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公開番号2025063983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173318
出願日2023-10-05
発明の名称作業車両
出願人井関農機株式会社
代理人個人
主分類A01C 11/02 20060101AFI20250410BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】作業車両の作業走行中に苗取り量を調整しない場合に比べて、圃場全体で使用される苗の量の変動を抑制すること。
【解決手段】
走行装置(7)を有する走行車体(1)と、走行車体(1)に支持されて圃場(501)に対して苗を植え付ける植付装置(3)と、走行車体(1)の現在位置を取得する位置取得手段(301)と、走行装置(7)の作動に基づく走行距離である第1の走行距離(L0)と、位置取得手段(301)で取得された走行車体(1)の現在位置の推移に基づく走行距離である第2の走行距離(L1)と、に基づいて走行装置(7)のスリップ率(L1/L0)を導出し、スリップ率(L1/L0)に応じて植付装置(3)で植え付ける苗量を補正する制御部(300)と、を備えた作業車両。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
走行装置(7)を有する走行車体(1)と、
前記走行車体(1)に支持されて圃場(501)に対して苗を植え付ける植付装置(3)と、
前記走行車体(1)の現在位置を取得する位置取得手段(301)と、
前記走行装置(7)の作動に基づく走行距離である第1の走行距離(L0)と、前記位置取得手段(301)で取得された前記走行車体(1)の現在位置の推移に基づく走行距離である第2の走行距離(L1)と、に基づいて前記走行装置(7)のスリップ率(L1/L0)を導出し、前記スリップ率(L1/L0)に応じて前記植付装置(3)で植え付ける苗量を補正する制御部(300)と、
を備えたことを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記スリップ率(L1/L0)は、前記圃場(501)において予め定められた植付範囲における前記第1の走行距離(L0)および前記第2の走行距離(L1)の平均から算出される
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記圃場(501)を周回しながら苗が植え付けられる枕地領域(501b)においては、前記圃場(501)を往復しながら植え付けられる往復領域(501a)よりも、前記植付範囲の広さが狭い、
ことを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前記植付装置(3)を昇降させる昇降装置(2)と、
前記スリップ率(L1/L0)が変化した場合には、前記植付装置(3)が上昇中に前記苗量の補正を行う前記制御部(300)と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項5】
苗が収容される苗タンク(39)と、前記苗タンク(39)から苗を取って圃場(501)に植え付ける植付部(41)と、前記苗タンク(39)の苗を前記植付部(41)に向けて送る送り部(51)と、を有する前記植付装置(3)と、
前記スリップ率(L1/L0)が変化した場合には、前記送り部(51)で前記苗を送る直後のタイミングで前記苗量を補正する前記制御部(300)と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項6】
苗が収容される苗タンク(39)を有する前記植付装置(3)と、
前記苗タンク(39)に設けられて、前記苗タンク(39)の苗の残量を確認可能な目盛り(53)と、
前記目盛り(53)の値を作業者が入力可能な入力部(101)と、
前記植付装置(3)で苗が植え付けられた面積が予め定められた植付面積に達した場合の目盛り(53)の値に基づいて、単位面積当たりの苗の消費量を算出し、前記苗量を補正する前記制御部(300)と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項7】
苗が収容される苗タンク(39)を有する前記植付装置(3)と、
前記苗タンク(39)の苗が空になったことを検知する空検知器(52)と、
植付作業の開始時点で前記苗タンク(39)に収容された苗の量と、作業開始から前記空検知器(52)が空を検知するまでに前記植付装置(3)で苗が植え付けられた面積と、に基づいて単位面積当たりの苗の消費量を算出し、前記苗量を補正する前記制御部(300)と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、作業車両に関し、特に、田植機や苗移植機等の植付装置を有する作業車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
田植機や苗移植機等の作業車両において、苗取り量調節ダイヤルで設定された設定苗取り量に応じて、苗植付装置の苗取り調節アクチュエータ機構が作動して、植付爪で取り出す1株分の苗量を調節する技術が知られている(特許文献1)。また、スマートフォンで設定された設定苗取り量に応じて、苗取り量アクチュエータを作動させて植付アームの苗取り量を調節する技術も知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-136009号公報
特開2017-55704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、作業者が設定した一定の苗取り量で作業が実行される。しかし、実際の圃場では、圃場の凹凸や土質の硬軟等で作業車両が作業走行中にスリップ(空転)することがある。スリップが発生すると苗の植付間隔が狭くなり、苗取り量が一定の状態では、予定よりも苗の消費量が多くなる。苗の消費量が多くなると、作業対象の圃場で使用する予定で準備していた苗の量が不足する問題がある。苗の量が不足すると、追加の苗を圃場に運搬する手間が増えたり、作業車両の苗タンクに苗を補充する手間も増え、苗の費用が増大する問題もある。
【0005】
本発明は、作業車両の作業走行中に苗取り量を調整しない場合に比べて、圃場全体で使用される苗の量の変動を抑制することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、走行装置(7)を有する走行車体(1)と、前記走行車体(1)に支持されて圃場(501)に対して苗を植え付ける植付装置(3)と、前記走行車体(1)の現在位置を取得する位置取得手段(301)と、前記走行装置(7)の作動に基づく走行距離である第1の走行距離(L0)と、前記位置取得手段(301)で取得された前記走行車体(1)の現在位置の推移に基づく走行距離である第2の走行距離(L1)と、に基づいて前記走行装置(7)のスリップ率(L1/L0)を導出し、前記スリップ率(L1/L0)に応じて前記植付装置(3)で植え付ける苗量を補正する制御部(300)と、を備えたことを特徴とする作業車両である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記スリップ率(L1/L0)は、前記圃場(501)において予め定められた植付範囲における前記第1の走行距離(L0)および前記第2の走行距離(L1)の平均から算出されることを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、前記圃場(501)を周回しながら苗が植え付けられる枕地領域(501b)においては、前記圃場(501)を往復しながら植え付けられる往復領域(501a)よりも、前記植付範囲の広さが狭いことを特徴とする請求項2に記載の作業車両である。
【0009】
請求項4に記載の発明は、前記植付装置(3)を昇降させる昇降装置(2)と、前記スリップ率(L1/L0)が変化した場合には、前記植付装置(3)が上昇中に前記苗量の補正を行う前記制御部(300)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
【0010】
請求項5に記載の発明は、苗が収容される苗タンク(39)と、前記苗タンク(39)から苗を取って圃場(501)に植え付ける植付部(41)と、前記苗タンク(39)の苗を前記植付部(41)に向けて送る送り部(51)と、を有する前記植付装置(3)と、前記スリップ率(L1/L0)が変化した場合には、前記送り部(51)で前記苗を送る直後のタイミングで前記苗量を補正する前記制御部(300)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
(【0011】以降は省略されています)

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