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公開番号2023124987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-07
出願番号2022028881
出願日2022-02-28
発明の名称感熱記録体
出願人日本製紙株式会社
代理人個人
主分類B41M 5/333 20060101AFI20230831BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】耐溶剤浸漬性に優れた感熱記録体を提供する。
【解決手段】本発明は、支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、該感熱記録層が、金属キレート型発色成分として、ステアリン酸鉄塩と多価ヒドロキシ芳香族化合物とを含有し、電子受容性顕色剤として、下記一般式
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(式中、Yは-O-又は-NH-を表し、R1は、水素原子または-SO2-R3を表し、R3は、置換若しくは無置換のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表し、R2は、水素原子又はアルキル基を表し、mは0~2の整数、nは0又は1を表す。)で表されるウレア化合物を少なくとも1種を含有する、感熱記録体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、
該感熱記録層が、金属キレート型発色成分として、ステアリン酸鉄塩と、下記一般式(化1)
TIFF
2023124987000026.tif
15
169
(式中、Rは炭素数が18~35のアルキル基、
TIFF
2023124987000027.tif
34
168
(式中、R

は炭素数が18~35のアルキル基を表す。)を表し、-X-は-CH

-、-CO

-、-CO-、-O-、-CONH-、-CONR

-(式中、R

は炭素数が18~35のアルキル基を表す。)、-SO

-、-SO

-又は-SO

NH-を表し、pは2又は3の整数を表す。)で表わされる多価ヒドロキシ芳香族化合物と、を含有し、
電子受容性顕色剤として、下記一般式(化3)で表されるウレア化合物を少なくとも1種を含有する、感熱記録体。
TIFF
2023124987000028.tif
37
164
(式中、Yは-O-又は-NH-を表し、R

は、水素原子または-SO

-R

を表し、R

は、置換若しくは無置換のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表し、R

は、水素原子又はアルキル基を表し、mは0~2の整数、nは0又は1を表す。)
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記ウレア化合物が、下記(1)~(3)から成る群から選択される、請求項1に記載の感熱記録体。
(1)下記一般式(化4)で表される第1のウレア化合物、
TIFF
2023124987000029.tif
34
166
(式中、R

、R

、R

及びnは、上記と同様に定義される。)
(2)下記一般式(化5)で表される第2のウレア化合物、
TIFF
2023124987000030.tif
39
158
(式中、R

は、上記と同様に定義され、R

~R

は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基を表し、mは、上記と同様に定義される。)
(3)下式(化6)で表される第3のウレア化合物
TIFF
2023124987000031.tif
38
168
(式中、R

、R

~R

は、上記と同様に定義される。)
【請求項3】
該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、前記(1)~(3)から成る群から選択される少なくとも2種のウレア化合物を含有する、但し、各(1)、(2)又は(3)から2種以上選択されない、請求項2に記載の感熱記録体。
【請求項4】
前記第1のウレア化合物が下記一般式(化7)で表される、請求項2又は3に記載の感熱記録体。
TIFF
2023124987000032.tif
34
166
(式中、R

は、上記と同様に定義され、R

は、それぞれ同じであっても異なってもよく、下式(化14)で表される基であり、一般式(化7)のベンゼン環中のR

-SO

-O-の位置は、同じであっても異なってもよく、3位、4位又は5位である。)
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2023124987000033.tif
28
168
(式中、R

~R

は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基を表す。)
【請求項5】
前記第1のウレア化合物が下記一般式(化8)で表される、請求項4に記載の感熱記録体。
TIFF
2023124987000034.tif
35
166
(式中、R

