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公開番号
2025059303
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169324
出願日
2023-09-29
発明の名称
収穫作業機
出願人
井関農機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A01D
57/22 20060101AFI20250403BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】従来、引起装置は重量物であるので、ロックが壊れたりすると、作業者が怪我をする恐れがある問題がある。
【解決手段】刈取フレーム10に、穀稈を分草する分草体16と、引起装置17,70と、刈刃装置18と、穀稈を脱穀装置4に搬送する搬送装置19を設け、駆動源の出力回転が伝動される左右方向に延在する第1伝動筒15を設け、第1伝動筒15の左右方向の中間部に、少なくとも1個以上の引起装置17,70を設け、引起装置17,70の上部側を、上下伝動筒41と、左右伝動筒42側に上側連結部材101を介して連結し、引起装置17,70の下部側は刈取装置3の下部側の刈取フレーム10に回動可能に連結し、下側連結部材102は、引起装置17が装着状態であるとき、上側連結部材101の連結を解除して引起装置17を回動させないと下側連結部材102の連結状態を解除できない配置としたことを特徴とする収穫作業機。
【選択図】 図51
特許請求の範囲
【請求項1】
駆動源を搭載した機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、前記刈取装置(3)の刈取フレーム(10)に、穀稈を分草する分草体(16)と、分草された穀稈を引起こす引起装置(17,70)と、引起こされた穀稈の株元を切断する刈刃装置(18)と、切断された穀稈を挟持して前記脱穀装置(4)に搬送する搬送装置(19)を設け、前記刈取フレーム(10)の上部に配置された駆動源の出力回転が伝動される左右方向に延在する第1伝動筒(15)を設け、前記第1伝動筒(15)の左右方向の中間部に、少なくとも1個以上の引起装置(17,70)を設け、該引起装置(17,70)の上部側を、前記第1伝動筒(15)から下側に向かって延在する上下伝動筒(41)と、該上下伝動筒(41)の下部から左右方向に延在する左右伝動筒(42)側に上側連結部材(101)を介して連結し、該引起装置(17,70)の下部側は刈取装置3の下部側の刈取フレーム(10)に回動可能に連結し、引起装置(17)の下部側の下側連結部材(パッチン錠)(102)は、引起装置(17)が装着状態(=作業状態)であるとき、機体走行方向の後側に臨む搬送装置(19)の一部を構成する掻込装置掻込装置(19B)により操作範囲が規制され、引起装置(17)の上側連結部材(101)の連結を解除して引起装置(17)を回動させないと下側連結部材(102)の連結状態を解除できない配置としたことを特徴とする収穫作業機。
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【請求項2】
引起装置(17)の上部側は、左右伝動筒(42)に内装された第1回転軸(46)の前部の凸部(54A)に、引起装置(17,70)の引起チェン(56)が巻回された駆動スプロケット(50)を支持する第2回転軸(51)の後部に設けた凹部(55A)を係合させて着脱自在に連結する構成とし、下部側の下側連結部材(102)は、取付プレート(65A)に被係合部(66B)と、被係合部(66B)に引っ掛けて連結状態に切り替える留め金具(65G)とにより構成し、刈取フレーム(10)に設ける左右フレーム(44)の外周を取付プレート(65A)と被係合部(66B)で覆い、留め金具(65G)で被係合部(66B)を上方回動させた状態で保持することで、連結状態となる構成とし、取付プレート(65A)と被係合部(66B)とは楕円形状の孔部を形成して左右フレーム(44)を包囲する構成とし、引起装置(17)を装着状態としたときは、留め金具(65G)の下方に掻込装置(19B)が臨み、被係合部(66B)の保持を解除する方向に移動できない配置構成としたことを特徴とする請求項1に記載の収穫作業機。
