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公開番号2025119904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-15
出願番号2024015018
出願日2024-02-02
発明の名称作業車両
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類F16H 61/4061 20100101AFI20250807BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】エンジンから伝動される出力回転を無段変速装置で効率良く増速すると共に、無段変速装置で速やかに減速することができる作業車両を提供する。
【解決手段】エンジンと後輪の間の伝達経路に、エンジンの出力回転を増減速する無段変速装置を設け、無段変速装置の油圧ポンプを内装したポンプ室と油圧モータを内装したモータ室を第1流路で接続し、一側の第1流路の中間部と、他側の第1流路の中間部を第2流路で接続し、第2流路に電磁弁78Aを設け、操縦部の後輪の回動を制動するブレーキペダルが踏込まれた場合には、電磁弁を励磁して、油圧ポンプから油圧モータに給油されるオイルを外部に排油し、ブレーキペダルが踏込まれていない場合には、電磁弁を非励磁にして、油圧ポンプから油圧モータに給油されるオイルを第1流路内に維持する。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に左右一対の前輪(2)と後輪(3)を設け、該機体フレーム(1)の上側に作業者が搭乗する操縦部(5)を設けた作業車両において、
前記エンジン(E)と後輪(3)の間の伝達経路に、前記エンジン(E)の出力回転を増減速する無段変速装置(50)を設け、
該無段変速装置(50)の油圧ポンプ(70A)を内装したポンプ室(70)と油圧モータ(71A)を内装したモータ室(71)を第1流路(72)で接続し、
一側の前記第1流路(72)の中間部と、他側の前記第1流路(72)の中間部を第2流路(78)で接続し、
該第2流路(78)に電磁弁(78A)を設け、
前記操縦部(5)の後輪(3)の回動を制動するブレーキペダル(15)が踏込まれた場合には、前記電磁弁(78A)を励磁して、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを外部に排油し、
前記ブレーキペダル(15)が踏込まれていない場合には、前記電磁弁(78A)を非励磁にして、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを第1流路(72)内に維持することを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記操縦部(5)に作業車両の走行を切替える前後進操作レバー(14)を設け、
前記ブレーキペダル(15)が踏込まれていない場合に、前記後輪(3)の出力回転数が予め設定した設定出力回転数以下で、且つ、前記前後進操作レバー(14)が作業車両の走行を停止させる停止位置に操作されている場合には、前記電磁弁(78A)を励磁して、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを外部に排油する請求項1記載の作業車両。
【請求項3】
前記前後進操作レバー(14)が作業車両の走行を前進させる前進位置又は後進させる後進位置に操作されている場合には、前記電磁弁(78A)を非励磁にして、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを第1流路(72)内に維持する請求項2記載の作業車両。
【請求項4】
前記操縦部(5)にエンジン(E)の出力回転数を増減速するアクセルペダル(16)を設け、
前記ブレーキペダル(15)が踏込まれていない場合に、前記後輪(3)の出力回転数が予め設定した設定出力回転数以下で、且つ、前記アクセルペダル(16)の踏込み量が予め設定した設定踏込み量以下の場合には、前記電磁弁(78A)を励磁して、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを外部に排油する請求項1記載の作業車両。
【請求項5】
前記アクセルペダル(16)の踏込み量が設定踏込み量を超えた場合には、前記電磁弁(78A)を非励磁にして、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを第1流路(72)内に維持する請求項4記載の作業車両。
【請求項6】
前記操縦部(5)に無段変速装置(50)のトラニオン軸(50D)の回動を操作する主変速レバー(26)を設け、
前記ブレーキペダル(15)が踏込まれていない場合に、前記後輪(3)の出力回転数が予め設定した設定出力回転数以下で、且つ、前記トラニオン軸(50D)の回転角度が予め設定した設定回転角度以下の場合には、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを外部に排油する請求項1記載の作業車両。
【請求項7】
前記トラニオン軸(50D)の回転角度が設定回転角度を超えた場合には、前記電磁弁(78A)を非励磁にして、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを第1流路(72)内に維持する請求項6記載の作業車両。
【請求項8】
前記操縦部(5)に作業車両の走行を停止させる停止ボタン(22)を設け、
