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公開番号2024081522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022195199
出願日2022-12-06
発明の名称液体吐出装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/18 20060101AFI20240611BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】タンクからヘッドへ表面張力が高い液体が導入されるときに、ヘッド内に気泡が残存し難い手段を提供する。
【解決手段】画像記録装置100は、インクサブタンク47と、ヘッドモジュール49と、液体供給路61と、液体帰還路62と、正圧ポンプ63と、負圧ポンプ65と、コントローラ130と、を備える。コントローラ130は、初期導入を指示する第1コマンドを受け付けたことを条件として初期導入処理を実行する。初期導入処理は、負圧ポンプ65を停止した状態で正圧ポンプ63を駆動するステップS12と、ステップS12の後、正圧ポンプ63および負圧ポンプ65を駆動するステップS13と、を含む。
【選択図】図5

特許請求の範囲【請求項1】
液体を貯留するタンクと、
上記タンクから供給された液体を吐出するノズル、当該ノズルと連通するヘッド流路、当該ヘッド流路と連通する供給マニホールド、および当該ヘッド流路と連通する帰還マニホールドを有するヘッドと、
上記タンクと上記供給マニホールドとを繋ぐ液体供給路と、
上記タンクと上記帰還マニホールドとを繋ぐ液体帰還路と、
上記液体供給路を通じて上記タンクから上記ヘッドへ液体を供給するための正の圧力を加える正圧ポンプと、
上記液体帰還路を通じて上記ヘッドから上記タンクへ液体を排出するための負の圧力を加える負圧ポンプと、
コントローラと、を備えており、
上記コントローラは、第1液体の初期導入を指示する第1コマンドを受け付けたことを条件として第1初期導入処理を実行し、
上記第1初期導入処理は、
上記負圧ポンプを停止した状態で上記正圧ポンプを駆動する第1ステップと、
上記第1ステップの後、上記正圧ポンプおよび上記負圧ポンプを駆動する第2ステップと、を含み、
上記第1初期導入処理において上記タンクに貯留される上記第1液体の表面張力は、30mN/m以上である液体吐出装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
上記ヘッドにおいてノズルが開口するノズル面に対して相対移動するワイパをさらに備えており、
上記第1初期導入処理は、上記第1ステップの後であって上記第2ステップの前に、上記ワイパを上記ノズル面に対して相対移動する第3ステップをさらに含む請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
上記コントローラは、起動を指示する第2コマンドを受け付けたことを条件として、上記第2ステップを実行し、
上記第1ステップにおいて上記正圧ポンプにより付与される正圧の第1値は、上記第2ステップにおいて上記正圧ポンプにより付与される正圧の第2値より大きい請求項1または2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
上記第2ステップにおいて上記正圧ポンプにより付与される正圧の絶対値は、上記第2ステップにおいて上記負圧ポンプにより付与される負圧の絶対値より小さい請求項3に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
上記コントローラは、上記第1液体とは異なる第2液体の初期導入を指示する第3コマンドを受け付けたことを条件として第2初期導入処理を実行し、
上記第2初期導入処理は、
上記負圧ポンプを停止した状態で上記正圧ポンプを駆動する第4ステップと、
上記第4ステップの後、上記正圧ポンプおよび上記負圧ポンプを駆動する第5ステップと、を含み、
上記第2初期導入処理において上記タンクに貯留される上記第2液体の表面張力は、上記第1液体よりも小さい請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
画像記録においてヘッドのノズルから吐出されるインクよりも表面張力が大きい検査液を貯留するタンクから、上記ノズルと連通するヘッド流路、当該ヘッド流路と連通する供給マニホールド、および当該ヘッド流路と連通する帰還マニホールドへ液体供給路を通じて上記検査液を供給して、帰還マニホールドから液体帰還路を通じて上記タンクへ検査液を帰還し、上記ヘッドから上記検査液を吐出して上記ヘッドを検査するヘッドの検査方法であって、
負圧ポンプを停止した状態で正圧ポンプを駆動して、上記液体供給路を通じて上記タンクから上記ヘッドへ検査液を供給するための正の圧力を加える第1ステップと、
上記第1ステップの後、上記正圧ポンプおよび上記負圧ポンプを駆動して、上記正の圧力と、上記液体帰還路を通じて上記ヘッドから上記タンクへ液体を排出するための負の圧力と、を加える第2ステップと、を含むヘッドの検査方法。
【請求項7】
上記検査液の表面張力は、30mN/m以上である請求項6に記載のヘッドの検査方法。
【請求項8】
上記第1ステップの後であって上記第2ステップの前に、ワイパを上記ヘッドのノズル面に対して相対移動する第3ステップをさらに含む請求項6に記載のヘッドの検査方法。
【請求項9】