は、それぞれ同じであっても異なってもよく、アルキル基又はアルコキシ基を表し、oは0~3の整数を表す。)
【請求項6】
前記第1のウレア化合物において、R

が炭素数が1~4のアルキル基を表し、oが0~1の整数を表し、ベンゼン環中のR

の位置が4位である、請求項5に記載の感熱記録体。
【請求項7】
前記第2のウレア化合物が、下記一般式(化9)又は下記一般式(化10)で表される請求項2~6のいずれか一項に記載の感熱記録体。
TIFF
2023124987000035.tif
36
169
TIFF
2023124987000036.tif
36
169
【請求項8】
前記第3のウレア化合物が、N-[2-(3-フェニルウレイド)フェニル]ベンゼンスルホンアミドである、請求項2~7のいずれか一項に記載の感熱記録体。
【請求項9】
前記感熱記録層中のウレア化合物の含有量(固形分)が1.0~70.0重量%である、請求項1~8のいずれか一項に記載の感熱記録体。
【請求項10】
前記感熱記録層が、第1のウレア化合物、第2のウレア化合物、及び第3のウレア化合物以外の顕色剤を含有し、前記感熱記録層中に含有される全顕色剤に対する、第1のウレア化合物、第2のウレア化合物及び第3のウレア化合物の合計含有量(固形分)が90重量%以上である、請求項2~9のいずれか一項に記載の感熱記録体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、耐溶剤浸漬性に優れた感熱記録体に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
感熱記録体は、一般に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料(以下、単に「ロイコ染料」と言うことがある。)及び電子受容性顕色剤(以下、単に「顕色剤」ということがある。これらロイコ染料と顕色剤を含む発色成分を、単に「ロイコ染料型発色成分」ともいう。)、バインダー、充填剤、感度向上剤、滑剤及びその他の助剤からなる感熱記録層を有しており、サーマルヘッド、ホットスタンプ、熱ペン、レーザ光等の熱により記録情報(発色情報)を得る情報記録体である。
この感熱記録体は、計測用レコーダー、コンピューターの端末プリンター、ファクシミリ、自動券売機、バーコードラベル等、広範囲の分野に応用されているが、記録装置の多様化及び高性能化に伴い、感熱記録体に対する要求品質もより高度なものとなっている。例えば、記録の高速化に伴って、微小な熱エネルギーでも高濃度で鮮明な記録情報を得ることが要求され、一方では、耐光性、耐熱性、耐水性、耐油性及び耐可塑剤性といった保存性の優れた感熱記録体が要求されている。更に、感熱記録層の反対面(裏面)にスタンプやペン書きで更なる情報を記入する用途も拡大してきた。
また、ロイコ染料と顕色剤の発色反応を利用した感熱記録体は、記録情報が経時的に消色する問題がある。このような記録情報の消色の問題に対して、電子供与体及び電子受容体からなる金属キレート型発色成分を含有する感熱記録体が開示されている(特許文献1、2)。
また、特定の2種類の顕色剤を組み合わせて用いることにより、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性などを向上させた感熱記録体(特許文献3等)や、感熱記録体の発色濃度、白色度、印字部の保存性、耐油性などの要求性能を向上させるための顕色剤としてのウレア化合物(特許文献4、5等)などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平06-155915
特開2010-115836
特開2015-80852
特開2020-066148
国際公開WO2021/095751
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、耐溶剤浸漬性に優れた感熱記録体を提供することを目的とする。
ここで、耐溶剤浸漬性とは、感熱記録体をアルコールなどの溶剤に浸漬しても印字部の印字濃度の低下が抑えられる性質をいい、例えば、有機溶剤を多く用いる作業現場や、医療現場で厳重なアルコール消毒を行う場においても、感熱記録体を有効に使用し保存できるなどの利点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意検討の結果、ロイコ染料型発色成分と金属キレート型発色成分とを含む発色系において、顕色剤として特定のウレア化合物を含有させることによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、該感熱記録層が、金属キレート型発色成分として、ステアリン酸鉄塩と、下記一般式(化1)
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2023124987000001.tif
15
169
(式中、Rは炭素数が18~35のアルキル基、
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2023124987000002.tif
34
168
(式中、R

は炭素数が18~35のアルキル基を表す。)を表し、-X-は-CH

-、-CO

-、-CO-、-O-、-CONH-、-CONR

-(式中、R

は炭素数が18~35のアルキル基を表す。)、-SO

-、-SO

-又は-SO

NH-を表し、pは2又は3の整数を表す。)で表わされる多価ヒドロキシ芳香族化合物と、を含有し、電子受容性顕色剤として、下記一般式(化3)
TIFF
2023124987000003.tif
37
164
(式中、Yは-O-又は-NH-を表し、R

は、水素原子または-SO

-R

を表し、R

は、置換若しくは無置換のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表し、R

は、水素原子又はアルキル基を表し、mは0~2の整数、nは0又は1を表す。)で表されるウレア化合物を少なくとも1種を含有する、感熱記録体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の感熱記録体は、支持体上に感熱記録層を設けた感熱記録体であり、感熱記録層上に保護層、支持体と感熱記録層の間に下塗り層、支持体の感熱記録層とは反対面上にバックコート層などを設けてもよい。
本発明の感熱記録層は、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤(以上、ロイコ染料型発色成分)を主成分として含有し、更に電子受容体と電子供与体とを主成分として含有する金属キレート型発色成分を含有する。
【0008】
本発明の感熱記録体において、感熱記録層に用いられる金属キレート型発色成分のうち、電子受容体として含有される高級脂肪酸金属塩として、ステアリン酸鉄塩を用いる。金属キレート型発色成分の電子受容体として一般に使用されるほかの高級脂肪酸金属塩に比べて、ステアリン酸鉄塩を用いる本願発明の場合には、非印字部の耐熱性や耐黄変性が優れるなどの利点がある。
【0009】
本発明の感熱記録体において、感熱記録層に用いられる金属キレート型発色成分のうち、電子供与体として含有される多価ヒドロキシ芳香族化合物は下記一般式(化1)で表わされる。
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2023124987000004.tif
15
169
(式中、Rは炭素数が18~35のアルキル基、
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2023124987000005.tif
34
168
(式中、R

は炭素数が18~35のアルキル基を表す。)を表し、-X-は-CH

-、-CO

-、-CO-、-O-、-CONH-、-CONR

-(式中、R

は炭素数が18~35のアルキル基を表す。)、-SO

-、-SO

-又は-SO

NH-を表し、pは2又は3の整数を表す。)で表わされる。
【0010】
本発明の感熱記録体において、感熱記録層に電子供与体として含有される多価ヒドロキシ芳香族化合物、換言すれば多価フェノール誘導体は、水系或いは溶剤系のバインダー中で分散処理して塗工液を調製する際に、電子受容体と反応することを避けたり、耐溶媒性および分散安定性を高める必要がある。そのために、発色作用基以外の置換基の炭素数を多くして18~35個とするのが望ましい。また、水酸基の個数は2又は3個とし、各水酸基は互いに隣接することが望ましい。具体的に下記のものを例示することができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの多価フェノール類は、単独又は必要に応じて2種以上を用いることができる。なお、下式中、R、R

及びR

は上記と同様に定義される。
(【0011】以降は省略されています)

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