【請求項3】
下部側の下側連結部材(102)は、引起装置(17)を前方所定位置まで回動させると解除操作可能になる構成としたことを特徴とする請求項2に記載の収穫作業機。
【請求項4】
引起装置(17)の引起フレーム(40)の前面に、引起しカバー(25)を着脱可能に配置し、引起フレーム(40)の背面には、引起チェン(56)を周回させる駆動スプロケット(50)の回転軸(51)と、引起チェン(56)のテンション機構と、上側連結部材(101)とを配置し、引起フレーム(40)の前面は、引起しカバー(25)を外すと、駆動スプロケット(50)の位相、テンション機構の調節位置、上側連結部材(101)を構成するボルト(103)の取付穴(104)が視認可能な構成としたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の収穫作業機。
【請求項5】
刈取収穫された穀粒を貯留する貯留タンク(7)の外側側面のうち、貯留タンク(7)内に設けた排出螺旋(120)の側方部分を除いた貯留タンク(7)の上側部分を包囲する上側外側カバー(121)を、上側カバー(122)と下側カバー(123)とに上下に分割して形成し、下側カバー(123)の(機体走行方向の前後方向を長手(軸心)方向とする)回動支点軸(124)は、下側カバー(123)の上部側で、且つ貯留タンク(7)の上下方向の中央部よりも下側に配置し、下側カバー(123)の内側に補強材(126)を設け、補強材(126)の内側端部に貯留タンク(7)に接触する防振部材(127)を配置し、貯留タンク(7)には、下側カバー(123)を閉じ位置にすると接触するシール部材(128)を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の収穫作業機。
【請求項6】
刈取収穫された穀粒を貯留する貯留タンク(7)の外側面(129)のうち、貯留タンク(7)内に設けた排出螺旋(120)の側方部分を除いた貯留タンク(7)の上側部分を包囲する上側外側カバー(121)を、上側カバー(122)と下側カバー(123)とに上下に分割して形成し、下側カバー(123)の(機体走行方向の前後方向を長手(軸心)方向とする)回動支点軸(124)は、下側カバー(123)の上部側で、且つ貯留タンク(7)の上下方向の中央部よりも機体上側に配置する構成とし、下側カバー(123)の内側に補強材(126)を設け、補強材(126)の内側端部に貯留タンク(7)に接触する防振部材(127)を配置し、貯留タンク(7)には、下側カバー(123)を閉じ位置にすると接触するシール部材(128)を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の収穫作業機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、収穫作業機に係るものである。
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【背景技術】
【0002】
先行特許技術における特許文献1に示すコンバイン(収穫作業機)は、刈取刃で刈り取る穀稈を引き起こす左右複数の引起装置を備え、引き起こして刈り取った穀稈を脱穀装置に送り、分離した穀粒をグレンタンク(貯留タンク)に貯留する構成である。
特許文献2に示す収穫作業機(コンバイン)は、穀粒を貯留するグレンタンクの外側を、上部側のカバーと、下部側の搬送ラセンを覆うカバーで保護している。下部側のカバーは上下幅が小さく簡単に着脱が可能であるが、上部側のカバーは上下だけでなく前後にも幅が広いので、着脱しにくく、また大きな労力を費やす問題がある。
下部側のカバーは取り外して尿素タンクの周囲を開放する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007- 3741号公報
特開2020-174672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例のうち、特許文献1の収穫作業機の引起装置は、左右方向の引起し伝動軸に各々回動自在に装着されており、上方に回動させることにより、引起装置の下方にメンテナンス用の空間部を構成することができる。
