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公開番号
2024081070
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-17
出願番号
2022194522
出願日
2022-12-05
発明の名称
植物の疾病の防除剤および土壌改良剤
出願人
豊和直 株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01N
61/00 20060101AFI20240610BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】植物の疾病を良好に防除することができる防除剤を提供するとともに、未熟堆肥の使用に起因する土壌障害に対し、良好な改善効果を有する土壌改良剤を提供する。
【解決手段】(A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を、(A)と(B)との重量比([A]:[B])が1:0.01~1:0.5となるように含有する組成物を含有する、植物の疾病の防除剤および土壌改良剤とする。前記組成物は、植物の生長促進効果をも有し、植物の生長促進剤としても利用し得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を、(A)と(B)の重量比[(A):(B)]が1:0.01~1:0.5となるように含有する組成物を含有する、植物の疾病の防除剤。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
火山噴出物発泡体が、シラス発泡体、黒曜石発泡体および真珠岩発泡体からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の防除剤。
【請求項3】
無機アルカリ性物質が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の防除剤。
【請求項4】
(A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を含有する組成物が、二酸化炭素により固化されている、請求項1または2に記載の防除剤。
【請求項5】
粉末状または粒状である、請求項1または2に記載の防除剤。
【請求項6】
平均粒子径が50μm~1,000μmである、請求項5に記載の防除剤。
【請求項7】
サツマイモの疾病の防除剤である、請求項1または2に記載の防除剤。
【請求項8】
(A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を、(A)と(B)の重量比[(A):(B)]が1:0.01~1:0.5となるように含有する組成物を含有する、土壌改良剤。
【請求項9】
火山噴出物発泡体が、シラス発泡体、黒曜石発泡体および真珠岩発泡体からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項8に記載の改良剤。
【請求項10】
無機アルカリ性物質が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項8または9に記載の改良剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サツマイモの基腐病等、植物の疾病の防除剤、および土壌障害を改善し得る土壌改良剤に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
2018年に鹿児島県、宮崎県および沖縄県において、サツマイモの基腐病が発生したことが明らかとなった。2020年~2021年には、ほぼ全国的に基腐病の発生が確認され、被害が拡大している。かかる広域的な感染拡大は、基腐病の原因菌(糸状菌)に感染した種苗の移動により生じる可能性が考えられる。
【0003】
種苗の感染の原因は特定されてはいないが、家畜の堆肥も一因になっているのではないかと考えられる。
家畜の敷料に使用される、おが屑、木材チップ、バーク、樹皮等が、完熟堆肥になっていない状態で堆肥として使用されると、リグニン、セルロース、繊維等は分解しにくいため、土壌障害を引き起こし、植物に悪影響を及ぼすと言われている。家畜の敷料に使用されるおが屑、バーク等は、分解に半年ほどを要すると言われているが、敷料に使用される前記材料は短い期間で交換される。家畜の多頭飼育の場合、敷料には稲わらやおが屑、バークや戻し堆肥などが使用されており、完熟堆肥になるまで管理されることなく、農家に無料で引き取って貰うのが現状である。
サツマイモの生産農家は、家畜の堆肥が完熟堆肥なのか否かは把握せずに、ビニールハウス等での育苗から圃場でのサツマイモの栽培までを行っているため、育苗過程およびサツマイモの栽培過程において、基腐病に感染する可能性が高いと考えられる。
【0004】
基腐病のみならず、疾病に感染した苗を圃場に植え付けると、当該疾病の原因菌は圃場で増加する。従って、疾病の原因菌に感染していない種芋等から、感染していない苗を育成する必要がある。
また、感染していない苗を育成しても、圃場に疾病の原因菌が残存すると、植え付けた苗が感染してしまうので、その対策が必要となる。
【0005】
たとえば、基腐病に対する対策として、苗の感染防止には、ベノミル(N-[1-(ブチルカルバモイル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]カルバミド酸メチル)水和剤や、チウラム(ビス(N,N-ジメチルチオカルバモイル)ペルスルフィド)・ベノミル水和剤が用いられ、苗床の土壌消毒には、ダゾメット(3,5-ジメチルテトラヒドロ-2H-1,3,5-チアジアジン-2-チオン)粉粒剤が用いられる。また、苗の定植後の感染の防止には、銅水和剤、炭酸水素ナトリウム・銅水和剤、アゾキシストロビン(α-[(E)-メトキシメチレン]-2-[6-(2-シアノフェノキシ)-4-ピリミジニルオキシ]ベンゼン酢酸メチル)が用いられる(非特許文献1)。