上記第1ステップにおいて上記正圧ポンプにより付与される正圧の第1値は、上記第2ステップにおいて上記正圧ポンプにより付与される正圧の第2値より大きい請求項6から8のいずれかに記載のヘッドの検査方法。
【請求項10】
上記第2ステップにおいて上記正圧ポンプにより付与される正圧の絶対値は、上記第2ステップにおいて上記負圧ポンプにより付与される負圧の絶対値より小さい請求項9に記載のヘッドの検査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を吐出するヘッドを備えた液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ヘッドからインクを吐出する液体吐出装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の液体吐出装置は、流入流路および流出流路を有する液体吐出ヘッドを備える。流入流路には正圧ポンプにより正圧が付与される。流出流路には負圧ポンプにより負圧が付与される。正圧ポンプおよび負圧ポンプが駆動されることにより、吐出ヘッドとインクタンクとの間でインクが循環する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-44704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液体吐出装置は、例えば、工場において組み立てられた後、検査のために吐出ヘッドから検査液を吐出させることがある。検査液の組成はインクの組成とは異なる。検査液の表面張力がインクの表面張力より大きい場合には、検査液に気泡が生じやすい。インクタンクから吐出ヘッドへ検査液を導入するために正圧ポンプおよび負圧ポンプを駆動すると、ノズルから吐出ヘッド内へ進入した空気によって検査液に気泡が生じる。検査液に生じた気泡は、吐出ヘッドの内面に付着しやすく、インクタンクと吐出ヘッドとの間で検査液が循環しても、気泡が吐出ヘッド内から排出されないことがある。吐出ヘッド内に気泡が存在すると、吐出ヘッドのノズルから検査液が適切に吐出されないことがある。
【0005】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タンクからヘッドへ表面張力が高い液体が導入されるときに、ヘッド内に気泡が残存し難い手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明に係る液体吐出装置は、液体を貯留するタンクと、上記タンクから供給された液体を吐出するノズル、当該ノズルと連通するヘッド流路、当該ヘッド流路と連通する供給マニホールド、および当該ヘッド流路と連通する帰還マニホールドを有するヘッドと、上記タンクと上記供給マニホールドとを繋ぐ液体供給路と、上記タンクと上記帰還マニホールドとを繋ぐ液体帰還路と、上記液体供給路を通じて上記タンクから上記ヘッドへ液体を供給するための正の圧力を加える正圧ポンプと、上記液体帰還路を通じて上記ヘッドから上記タンクへ液体を排出するための負の圧力を加える負圧ポンプと、コントローラと、を備える。上記コントローラは、第1液体の初期導入を指示する第1コマンドを受け付けたことを条件として第1初期導入処理を実行する。上記第1初期導入処理は、上記負圧ポンプを停止した状態で上記正圧ポンプを駆動する第1ステップと、上記第1ステップの後、上記正圧ポンプおよび上記負圧ポンプを駆動する第2ステップと、を含む。上記第1初期導入処理において上記タンクに貯留される上記第1液体の表面張力は、30mN/m以上である液体吐出装置。
【0007】
表面張力が30mN/m以上の第1液体に気泡が発生すると、ヘッド流路や帰還マニホールドの内面に気泡が付着して、ヘッド流路や帰還マニホールドに第1液体が流通しても、内面に付着した気泡がタンクまで流れないことがある。第1ステップにおいて、負圧ポンプを停止して正圧ポンプを駆動するので、液体供給路から供給マニホールド、ヘッド流路、帰還マニホールド、液体帰還路へと順に第1液体が流れ、第1液体の流れに伴って気体が液体帰還路を通じてタンクへ排出される。第1ステップにおいて負圧ポンプが停止されているので、ノズルからヘッド流路へ気体が進入せず、ヘッド流路において気泡が生じ難い。第1ステップにおいて、ヘッド流路、帰還マニホールド、液体帰還路に第1液体が満たされた後、第2ステップにおいて、正圧ポンプおよび負圧ポンプが駆動されるので、タンクとヘッドとの間で第1液体が循環される。
【0008】
(2) 本液体吐出装置は、上記ヘッドにおいてノズルが開口するノズル面に対して相対移動するワイパをさらに備えており、上記第1初期導入処理は、上記第1ステップの後であって上記第2ステップの前に、上記ワイパを上記ノズル面に対して相対移動する第3ステップをさらに含んでもよい。
【0009】
第3ステップにおいて、ワイパがノズル面に摺動することにより、ノズルに液体のメニスカスが形成される。メニスカスの形成により、第2ステップにおいてノズルからヘッド流路へ気体が進入することを抑制できる。
【0010】
(3) 上記コントローラは、起動を指示する第2コマンドを受け付けたことを条件として、上記第2ステップを実行し、上記第1ステップにおいて上記正圧ポンプにより付与される正圧の第1値は、上記第2ステップにおいて上記正圧ポンプにより付与される正圧の第2値より大きくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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