しかしながら、複数の引起装置を同時に上げ下げする必要があるので、メンテナンス等の作業前、及び作業後に余分な労力を費やさねばならない。
また、引起装置は重量物であるので、メンテナンス時には作業者の上方に位置することになるが、開放状態を保持するロックが緩んだり壊れたりすると、引起装置が作業者に当たり、作業者が怪我をする恐れがあると共に、メンテナンス作業が中断され、余分な時間が消費される問題がある。
前記公知例のうち、特許文献2に示す収穫作業機は、穀粒を貯留する貯留タンク(グレンタンク)の外側を、上部側のカバーと、下部側の搬送ラセンを覆うカバーで保護しているが、下部側のカバーは上下幅が小さく簡単に着脱が可能であるが、上部側のカバーは上下だけでなく前後にも幅が広いので、着脱しにくく、また大きな労力を費やす問題がある。
また、下部側のカバーは取り外すと、尿素タンクの周囲を開放することはできるが、グレンタンク内を開放するこはできない。
本願は、引起装置のメンテナンスを容易にすると共に、グレンタンクの貯留空間を包囲する外側バーの開閉を容易(可能)にしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、駆動源を搭載した機体フレーム1の前側に刈取装置3を設け、該刈取装置3の後方左側に脱穀装置4を設け、前記刈取装置3の後方右側に操縦部5を設けたコンバインにおいて、前記刈取装置3の刈取フレーム10に、穀稈を分草する分草体16と、分草された穀稈を引起こす引起装置17,70と、引起こされた穀稈の株元を切断する刈刃装置18と、切断された穀稈を挟持して前記脱穀装置4に搬送する搬送装置19を設け、前記刈取フレーム10の上部に配置された駆動源の出力回転が伝動される左右方向に延在する第1伝動筒15を設け、前記第1伝動筒15の左右方向の中間部に、少なくとも1個以上の引起装置17,70を設け、該引起装置17,70の上部側を、前記第1伝動筒15から下側に向かって延在する上下伝動筒41と、該上下伝動筒41の下部から左右方向に延在する左右伝動筒42側に上側連結部材101を介して連結し、該引起装置17,70の下部側は刈取装置3の下部側の刈取フレーム10に回動可能に連結し、引起装置17の下部側の下側連結部材102は、引起装置17が装着状態であるとき、機体走行方向の後側に臨む搬送装置19の一部を構成する掻込装置掻込装置19Bにより操作範囲が規制され、引起装置17の上側連結部材101の連結を解除して引起装置17を回動させないと下側連結部材102の連結状態を解除できない配置としたことを特徴とする収穫作業機としたものである。
請求項2の発明は、引起装置17の上部側は、左右伝動筒42に内装された第1回転軸46の前部の凸部54Aに、引起装置17,70の引起チェン56が巻回された駆動スプロケット50を支持する第2回転軸51の後部に設けた凹部55Aを係合させて着脱自在に連結する構成とし、下部側の下側連結部材102は、取付プレート65Aに被係合部66Bと、被係合部66Bに引っ掛けて連結状態に切り替える留め金具65Gとにより構成し、刈取フレーム10に設ける左右フレーム44の外周を取付プレート65Aと被係合部66Bで覆い、留め金具65Gで被係合部66Bを上方回動させた状態で保持することで、連結状態となる構成とし、取付プレート65Aと被係合部66Bとは楕円形状の孔部を形成して左右フレーム44を包囲する構成とし、引起装置17を装着状態としたときは、留め金具65Gの下方に掻込装置19Bが臨み、被係合部66Bの保持を解除する方向に移動できない配置構成としたことを特徴とする請求項1に記載の収穫作業機としたものである。
請求項3の発明は、下部側の下側連結部材102は、引起装置17を前方所定位置まで回動させると解除操作可能になる構成としたことを特徴とする請求2に記載の収穫作業機としたものである。
請求項4の発明は、引起装置17の引起フレーム40の前面に、引起しカバー25を着脱可能に配置し、引起フレーム40の背面には、引起チェン56を周回させる駆動スプロケット50の回転軸51と、引起チェン56のテンション機構と、上側連結部材101とを配置し、引起フレーム40の前面は、引起しカバー25を外すと、駆動スプロケット50の位相、テンション機構の調節位置、上側連結部材101を構成するボルト103の取付穴104が視認可能な構成としたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の収穫作業機としたものである。
