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公開番号2025076050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187697
出願日2023-11-01
発明の名称作業車両
出願人井関農機株式会社
代理人個人,個人
主分類A01F 12/46 20060101AFI20250508BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】従来、誤操作で排出オーガを下降操作すると、排出オーガがサンバイザやその構成部材に接触し、搬出オーガ、サンバイザや操縦部の部材が破損する問題がある。
【解決手段】収穫装置4と、分離装置3と、回収装置5と、操縦部6と、排出オーガ7と、操縦部6の上方を覆う覆い部材10を備える作業車両において、排出オーガ7は上下方向の第1回動軸11を中心に左右回動可能に構成すると共に、左右方向(横軸状)の第2回動軸12を中心に上下回動可能に構成し、排出オーガ7の左右回動範囲の左右一側及び左右他側に下降規制スイッチ15を各々配置し、排出オーガ7が回動してどちらか下降規制スイッチ15に接触すると、排出オーガ7の下降を規制する構成とし、排出オーガ7の下降が規制された状態で、排出オーガ7を回動させてどちらか一方の下降規制スイッチ15に接触させると、排出オーガ7の下降規制が解除されることを特徴とする作業車両。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
走行機体と機体前側で作物を収穫する収穫装置(4)と、収穫した作物を収穫物と排出物に分離する分離装置(3)と、分離された収穫物を収容する回収装置(5)と、作業者が搭乗する操縦部(6)と、回収装置(5)内の作物を排出する排出オーガ(7)と、操縦部(6)の上方を覆う覆い部材(10)を備える作業車両において、排出オーガ(7)は上下方向の第1回動軸(11)を中心に左右回動可能に構成すると共に、左右方向(横軸状)の第2回動軸(12)を中心に上下回動可能に構成し、排出オーガ(7)の左右回動範囲の左右一側及び左右他側に、下降規制スイッチ(15)を各々配置し、下降規制スイッチ(15)の配置は、操縦部(6)及び覆い部材(10)の上方に排出オーガ(7)が臨まない位置とし、排出オーガ(7)が回動してどちらか下降規制スイッチ(15)に接触すると、排出オーガ(7)の下降を規制する構成とし、排出オーガ(7)の下降が規制された状態で、排出オーガ(7)を回動させてどちらか一方の下降規制スイッチ(15)に接触させると、排出オーガ(7)の下降規制が解除されることを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
機体前側で作物を収穫する収穫装置(4)と、作物を収穫物と排出物に分離する分離装置(3)と、分離された収穫物を収容する回収装置(5)と、回収装置(5)内の作物を排出する、排出オーガ(7)と、作業者が搭乗する操縦部(6)と、操縦部(6)の覆い部材(10)とを備える作業車両において、排出オーガ(7)は上下方向の第1回動軸(11)を中心に左右回動可能に構成すると共に、左右方向の第2回動軸(12)を中心に上下回動可能に構成し、排出オーガ(7)の上下回動範囲に上昇検知スイッチ(30)を配置し、上昇検知スイッチ(30)は、操縦部(6)及び覆い部材(10)の上方に排出オーガ(7)が臨むが接触しない角度でON、OFFが切り替わるものとし、排出オーガ(7)を上方から下方に回動させるとONになり、排出オーガ(7)の下方回動が規制され、排出オーガ(7)を下方から上方に回動させるとOFFになり、排出オーガ(7)の下方回動の規制が解除されることを特徴とする作業車両。
【請求項3】
排出オーガ(7)の上下回動範囲に上昇検知スイッチ(30)を配置し、左右どちらか一方の下降規制スイッチ(15)が入状態であり、且つ上昇検知スイッチ(30)がONとなる排出オーガ(7)の回動角度であるときは、その場で左右方向の回動を規制し、上昇検知スイッチ(30)がOFFとなる排出オーガ(7)の回動角度であるか、排出オーガ(7)の操作により上昇検知スイッチ(30)がOFFになると、左右どちらか一方の下降規制スイッチ(15)が次に入になるまでは、下降回動を規制された状態で排出オーガ(7)の左右回動操作が受け付けられることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項4】
