(lipopolysaccharide;LPS)は、グラム陰性細菌の細胞壁外膜の構成成分であり、内毒素(エンドトキシン)として知られている。エンドトキシンは、免疫系細胞を活性化し、炎症性サイトカインを上昇させることが知られている。感染症ではないにも関わらず、血液中にLPSが流入している状態を代謝性エンドトキシン血症という。代謝性エンドトキシン血症によって炎症性サイトカインが上昇した状態が継続すると、生体は慢性炎症の状態になり、生活習慣病、動脈硬化、癌、アルツハイマー病、パーキンソン病、種々の自己免疫病、うつ病、慢性疲労などの慢性疾病の基礎病態となり得ると考えられている。そのため、健康長寿のためには、代謝性エンドトキシン血症を抑制することが重要であると考えられる。
【0003】
また、近年の消費者の健康志向の高まりから、日常の食事等で健康を管理したいという需要があり、セルフメディケーションに有用なサプリメントや機能性食品などが注目されている。血中LPSを抑制する手段についても、サプリメントや機能性食品等の日常で摂取しやすい飲食品が検討されている。
例えば、食物繊維 (非特許文献1)、一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸(非特許文献2)、亜鉛(非特許文献3)、総カロテノイドやβ-カロテン(非特許文献4)、グルコラファニン及び/又はスルフォラファン(特許文献1)について、ヒトの血中LPS濃度を低下させる可能性が見出されている。
しかしながら、代謝性エンドトキシン血症を抑制し得る個別の成分については示唆があるものの、どのような食事を摂取すれば代謝性エンドトキシン血症を抑制し得るかは十分に解明されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-178805号公報
【非特許文献】
【0005】
Fuke N. et al., Nutrients. 2019 Sep. 23;11(10):2277
Lopez-Moreno J. et al., J Agric Food Chem. 2017 Sep. 6;65(35):7756-7763
Maes M. et al., Neuro Endocrinol Lett. 2008 Dec.;29(6):902-10.
Umoh FI. et al., Eur J Nutr. 2016 Mar.;55(2):793-798
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
かかる状況に鑑みて、本発明は、代謝性エンドトキシン血症を抑制する食事因子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意研究の末、血中LBP濃度と負の相関を示す食事因子として、トマト、β-クリプトキサンチン、カリウム、ビタミンK、ビタミンB1、及びパントテン酸を見出した。血中LBP濃度は血中LPS濃度を反映することか
ら、これらの食事因子が血中LBP濃度を抑制し、また血中LPS濃度を抑制して代謝性エンドトキシン血症抑制し得ることに想到して本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の通り定義される。
【0008】
<血中LBP抑制用組成物>
本発明の第一の態様である血中LBP抑制用組成物は、トマト、β-クリプトキサンチン、カリウム、ビタミンK、ビタミンB1、及び/又はパントテン酸を有効成分として含有する。
好ましい態様において、血中LBP抑制用組成物は、トマトを有効成分として含有し、生トマト換算量として20g/日以上摂取される。
好ましい態様において、血中LBP抑制用組成物は、飲食品の形態である。
好ましい態様において、前記飲食品は、飲料又はサプリメントである。
好ましい態様において、前記飲食品は、機能性表示食品である。
好ましい態様において、前記飲食品は、特定保健用食品である。
【0009】
<代謝性エンドトキシン血症抑制用組成物>
本発明の第二の態様である代謝性エンドトキシン血症抑制用組成物は、トマト、β-クリプトキサンチン、カリウム、ビタミンK、ビタミンB1、及び/又はパントテン酸を有効成分として含有する。
好ましい態様において、代謝性エンドトキシン血症抑制用組成物は、トマトを有効成分として含有し、生トマト換算量として20g/日以上摂取される。
好ましい態様において、代謝性エンドトキシン血症抑制用組成物は、飲食品の形態である。
好ましい態様において、前記飲食品は、飲料又はサプリメントである。
好ましい態様において、前記飲食品は、機能性表示食品である。
好ましい態様において、前記飲食品は、特定保健用食品である。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、代謝性エンドトキシン血症を抑制する食事因子が提供される。健康長寿に有用な日々の食事の参考になるほか、日常で摂取しやすい機能性食品の有効成分としての適用が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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