請求項5の発明は、刈取収穫された穀粒を貯留する貯留タンク7の外側側面のうち、貯留タンク7内に設けた排出螺旋120の側方部分を除いた貯留タンク7の上側部分を包囲する上側外側カバー121を、上側カバー122と下側カバー123とに上下に分割して形成し、下側カバー123の回動支点軸124は、下側カバー123の上部側で、且つ貯留タンク7の上下方向の中央部よりも下側に配置し、下側カバー123の内側に補強材126を設け、補強材126の内側端部に貯留タンク7に接触する防振部材127を配置し、貯留タンク7には、下側カバー123を閉じ位置にすると接触するシール部材128を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の収穫作業機としたものである。
請求項6の発明は、刈取収穫された穀粒を貯留する貯留タンク7の外側面129のうち、貯留タンク7内に設けた排出螺旋120の側方部分を除いた貯留タンク7の上側部分を包囲する上側外側カバー121を、上側カバー122と下側カバー123とに上下に分割して形成し、下側カバー123の回動支点軸124は、下側カバー123の上部側で、且つ貯留タンク7の上下方向の中央部よりも機体上側に配置する構成とし、下側カバー123の内側に補強材126を設け、補強材126の内側端部に貯留タンク7に接触する防振部材127を配置し、貯留タンク7には、下側カバー123を閉じ位置にすると接触するシール部材128を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の収穫作業機としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、刈取装置3の刈取フレーム10に、穀稈を分草する分草体16と、分草された穀稈を引起こす引起装置17と、引起こされた穀稈の株元を切断する刈刃装置18と、切断された穀稈を挟持して脱穀装置4に搬送する搬送装置19を設け、刈取フレーム10の上部に配置された駆動源の出力回転が伝動される左右方向に延在する第1伝動筒15を設け、前記第1伝動筒15の左右方向の中間部に、少なくとも1個以上の引起装置17,70を設け、該引起装置17,70の上部側を、前記第1伝動筒15から下側に向かって延在する上下伝動筒41と、該上下伝動筒41の下部から左右方向に延在する左右伝動筒42に連結し、該引起装置17,70の上部側を、前記第1伝動筒15から下側に向かって延在する上下伝動筒41と、該上下伝動筒41の下部から左右方向に延在する左右伝動筒42側に上側連結部材101を介して連結し、該引起装置17,70の下部側は刈取装置3の下部側の刈取フレーム10に回動可能に連結し、引起装置17の下部側の下側連結部材102は、引起装置17が装着状態(=作業状態)であるとき、機体走行方向の後側に臨む搬送装置19の一部を構成する掻込装置掻込装置19Bにより操作範囲が規制され、引起装置17の上側連結部材101の連結を解除して引起装置17を回動させないと下側連結部材102の連結状態を解除できない配置としているので、引起装置17の連結を解除する際、上側連結部材101の連結を先に解除し、引起装置17を前方に回動させないと、下側連結部材102が外れない構成により、上側連結部材101を後から外した際に引起装置17が直下に落下することを防止でき、引起装置17および引起ラグ35などの破損や、作業者の足に接触することを防止できる。
一方、上側連結部材101を先に外し、下側連結部材102の連結を外さずに、引起装置17を前側に回動させることにより、下側連結部材102の連結を解除した際に引起装置17の上部側が前側に倒れやすくなるので、引起装置17の上部側が前方に倒れる前に引起装置17を受け止める猶予が長くなると共に、倒れ切っても前側カバー25が地面に接触するので、引起装置17が使用できなくなることを防止できる。