排出オーガ(7)の左右回動範囲の左右一側及び左右他側に、下降規制スイッチ(15)を各々配置する構成とし、左右どちらか一方の下降規制スイッチ(15)が入状態であっても、上昇検知スイッチ(30)がOFFであるときには、排出オーガ(7)が操縦部(6)または覆い部材(10)の上方を干渉なく通過できる状態であると判定し、上昇検知スイッチ(30)がONになる角度までは下方回動操作を受け付けることを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
【請求項5】
操縦部(6)には、左右の下降規制スイッチ(15)及び上昇検知スイッチ(30)のON、OFF状態に優先して排出オーガ(7)の左右及び上下回動操作を受け付ける状態とする、オーガ優先スイッチ(16)を配置する構成とし、オーガ優先スイッチ(16)は、左右の下降規制スイッチ(15)または下降規制スイッチ(15)の信号が途絶するか、あるいは異常な信号値が連続して受信されると操作可能になることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両。
【請求項6】
排出オーガ(7)への駆動を入切する排出クラッチスイッチ(17)と、走行車体を停車状態に切り替えるブレーキペダル(18)と、排出オーガ(7)の回動モータ(19)に電磁ブレーキ(20)と、電磁ブレーキ(20)への通電を切り替えるコントローラ(21)と、ブレーキペダル(18)を踏み込んで停車状態としたことが検知されるか、あるいは排出クラッチスイッチ(17)が入になると、コントローラ(21)は電磁ブレーキ(20)に通電させ、排出オーガ(7)を回動操作したときは、一定時間(0.5秒)のディレーの後、電磁ブレーキ(20)への通電を停止することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両に係るものである。
続きを表示(約 7,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、作業車両(コンバイン)の操縦部のフロントパネル上面にメーターパネルを設けた構成は、公知である(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-39645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例は、収穫作業中等の非使用時には、排出オーガは分離装置やグレンタンク、及びバイザフレーム等の上面とほぼ同じ高さに位置するので、収穫物を排出する時には排出オーガがバイザカバーやサンバイザ、あるいは操縦席の作業者の上方を、跨いで排出位置に回動させる必要がある。
しかしながら、排出オーガの上方回動量が少なかったり、あるいは誤操作でサンバイザの上方で排出オーガを下降操作してしまったりすると、排出オーガがサンバイザやその構成部材に接触し、搬出オーガ、またはサンバイザや操縦部の部材が破損する問題がある。
本願は、排出オーガの旋回制御構成を工夫し、排出オーガが操縦部等との接触を防止したものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、走行機体と機体前側で作物を収穫する収穫装置4と、収穫した作物を収穫物と排出物に分離する分離装置3と、分離された収穫物を収容する回収装置5と、作業者が搭乗する操縦部6と、回収装置5内の作物を排出する排出オーガ7と、操縦部6の上方を覆う覆い部材10を備える作業車両において、排出オーガ7は上下方向の第1回動軸11を中心に左右回動可能に構成すると共に、左右方向(横軸状)の第2回動軸12を中心に上下回動可能に構成し、排出オーガ7の左右回動範囲の左右一側及び左右他側に、下降規制スイッチ15を各々配置し、下降規制スイッチ15の配置は、操縦部6及び覆い部材10の上方に排出オーガ7が臨まない位置とし、排出オーガ7が回動してどちらか下降規制スイッチ15に接触すると、排出オーガ7の下降を規制する構成とし、排出オーガ7の下降が規制された状態で、排出オーガ7を回動させてどちらか一方の下降規制スイッチ15に接触させると、排出オーガ7の下降規制が解除されることを特徴とする作業車両としたものである。
