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公開番号2025088838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203587
出願日2023-12-01
発明の名称苗移植機
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類A01C 11/02 20060101AFI20250605BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】排気ガスを低減し、併せて、スリップによる株間の乱れも防止することができる苗移植機を提供する。
【解決手段】走行車体1aと、測位装置91と、苗植付装置3とを備えた苗移植機1であって、苗移植機は、走行車体1aのスリップを検出するスリップ検出手段と、苗植付装置3を駆動する苗植付装置駆動モータと、苗値付装置3の動力源を、内燃機関12の動力と、苗植付装置駆動モータの動力とで切替可能な動力源切替手段を備え、スリップ検出手段は、走行車体1aの位置情報の変化に基づき算出される実走行距離と、走行車輪の回転数から算出される理論走行距離との比較によって、スリップを検出するよう構成され、スリップを検出すると、動力源切替手段によって、内燃機関12の動力から苗植付装置駆動モータの動力に切替えて苗植付装置3を駆動することを特徴とする苗移植機1によって、上記課題が解決される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
圃場を内燃機関の動力により走行する走行車体と、前記走行車体の位置情報を取得する測位装置と、圃場に苗を植え付ける苗植付装置とを備えた苗移植機であって、
前記苗移植機は、前記走行車体のスリップを検出するスリップ検出手段と、
前記苗植付装置を駆動する苗植付装置駆動モータと、
前記苗値付装置の動力源を、前記内燃機関の動力と、前記苗植付装置駆動モータの動力とで切替可能な動力源切替手段を備え、
前記スリップ検出手段は、前記走行車体の位置情報の変化に基づき算出される実走行距離と、前記走行車体の走行車輪の回転数から算出される理論走行距離との比較によって、スリップを検出するよう構成され、
前記スリップ検出手段がスリップを検出すると、前記動力源切替手段によって、前記内燃機関の動力から前記苗植付装置駆動モータの動力に切替えて前記苗植付装置を駆動することを特徴とする苗移植機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
さらに、前記内燃機関の動力を前記苗植付部に伝達する伝達軸を備え、
前記伝達軸の動力伝達を断接可能な内燃機関動力断接クラッチを備え、
前記苗植付装置駆動モータは、前記伝達軸を回転駆動するよう構成されており、
前記苗植付装置駆動モータの動力によって前記苗植付装置を駆動するとき、内燃機関動力断接クラッチにより、前記伝達軸の動力伝達を遮断するととともに、
前記内燃機関の動力によって、実走行距離を走行した場合と同様の回転動力を、前記伝達軸から前記苗植付装置に伝達するように、前記苗植付装置駆動モータの出力を制御することを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
【請求項3】
前記苗植付装置駆動モータに電力を供給するバッテリを備え、
前記前記苗植付装置駆動モータは、発電機能付きモータとして構成され、前記内燃機関の動力によって前記苗植付装置を駆動するとき、前記伝動軸の回転動力を受け、これを電力に変換して、前記バッテリに充電するよう構成されたことを特徴する請求項2に記載の苗移植機。
【請求項4】
前記苗植付装置は、油圧昇降シリンダの伸縮により昇降可能に構成され、
前記苗移植は、前記苗植付装置の昇降感度を調節する昇降感度調節手段と、前記昇降感度の調節と連動し、前記苗植付装置の植付深さを自動調節する植付深さ自動調節手段とを備え、
前記植付深さ自動調節手段は、前記油圧昇降シリンダを伸縮制御し、前記昇降感度調節手段によって、前記昇降感度が低い側に調節されると、所定距離だけ苗植付装置を上昇させるよう自動調節し、前記昇降感度が高い側に調節されると、所定距離だけ苗植付装置を下降させるよう自動調節することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の苗移植機。
【請求項5】
前記苗植付装置は、各条について駆動を入切する植付クラッチと、前記植付クラッチの入切を判別する植付クラッチセンサを備え、