前記ブレーキペダル(15)が踏込み状態に関係なく、前記停止ボタン(22)が押下された場合には、前記電磁弁(78A)を励磁して、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを外部に排油し、
前記停止ボタン(22)が押下されていない場合には、前記電磁弁(78A)を非励磁にして、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを第1流路(72)内に維持する請求項1記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンから伝動される出力回転の増減速と回転方向の切替えを行う無段変速装置を備えた作業車両に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、無段変速装置は油圧ポンプが内装されるポンプ室と油圧モータが内装されるモータ室から形成され、ポンプ室とモータ室を第1流路で接続し、第1流路の一側の中間部と他側の中間部を第2流路で接続し、第2流路に設けられたチェック弁と並列してオリフィス径を可変可能な絞り弁を設ける技術が知られている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-343971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、エンジンから伝動される出力回転を無段変速装置で減速する場合には、ポンプ室からモータ室に給油されるオイルを絞り弁を介して外部に排油して、無段変速装置から出力される出力回転を速やかに減速することができる。
しかし、エンジンから伝動される出力回転を無段変速装置で増速する場合には、ポンプ室からモータ室に給油されるオイルの一部が絞り弁から外部に漏出すので、無段変速装置から出力される出力回転を増速する効率が低いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、エンジンから伝動される出力回転を無段変速装置で効率良く増速することができて、エンジンから伝動される出力回転を無段変速装置で速やかに減速することができる作業車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の下側に左右一対の前輪(2)と後輪(3)を設け、該機体フレーム(1)の上側に作業者が搭乗する操縦部(5)を設けた作業車両において、
前記エンジン(E)と後輪(3)の間の伝達経路に、前記エンジン(E)の出力回転を増減速する無段変速装置(50)を設け、該無段変速装置(50)の油圧ポンプ(70A)を内装したポンプ室(70)と油圧モータ(71A)を内装したモータ室(71)を第1流路(72)で接続し、一側の前記第1流路(72)の中間部と、他側の前記第1流路(72)の中間部を第2流路(78)で接続し、該第2流路(78)に電磁弁(78A)を設け、前記操縦部(5)の後輪(3)の回動を制動するブレーキペダル(15)が踏込まれた場合には、前記電磁弁(78A)を励磁して、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを外部に排油し、前記ブレーキペダル(15)が踏込まれていない場合には、前記電磁弁(78A)を非励磁にして、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを第1流路(72)内に維持することを特徴とする作業車両である。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記操縦部(5)に作業車両の走行を切替える前後進操作レバー(14)を設け、前記ブレーキペダル(15)が踏込まれていない場合に、前記後輪(3)の出力回転数が予め設定した設定出力回転数以下で、且つ、前記前後進操作レバー(14)が作業車両の走行を停止させる停止位置に操作されている場合には、前記電磁弁(78A)を励磁して、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを外部に排油する請求項1記載の作業車両である。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記前後進操作レバー(14)が作業車両の走行を前進させる前進位置又は後進させる後進位置に操作されている場合には、前記電磁弁(78A)を非励磁にして、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを第1流路(72)内に維持する請求項2記載の作業車両である。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記操縦部(5)にエンジン(E)の出力回転数を増減速するアクセルペダル(16)を設け、前記ブレーキペダル(15)が踏込まれていない場合に、前記後輪(3)の出力回転数が予め設定した設定出力回転数以下で、且つ、前記アクセルペダル(16)の踏込み量が予め設定した設定踏込み量以下の場合には、前記電磁弁(78A)を励磁して、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを外部に排油する請求項1記載の作業車両である。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記アクセルペダル(16)の踏込み量が設定踏込み量を超えた場合には、前記電磁弁(78A)を非励磁にして、前記油圧ポンプ(70A)から油圧モータ(71A)に給油されるオイルを第1流路(72)内に維持する請求項4記載の作業車両である。
(【0011】以降は省略されています)

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