請求項2の発明は、機体前側で作物を収穫する収穫装置4と、作物を収穫物と排出物に分離する分離装置3と、分離された収穫物を収容する回収装置5と、回収装置5内の作物を排出する、排出オーガ7と、作業者が搭乗する操縦部6と、操縦部6の覆い部材10とを備える作業車両において、排出オーガ7は上下方向の第1回動軸11を中心に左右回動可能に構成すると共に、左右方向の第2回動軸12を中心に上下回動可能に構成し、排出オーガ7の上下回動範囲に上昇検知スイッチ30を配置し、上昇検知スイッチ30は、操縦部6及び覆い部材10の上方に排出オーガ7が臨むが接触しない角度でON、OFFが切り替わるものとし、排出オーガ7を上方から下方に回動させるとONになり、排出オーガ7の下方回動が規制され、排出オーガ7を下方から上方に回動させるとOFFになり、排出オーガ7の下方回動の規制が解除されることを特徴とする作業車両としたものである。
請求項3の発明は、排出オーガ7の上下回動範囲に上昇検知スイッチ30を配置し、左右どちらか一方の下降規制スイッチ15が入状態であり、且つ上昇検知スイッチ30がONとなる排出オーガ7の回動角度であるときは、その場で左右方向の回動を規制し、上昇検知スイッチ30がOFFとなる排出オーガ7の回動角度であるか、排出オーガ7の操作により上昇検知スイッチ30がOFFになると、左右どちらか一方の下降規制スイッチ15が次に入になるまでは、下降回動を規制された状態で排出オーガ7の左右回動操作が受け付けられることを特徴とする請求項1に記載の作業車両としたものである。
請求項4の発明は、排出オーガ7の左右回動範囲の左右一側及び左右他側に、下降規制スイッチ15を各々配置する構成とし、左右どちらか一方の下降規制スイッチ15が入状態であっても、上昇検知スイッチ30がOFFであるときには、排出オーガ7が操縦部6または覆い部材10の上方を干渉なく通過できる状態であると判定し、上昇検知スイッチ30がONになる角度までは下方回動操作を受け付けることを特徴とする請求項2に記載の作業車両としたものである。
請求項5の発明は、操縦部6には、左右の下降規制スイッチ15及び上昇検知スイッチ30のON、OFF状態に優先して排出オーガ7の左右及び上下回動操作を受け付ける状態とする、オーガ優先スイッチ16を配置する構成とし、オーガ優先スイッチ16は、左右の下降規制スイッチ15または下降規制スイッチ15の信号が途絶するか、あるいは異常な信号値が連続して受信されると操作可能になることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両としたものである。
請求項6の発明は、排出オーガ7への駆動を入切する排出クラッチスイッチ17と、走行車体を停車状態に切り替えるブレーキペダル18と、排出オーガ7の回動モータ19に電磁ブレーキ20と、電磁ブレーキ20への通電を切り替えるコントローラ21と、ブレーキペダル18を踏み込んで停車状態としたことが検知されるか、あるいは排出クラッチスイッチ17が入になると、コントローラ21は電磁ブレーキ20に通電させ、排出オーガ7を回動操作したときは、一定時間(0.5秒)のディレーの後、電磁ブレーキ20への通電を停止することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、走行機体と機体前側で作物を収穫する収穫装置(刈取装置)4と、収穫した作物を収穫物と排出物に分離する分離装置3と、分離された収穫物を収容する回収装置(グレンタンク)5と、作業者が搭乗する操縦部6と、回収装置5内の作物を排出する排出オーガ7と、操縦部6の上方を覆う覆い部材(サンバイザ等)覆い部材10を備える作業車両において、排出オーガ7は上下方向(縦軸状)の第1回動軸第1回動軸11を中心に(所定角度の範囲で)左右回動(旋回)可能に構成すると共に、左右方向(横軸状)の第2回動軸12を中心に(所定角度の範囲で)上下回動可能に構成し、排出オーガ7の左右回動範囲の左右一側及び左右他側に、下降規制スイッチ15を各々配置し、下降規制スイッチ15の配置は、操縦部6及び覆い部材10の上方に排出オーガ7が臨まない位置(の端部)とし、排出オーガ7が回動してどちらかの下降規制スイッチ15に接触すると、排出オーガ7の下降を規制する構成とし、排出オーガ7の下降が規制された状態で、排出オーガ7を回動させてどちらか一方の下降規制スイッチ15に接触させると、排出オーガ7の下降規制が解除されるとしているので、下降規制スイッチ15のいずれかが入になって排出オーガ7の下降が規制されることにより、操縦部6や覆い部材10に排出オーガ7が接触することを防止できるので、作業の安全性が向上すると共に、覆い部材10の破損が防止される。