しかし、生物や環境への農薬の影響や、低農薬または無農薬の農産物が好まれる昨今の傾向を考慮すると、上記したような農薬の使用は極力避けることが好ましい。
【0006】
また、稲わら、木質、繊維等を含む未熟堆肥により引き起こされる土壌障害として、未熟堆肥に残存する病原性微生物による土壌の汚染;未熟堆肥に残存する有機物による土壌の異常還元、ガス害、有機酸の発生;未熟堆肥に含まれ、また嫌気発酵により発生するフェノール性物質(たとえば安息香酸等)、低級脂肪酸(たとえばノルマル酪酸等)等の生育阻害物質;C/N比が高い有機物により引き起こされる無機態窒素の減少等が挙げられる。
かかる未熟堆肥の使用に起因する土壌障害に対し、十分な改善効果を有する土壌改良剤が求められている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
砂糖類・でん粉情報(2021)10,pp.61-68
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、サツマイモの基腐病等の植物の疾病の原因となる細菌および真菌に対する抗菌活性、ならびに植物の疾病の原因となるウイルスに対する抗ウイルス活性に優れ、植物の疾病を良好に防除することができる防除剤を提供するとともに、未熟堆肥の使用に起因する土壌障害に対し、良好な改善効果を有する土壌改良剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、火山噴出物発泡体および無機アルカリ性物質を含有する機能性材料組成物が、二酸化炭素および揮発性有機化合物吸着能や調湿機能を有することをすでに開示している(特開2013-63866号公報)。今回、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、火山噴出物発泡体と無機アルカリ性物質とを、これらの混合重量比が1:0.01~1:0.5となるように含有する組成物が、植物の疾病の原因となる細菌や真菌に対して抗菌活性を有し、また、植物の疾病の原因となるウイルスに対して抗ウイルス活性を有し、植物の疾病を良好に防除し得るとともに、未熟堆肥に起因する土壌障害の改善にも有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
さらに、本発明者は、上記組成物が植物の生長を促進し得ることを見出し、植物の疾病の防除剤または土壌改良剤として機能し得るとともに、植物の生長促進剤としても機能し得ることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、以下に関する。
[1](A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を、(A)と(B)の重量比[(A):(B)]が1:0.01~1:0.5となるように含有する組成物を含有する、植物の疾病の防除剤。
[2]火山噴出物発泡体が、シラス発泡体、黒曜石発泡体および真珠岩発泡体からなる群より選択される少なくとも1種である、[1]に記載の防除剤。
[3]無機アルカリ性物質が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、[1]または[2]に記載の防除剤。
[4](A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を含有する組成物が、二酸化炭素により固化されている、[1]~[3]のいずれかに記載の防除剤。
[5]粉末状または粒状である、[1]~[4]のいずれかに記載の防除剤。
[6]平均粒子径が50μm~1,000μmである、[5]に記載の防除剤。
[7]サツマイモの疾病の防除剤である、[1]~[6]のいずれかに記載の防除剤。
[8](A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を、(A)と(B)の重量比[(A):(B)]が1:0.01~1:0.5となるように含有する組成物を含有する、土壌改良剤。
[9]火山噴出物発泡体が、シラス発泡体、黒曜石発泡体および真珠岩発泡体からなる群より選択される少なくとも1種である、[8]に記載の改良剤。
[10]無機アルカリ性物質が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、[8]または[9]に記載の改良剤。
[11](A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を含有する組成物が、二酸化炭素により固化されている、[8]~[10]のいずれかに記載の改良剤。
[12]粉末状または粒状である、[8]~[11]のいずれかに記載の改良剤。
[13]平均粒子径が50μm~1,000μmである、[12]に記載の改良剤。
[14](A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を、(A)と(B)の重量比[(A):(B)]が1:0.01~1:0.5となるように含有する組成物を含有する、植物の生長促進剤。
[15]火山噴出物発泡体が、シラス発泡体、黒曜石発泡体および真珠岩発泡体からなる群より選択される少なくとも1種である、[14]に記載の促進剤。
[16]無機アルカリ性物質が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、[14]または[15]に記載の促進剤。
[17](A)火山噴出物発泡体および(B)無機アルカリ性物質を含有する組成物が、二酸化炭素により固化されている、[14]~[16]のいずれかに記載の促進剤。
[18]粉末状または粒状である、[14]~[17]のいずれかに記載の促進剤。
[19]平均粒子径が50μm~1,000μmである、[18]に記載の促進剤。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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