TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025099052
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215404
出願日2023-12-21
発明の名称作業車両
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類B60R 11/02 20060101AFI20250626BHJP(車両一般)
要約【課題】操縦部に伝播される騒音に機器の故障に伴う異常音が含まれている場合には、作業者の注意を喚起する警報等を出力する作業車両を提供する。
【解決手段】操縦部(5)をキャビン(8)で覆い、操縦部(5)に、キャビン(8)に伝播される騒音を収集するマイクロホン(21)と、騒音に対して逆位相の音を生成するスピーカ(24)を設け、マイクロホン(21)で予め収集された基本騒音をコントローラ(30)に保存し、コントローラ(30)は、基本騒音と騒音を比較して、騒音に異常音が含まれている場合には、スピーカ(24)から警報を出力する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に左右一対の前輪(2)と後輪(3)を設け、該機体フレーム(1)の上側に作業者が搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の後方下側にエンジン(E)の出力回転を伝動するPTO軸(6)を設け、該PTO軸(6)に作業機(7)を連結した作業車両において、
前記操縦部(5)をキャビン(8)で覆い、
前記操縦部(5)に、前記キャビン(8)内に伝播される騒音を収集するマイクロホン(21)と、該騒音に対して逆位相の音を生成するスピーカ(24)を設け、
前記マイクロホン(21)で予め収集された基本騒音をコントローラ(30)に保存し、
前記コントローラ(30)は、前記基本騒音と騒音を比較して、前記騒音に異常音が含まれている場合には、前記スピーカ(24)から警報を出力することを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記騒音に異常音が含まれている場合には、前記コントローラ(30)に異常音が含まれている騒音を保存して、前記操縦部(5)の再生スイッチ(16)が押下された場合には、前記スピーカ(24)から異常音が含まれている騒音を出力する請求項1記載の作業車両。
【請求項3】
前記マイクロホン(21)とスピーカ(24)を、前記操縦部(5)に搭乗する作業者が装着するイヤホン(20)に設けた請求項1又は2記載の作業車両。
【請求項4】
前記基本騒音は、前記作業車両の稼働状況に応じて予め収集されている請求項3記載の作業車両。
【請求項5】
前記基本騒音は、前記エンジン(E)の出力回転数に応じて予め収集されている請求項4の作業車両。
【請求項6】
前記基本騒音は、前記エンジン(E)とPTO軸(6)の伝動経路に設けられたクラッチの接続と接続解除に応じて予め収集されている請求項4の作業車両。
【請求項7】
前記基本騒音は、前記作業機(7)の作業姿勢と待避姿勢に応じて予め収集されている請求項4の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、操縦部に伝播される騒音に異常音が含まれる場合には、作業者に注意喚起を行う機能を備えた作業車両に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、作業車両では、エンジン等で発生する騒音に対して逆位相となる音をスピーカから出力して操縦部に伝播される騒音を小さくする技術が知られている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-96566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、操縦部に伝播される騒音を小さくした場合には、騒音に含まれるエンジン等の機器の故障に伴う異常音を作業者が認識することが困難になるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、操縦部に伝播される騒音に機器の故障に伴う異常音が含まれている場合には、作業者の注意を喚起する警報等を出力する作業車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に左右一対の前輪(2)と後輪(3)を設け、該機体フレーム(1)の上側に作業者が搭乗する操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の後方下側にエンジン(E)の出力回転を伝動するPTO軸(6)を設け、該PTO軸(6)に作業機(7)を連結した作業車両において、
前記操縦部(5)をキャビン(8)で覆い、前記操縦部(5)に、前記キャビン(8)内に伝播される騒音を収集するマイクロホン(21)と、該騒音に対して逆位相の音を生成するスピーカ(24)を設け、前記マイクロホン(21)で予め収集された基本騒音をコントローラ(30)に保存し、前記コントローラ(30)は、前記基本騒音と騒音を比較して、前記騒音に異常音が含まれている場合には、前記スピーカ(24)から警報を出力することを特徴とする作業車両である。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記騒音に異常音が含まれている場合には、前記コントローラ(30)に異常音が含まれている騒音を保存して、前記操縦部(5)の再生スイッチ(16)が押下された場合には、前記スピーカ(24)から異常音が含まれている騒音を出力する請求項1記載の作業車両である。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記マイクロホン(21)とスピーカ(24)を、前記操縦部(5)に搭乗する作業者が装着するイヤホン(20)に設けた請求項1又は2記載の作業車両である。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記基本騒音は、前記作業車両の稼働状況に応じて予め収集されている請求項3記載の作業車両である。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記基本騒音は、前記エンジン(E)の出力回転数に応じて予め収集されている請求項4の作業車両である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許