前記植付クラッチセンサの検知情報に基づき、作業中の植え付けの条数を算出し、前記苗植付装置が植え付け可能な条数に対して、半分以下で植え付ける場合、前記動力源切替手段によって、前記内燃機関の動力から前記苗植付装置駆動モータの動力に切替えるよう構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の苗移植機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に苗を移植する苗移植機に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の苗移植機として、例えば、下記特許文献1や下記特許文献2に記載のものが知られている。この従来の苗移植機は、内燃機関(エンジン)の動力により、圃場に苗を植え付ける苗植付装置を駆動するよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-70653号公報
特開2019-106958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年、持続可能な社会の実現を目指す国際的潮流の中、地球環境への影響を低減する取り組みが、各業界において行われており、農業分野においても、排気ガスの低減が課題となっている。しかしながら、従来のように、内燃機関(エンジン)の動力によって、苗植付装置を駆動する構成は、排気ガスの増大を招くものとなっていた。特に、走行時にスリップが発生している場合に、その問題はより顕著であった。さらに、スリップが生じると株間が乱れる問題も生じるものであった。そこで、本発明は、排気ガスを低減し、併せて、スリップによる株間の乱れも防止することができる苗移植機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、第1の発明は、
圃場を内燃機関の動力により走行する走行車体と、前記走行車体の位置情報を取得する測位装置と、圃場に苗を植え付ける苗植付装置とを備えた苗移植機であって、
前記苗移植機は、前記走行車体のスリップを検出するスリップ検出手段と、
前記苗植付装置を駆動する苗植付装置駆動モータと、
前記苗値付装置の動力源を、前記内燃機関の動力と、前記苗植付装置駆動モータの動力とで切替可能な動力源切替手段を備え、
前記スリップ検出手段は、前記走行車体の位置情報の変化に基づき算出される実走行距離と、前記走行車体の走行車輪の回転数から算出される理論走行距離との比較によって、スリップを検出するよう構成され、
前記スリップ検出手段がスリップを検出すると、前記動力源切替手段によって、前記内燃機関の動力から前記苗植付装置駆動モータの動力に切替えて前記苗植付装置を駆動することを特徴とする苗移植機を提供する。
【0006】
上記第1の発明によれば、スリップ検出手段がスリップを検出したことを条件として、動力源切替手段によって、内燃機関の動力から苗植付装置駆動モータの動力に切替えて苗植付装置を駆動することにより、苗移植機の排気ガスの排出を良好に低減できる。加えて、内燃機関の動力伝達経路から切り離して、苗植付装置を駆動することで、株間の乱れも良好に防止できる。
【0007】
第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、
さらに、前記内燃機関の動力を前記苗植付部に伝達する伝達軸を備え、
前記伝達軸の動力伝達を断接可能な内燃機関動力断接クラッチを備え、
前記苗植付装置駆動モータは、前記伝達軸を回転駆動するよう構成されており、
前記苗植付装置駆動モータの動力によって前記苗植付装置を駆動するとき、内燃機関動力断接クラッチにより、前記伝達軸の動力伝達を遮断するととともに、
前記内燃機関の動力によって、実走行距離を走行した場合と同様の回転動力を、前記伝達軸から前記苗植付装置に伝達するように、前記苗植付装置駆動モータの出力を制御することを特徴とする。
【0008】
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、
内燃機関の動力によって、実走行距離を走行した場合と同様の回転動力を、伝達軸から苗植付装置に伝達するように、苗植付装置駆動モータの出力を制御することで、株間の乱れを良好に防止できる。また、作業者は、動力源を内燃機関から苗植付装置駆動モータに切り替えたことを意識せず、スムーズな作業継続が可能となる。
【0009】
第3の発明は、上記第2の発明の構成に加え、
前記苗植付装置駆動モータに電力を供給するバッテリを備え、
前記前記苗植付装置駆動モータは、発電機能付きモータとして構成され、前記内燃機関の動力によって前記苗植付装置を駆動するとき、前記伝動軸の回転動力を受け、これを電力に変換して、前記バッテリに充電するよう構成されたことを特徴する。
【0010】
上記第3の発明によれば、上記第2の発明の効果に加え、
苗植付装置駆動モータは、発電機能付きモータとして構成され、内燃機関の動力によって苗植付装置を駆動するとき、伝動軸の回転動力を受け、これを電力に変換して、前記バッテリに充電するよう構成されたことで、エネルギー効率を向上しつつ、
バッテリが充電切れを起こして、苗植付装置の駆動が停止してしまう事態を良好に防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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