また、排出オーガ7の左右回動を覆い部材10が妨げることがなく、回収装置5内の収穫物を機外に排出する作業を妨げられず、作業の能率の低下が防止される。
請求項2の発明では、機体前側で作物を収穫する収穫装置4と、作物を収穫物と排出物に分離する分離装置3と、分離された収穫物を収容する回収装置5(グレンタンク)と、回収装置5内の作物を排出する、排出オーガ7と、作業者が搭乗する操縦部6と、操縦部6の覆い部材10(サンバイザ等)とを備える作業車両において、排出オーガ7は上下方向の第1回動軸11を中心に左右回動可能に構成すると共に、左右方向の第2回動軸12を中心に上下回動可能に構成し、排出オーガ7の上下回動範囲に上昇検知スイッチ30を配置し、上昇検知スイッチ30は、操縦部6及び覆い部材10の上方に排出オーガ7が臨むが接触しない角度でON、OFFが切り替わるものとし、排出オーガ7を上方から下方に回動させるとONになり、排出オーガ7の下方回動が規制され、排出オーガ7を下方から上方に回動させるとOFFになり、排出オーガ7の下方回動の規制が解除される構成としているので、上昇検知スイッチ30が入になると、排出オーガ7の下降が規制されることにより、覆い部材10と接触して排出オーガ7や覆い部材10が破損することが防止される。また、排出オーガ7の左右回動を覆い部材10が妨げることがなく、回収装置5内の収穫物を機外に排出する作業を妨げられず、作業の能率の低下が防止される。
請求項3の発明では、排出オーガ7の上下回動範囲に上昇検知スイッチ30を配置し、左右どちらか一方の下降規制スイッチ15が入状態であり、且つ上昇検知スイッチ30がONとなる排出オーガ7の回動角度であるときは、その場で左右方向の回動を規制し、上昇検知スイッチ30がOFFとなる排出オーガ7の回動角度であるか、排出オーガ7の操作により上昇検知スイッチ30がOFFになると、左右どちらか一方の下降規制スイッチ15が次に入になるまでは、下降回動を規制された状態で排出オーガ7の左右回動操作が受け付けられるので、覆い部材10の破損や、作業者への接触が防止される。
左右回動に加えて上方回動も同時に操作しているのであれば、排出オーガ7を操縦部6または覆い部材10を跨ぎながら回動させることができるので、排出位置への移動が容易に行える。
請求項4の発明では、排出オーガ7の左右回動範囲の左右一側及び左右他側に、下降規制範囲スイッチ15L,15Rを各々配置する構成とし、左右どちらか一方の下降規制範囲スイッチ15L,15Rが入状態であっても、回動規制スイッチ25が入状態であるときには、排出オーガ7が操縦部6または覆い部材10の上方を干渉なく通過できる状態であると判定し、上昇検知スイッチ30がONになる角度までは下方回動操作を受け付ける
としているので、操縦部6または覆い部材10の上部に排出オーガ7が臨む状態であっても、排出オーガ7を下降させながら左右方向に回動させることができ、作業状況に合わせた排出オーガ7の姿勢変更や位置変更を任意に行え、破損や作業能率の低下が防止される。
請求項5の発明では、操縦部6には、左右の下降規制スイッチ15及び上昇検知スイッチ30のON、OFF状態に優先して排出オーガ7の左右及び上下回動操作を受け付ける状態とする、オーガ優先スイッチ16を配置する構成とし、オーガ優先スイッチ16は、左右の下降規制スイッチ15または下降規制スイッチ15の信号が途絶するか、あるいは異常な信号値が連続して受信されると操作可能になる構成としているので、オーガ優先スイッチ16を設けたことにより、左右の下降規制スイッチ15や上昇検知スイッチ30がいつまでも入状態になっていたり、断線して検知を行えない状態になっていたりしても、修理することなく排出オーガ7の操作を行うことができるので、作業時間が長くなることが防止される。
左右の下降規制スイッチ15や上昇検知スイッチ30が故障しているときのみオーガ優先スイッチ16の操作が可能になることにより、誤ってオーガ優先スイッチ16を入状態にしてしまい、排出オーガ7を操縦部6や覆い部材10に接触させることを防止できる。
請求項6の発明では、排出オーガ7への駆動を入切する排出クラッチスイッチ17と、走行車体を停車状態に切り替えるブレーキペダル18と、排出オーガ7の回動モータ19に電磁ブレーキ20と、電磁ブレーキ20への通電を切り替えるコントローラ21と、ブレーキペダル18を踏み込んで停車状態としたことが検知されるか、あるいは排出クラッチスイッチ17が入になると、コントローラ21は電磁ブレーキ20に通電させ、排出オーガ7を回動操作したときは、一定時間(0.5秒)のディレーの後、電磁ブレーキ20への通電を停止する構成としているので、排出クラッチスイッチ17の入状態、またはブレーキペダル18を踏んで停車状態とすると回動モータ19内の電磁ブレーキ20が作動することにより、排出オーガ7の操作を行っても電磁ブレーキ20の作用で排出オーガ7が即座に動くことを防止できるので、誤操作で排出位置がずれ、収容作業に余分な時間と労力がかかることが防止される。