請求項2では、引起装置17の上部側は、左右伝動筒42に内装された第1回転軸46の前部の凸部54Aに、引起装置17,70の引起チェン56が巻回された駆動スプロケット50を支持する第2回転軸51の後部に設けた凹部55Aを係合させて着脱自在に連結する構成とし、下部側の下側連結部材102は、取付プレート65Aに被係合部(回動フック)66Bと、被係合部66Bに引っ掛けて連結状態に切り替える留め金具(パッチン錠、またはクランパ)65Gとにより構成し、刈取フレーム10に設ける左右フレーム(取付回動軸)44の外周を取付プレート65Aと被係合部66Bで覆い、留め金具65Gで被係合部66Bを上方回動させた状態で保持することで、連結状態となる構成とし、取付プレート65Aと被係合部66Bとは楕円形状(異径)の孔部を形成して左右フレーム44を包囲する構成とし、引起装置17を装着状態としたときは、留め金具65Gの下方に掻込装置19Bが臨み、被係合部66Bの保持を解除する方向に移動できない配置構成としているので、左右フレーム44が楕円形状の孔部に包囲されることにより、装着時に左右フレーム44との位置合わせを微調整する必要がなくなるので、装着作業の能率が向上する。
取付プレート65Aと被係合部66Bが左右フレーム44を締め付けないので、引起装置17の回動を比較的軽い力で行えるので、着脱作業の労力が軽減される。
請求項3では、下部側の下側連結部材102は、引起装置17を前方所定位置(例えば、引起装置17が垂直になる位置)まで回動させると解除操作可能になる構成としているので、引起装置17の上側連結部材101の連結を解除し、下側連結部材102が掻込装置掻込装置19Bから所定距離離間する位置で解除操作が可能になることにより、連結を解除した際に引起装置17が後方に向かって回動することを防止でき、上下伝動筒41および左右伝動筒42側とぶつかって破損することを防止できる。
請求項4では、引起装置17の引起フレーム40の前面に、引起しカバー25を着脱可能に配置し、引起フレーム40の背面には、引起しチェン(無端帯)56を周回させる駆動スプロケット(引起し駆動回転体)50の回転軸(入力軸)51と、引起チェン56のテンション機構と、上側連結部材101(連結ボルト)とを配置し、引起フレーム40の前面は、引起しカバー25を外すと、駆動スプロケット50の位相、テンション機構の調節位置、前記上側連結部材101を構成するボルト103の取付穴取付穴104が視認可能な構成としているので、引起しカバー25を取り外すと、駆動スプロケット(引起し駆動回転体)50の位相、テンション機構の調節位置、上側連結部材101の取付穴取付穴104が視認可能になることにより、連結時の駆動スプロケット(引起し駆動回転体)50の位相の調節や、上側連結部材101の取付位置を把握しやすくなり、装着作業の能率が向上する。
請求項5では、刈取収穫された穀粒を貯留する貯留タンク(グレンタンク)7の外側側面のうち、貯留タンク7内に設けた排出螺旋120の側方部分を除いた貯留タンク7の上側部分を包囲する上側外側カバー121を、上側カバー122と下側カバー123とに上下に分割して形成し、下側カバー123の(機体走行方向の前後方向を長手(軸心)方向とする)回動支点軸124は、下側カバー123の上部側で、且つ貯留タンク7の上下方向の中央部よりも下側に配置し、下側カバー123の内側に(S字形状の)補強材126を設け、補強材126の内側端部に貯留タンク7(の外壁)に接触する防振部材(インシュレータ)127を配置し、貯留タンク7には、下側カバー123を閉じ位置(作業位置)にすると接触するシール部材(ウェザーストリップ)128を設けているので、貯留タンク7の上側外側カバー121のうち、下側カバー123を開閉可能としたことにより、貯留タンク7の清掃や詰まりの解消などの作業を容易に行うことができる。
下側カバー123の開閉の回動支点軸124を貯留タンク7の上下中央位置よりも下方に配置したことにより、開閉する部分を相対的に小さくできるので、下側カバー123の軽量化が図られ開閉操作性が向上する。
下側カバー123を閉じ位置に操作すると、貯留タンク7の外側面129と下側カバー123との双方に防振部材防振部材127とシール部材128が接触するので、穀粒の漏れ出しを防止しつつ開閉時に空気が抜けやすくなるので、内圧により開閉が妨げられることが防止される。
請求項6では、刈取収穫された穀粒を貯留する貯留タンク(グレンタンク)7の外側面129のうち、貯留タンク7内に設けた排出螺旋120の側方部分を除いた貯留タンク7の上側部分を包囲する上側外側カバー121を、上側カバー122と下側カバー123とに上下に分割して形成し、下側カバー123の(機体走行方向の前後方向を長手(軸心)方向とする)回動支点軸124は、下側カバー123の上部側で、且つ貯留タンク7の上下方向の中央部よりも機体上側に配置する構成とし、下側カバー123の内側に(S字形状の)補強材126を設け、補強材126の内側端部に貯留タンク7(の外壁)に接触する防振部材(インシュレータ)127を配置し、貯留タンク7には、下側カバー123を閉じ位置(作業位置)にすると接触するシール部材128(ウェザーストリップ)を設けているので、貯留タンク7の外側カバーのうち、下側カバー123を開閉可能としたことにより、貯留タンク7の清掃や詰まりの解消などの作業を容易に行うことができる。
開閉の回動支点124を貯留タンク7の上下中央位置よりも上方に配置したことにより、開閉する部分を相対的に大きくできるので、メンテナンス作業スペースを広く確保でき、作業性が向上する。
下側カバー123を閉じ位置に操作すると、貯留タンク7と下側カバー123の双方に防振部材127とシール部材128とが接触するので、穀粒の漏れ出しを防止しつつ開閉時に空気が抜けやすくなるので、内圧により開閉が妨げられることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
収穫作業機(コンバイン)の正面図である。
コンバインの左側面図である。
刈取装置の左側面図である。
刈取装置の右側面図である。
引起装置の正面図である。
引起装置を固定するフレームの正面図である。
引起フレームの斜視図である。
引起フレームの正面図である。
引起フレームの左側面図である。
引起フレームの背面図である。
引起フレームの平面図である。
左右伝動筒の斜視図である。
引起装置の上部の背面図である。
連結が解除された左右伝動筒と引起装置の回転軸の斜視図である。
連結が解除された左右伝動筒と引起装置の回転軸の正面図である。
連結された左右伝動筒と引起装置の回転軸の正面図である。
引起装置を固定するフレームの背面図である。
図17の要部を拡大した背面図である。
ノズル支持部材の斜視図である。
ノズル支持部材を説明する引起装置の上部の背面図である。
ノズル支持部材を説明する引起装置の上部の左側面図である。
左右伝動筒に引起装置を固定した左側面図である。
図22の分草フレームの上部を前側に移動した左側面図である。
図23の引起装置の上部を前側に移動した左側面図である。
図24の引起装置の下部を上側に取外した左側面図である。
規制ピンを説明する引起装置の(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図、(d)は左側面図である。
左右伝動筒の係合部と引起装置の被係合部を係合した係合部品の左側面図である。
左右伝動筒の係合部と引起装置の被係合部の係合を解除した係合部品の左側面図である。
左右フレームを挟持した引起装置の係合部品の左側面図である。
左右フレームの挟持を解除した引起装置の係合部品の左側面図である。
他のコンバインの正面図である。
左サイドミラーフレームに車幅灯を固定した正面図である。
操作レバーを説明する刈取装置の斜視図である。
操作レバーを説明する刈取装置の平面図である。
注油コントローラを説明する刈取装置の右側面図である。
図35の要部を拡大した右側面図である。
注油コントローラを説明する刈取装置の平面図である。
注油コントローラのスイッチの説明図である。
第1実施形態の刈刃保護部の右側面図である。
図39の前後ロッドに安全板を装着した右側面図である。
第2実施形態の刈刃保護部の右側面図である。
図41の前後ロッドの後部を伝動筒の右壁に固定した右側面図である。
引起装置の左側面図である。
引起装置の背面図である。
刈取装置の左部に引起装置を係止した左側面図である。
刈取装置の左部に引起装置を係止した正面図である。
操縦部の前部に引起装置を係止した右側面図である。
脱穀装置の上部に引起装置を係止した左側面図である。
ナノ―ガイドに引起装置を係止した左側面図である。
サイドミラーを説明する刈取装置の左側面図である。
刈取装置を支持する支持装置の斜視図である。
右支持装置の正面図である。
右支持装置の左側面図である。
サンバイザーの右側面図である。
サンバイザーの正面図である。
貯留タンクの側面図である。