なお、ブレーキペダル18の操作中は排出クラッチスイッチ17の入切にかかわらず電磁ブレーキ20が作動することにより、停車中に誤って排出オーガ7の回動操作を行っても排出オーガ7の回動始端部でブレーキがかかるので、意図的な操作でないときに排出オーガ7が回動することを防止できる。
排出位置の変更などで排出オーガ7を操作するときは、間をおいて電磁ブレーキ20への通電が停止して排出オーガ7が回動しやすくなるので、排出位置の変更が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
作業車両の側面図。
他の実施形態の作業車両の側面図。
作業車両の平面図。
他の実施形態の作業車両の平面図。
回路図。
制動付与機構の出力状態説明図。
フロー図。
フロー図。
他の実施形態の作業車両の側面図。
アッパーカバーの正面図、背面図、側面図、および、回動状態側面図。
刈取部ギヤケースアッパの正面図。
同左右側面図。
アッパーカバーの正面図、背面図、側面図、回動状態側面図、および、刈取部ギヤケースアッパの正面図。
燃料タンクカバーの斜視図。
他の実施形態の燃料タンクカバーの斜視図。
他の実施形態の燃料タンクカバーの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図面により説明すると、1は作業車両(コンバイン)の機体フレーム、2は機体フレーム1の下方の走行装置、3は機体フレーム1の上方の一側に設けた分離装置(脱穀装置)、4は刈取装置、5は脱穀装置3の側方に設けた回収装置(グレンタンク)、6は操縦部で、7は回収装置5内の収穫物を排出する排出オーガーである。
すなわち、走行機体と機体前側で作物を収穫する収穫装置(刈取装置)4と、収穫した作物を収穫物と排出物に分離する分離装置3と、分離された収穫物を収容する回収装置(グレンタンク)5と、作業者が搭乗する操縦部6と、回収装置5内の作物を排出する排出オーガ7と、操縦部6の上方を覆う覆い部材(サンバイザ等)10を備える作業車両において、排出オーガ7は上下方向(縦軸状)の第1回動軸11を中心に(所定角度の範囲で)左右回動(旋回)可能に構成すると共に、左右方向(横軸状)の第2回動軸12を中心に(所定角度の範囲で)上下回動可能に構成する。
【0009】
排出オーガ7の左右回動範囲の左右一側及び左右他側に、下降規制スイッチ15L,15Rを各々配置し、下降規制スイッチ15の配置は、操縦部6及び覆い部材10の上方に排出オーガ7が臨まない位置(の端部)とし、排出オーガ7が回動してどちらか一方の下降規制スイッチ15に接触すると、排出オーガ7の下降を規制する構成とし、排出オーガ7が回動してどちらかの下降規制スイッチ15に接触すると、排出オーガ7の下降を規制する構成とし、排出オーガ7の下降が規制された状態で、排出オーガ7を回動させてどちらか一方の下降規制スイッチ15に接触させると、排出オーガ7の下降規制が解除される。
そのため、下降規制スイッチ15のいずれかが入になって排出オーガ7の下降が規制されることにより、操縦部6や覆い部材10に排出オーガ7が接触することを防止できるので、作業の安全性が向上すると共に、覆い部材10の破損が防止される。
【0010】
また、排出オーガ7の左右回動を覆い部材10が妨げることがなく、回収装置5内の収穫物を機外に排出する作業を妨げられず、作業の能率の低下が防止される。
すなわち、排出オーガ7は、例えば、平面視において、格納位置では、操縦部6の左側に位置し、穀粒を排出させるときには操縦部6を越えて機体の右側に旋回させることがあり、この操縦部6を越える際に、操作ミスにより、操縦部6に接触することがあるが、排出オーガ7を旋回させる際には、一旦操縦部6の覆い部材10より上方まで上昇させてから旋回させるようにすると共に、平面視において、操縦部6の覆い部材10と重なる範囲での排出オーガ7の下降を、下降規制スイッチ15により規制する。
(【0011】以降は省略されています)

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