貯留タンクの他の実施形態の側面図である。
ヒンジの斜視図および配置を示す概略平面図である。
下側カバーのシール部材と防振部材の断面図である。
貯留タンクの斜視図である。
下側カバーのヒンジ部分の断面図である。
同斜視図である。
取っ手部分の斜視図である。
下側カバーのシール部材と防振部材の一部切断斜視図である。
同空気の流れを説明する概略図である。
下側カバーを上方回動させた状態の斜視図である。
ロック機構の斜視図である。
揚穀カバーの開放状態平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1、2に示すように、収穫作業機(コンバイン)は、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を刈取る刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後方左側に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側に作業者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側には、駆動源(エンジン)を搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には、脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク(貯留タンク)7が設けられ、グレンタンク7の後側には、穀粒を外部に排出する上下方向に延在する揚穀部と前後方向に延在する横排出からなる排出オーガ8が設けられている。
刈取装置3の刈取フレーム10は、駆動源の出力回転が伝動される左右方向に延在する伝動筒11と、伝動筒11の右部から前方下側に延在する伝動筒12と、伝動筒12の下部から左右方向に延在する伝動筒13と、伝動筒13の左部から上側に延在する伝動筒14と、伝動筒14の上部から左右方向に延在する伝動筒15から形成されている。なお、伝動筒11~15の内部には駆動源(エンジン)の出力回転が伝動される回転軸がベアリング等を介して内装されている。
【0009】
刈取フレーム10には、圃場に植立する穀稈を分草する分草体16と、分草された穀稈を引起こす引起装置17と、引起こされた穀稈の株元を切断する左右一対の刈刃装置18と、刈取られた穀稈を挟持して脱穀装置4に搬送する搬送装置19が装着されている。
図3、4に示すように、伝動筒11の右部と伝動筒15の中間部は、丸鋼からなる連結部材20で連結され、伝動筒15の右部と伝動筒13の右部は、丸鋼からなる連結部材21で連結されている。これにより、伝動筒15の左部を伝動筒14で支持し、伝動筒15の中間部を連結部材20で支持し、伝動筒15の右部を連結部材21で支持するので、伝動筒15の撓みや捻じり等の変形を抑制することができる。
連結部材20は、搬送装置19の上側を超えるように、伝動筒11の右部から前方上側に延在した後に、前側に延在し、その後、前方下側に延在して伝動筒15に至っている。また、連結部材21は、搬送装置19の上側を超えるように、伝動筒13の右部から前方上側に延在した後に、上側に延在し、その後、前方上側に延在して伝動筒15に至っている。
【0010】
図5に示すように、分草体16は、5個の分草体16A~16Eから形成されている。分草体16A~16Eは、左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた伝動筒13から前側に延在する前後フレーム22の前部に固定されている。また、最も左側に設けられた前後フレーム22と最も右側に設けられた前後フレーム22の中間部を連結する丸パイプで形成されたフレーム23で連結されている。
引起装置17は、4個の引起装置17A~17Dから形成されている。引起装置17Bの引起こし反対側の右部と引起装置17Cの引起こし反対側の左部を対向して配置している。これにより、引起装置17A,17Bの間で2条、引起装置17C,17Dの間で2条の計4条の穀稈を同時に引起こすことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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