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公開番号
2025079252
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2023191831
出願日
2023-11-09
発明の名称
苗移植機
出願人
井関農機株式会社
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
A01C
11/02 20060101AFI20250514BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】苗マットの圧縮率をより柔軟なタイミングで算出することのできる苗移植機を提供する。
【解決手段】苗載台70と、苗載台70に載置された苗マットMの苗を圃場に植付ける植付装置とを備えた苗移植機であって、苗載台70は、複数の苗載板が機体幅方向に並べて配置され、載板は、苗マットMを載置する苗載板本体と、苗載板本体上部に取り付けられた延長苗載板73とを備えて、苗載板本体の下端から載置された苗マットMの上端までの長さを測定可能な苗上端位置検出部材74と、前記延長苗載板への苗マットMの投入を検出する苗投入検知部材75とを備え、苗上端位置検出部材74と、苗投入検知部材75によって検出及び検知された情報から、苗マットMの圧縮率を算出し、植付装置の苗取量を調節するよう構成されたことを特徴とする苗移植機。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
左右往復移動しつつ、載置された苗マットを苗送りベルトによって下方へと搬送する苗載台と、前記載置された苗マットの苗を、周回動作する植込杆によって、搬送方向下手側から順に取り出して圃場に植付ける植付装置とを備えた苗移植機であって、
前記苗載台は、複数の苗載板が機体幅方向に並べて配置され、
前記苗載板は、苗マットを載置する苗載板本体と、前記苗載板本体上部に取り付けられた延長苗載板とを備えており、さらに、
苗上端位置の検出により、前記苗載板本体の下端から前記載置された苗マットの上端までの長さを測定可能な苗上端位置検出部材と、前記延長苗載板への苗マットの投入を検出する苗投入検知部材とを備え、
前記苗上端位置検出部材によって測定された前記載置された苗マットの上端までの長さと、前記苗投入検知部材によって検知された苗マットの投入枚数に関する情報から、前記載置された苗マットの圧縮率を算出し、算出された圧縮率に基づき、前記植付装置の苗取量を調節するよう構成されたことを特徴とする苗移植機。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記苗投入検知部材は、回動軸を中心に回動可能な回動アームと、前記回動アームの先端に固定され、回動により投入された苗マットを検知するセンサプレートとを備え、
前記センサプレートは、前記回動アームと連結された平板状の平板部と、前記平板部と一体的に連続形成され、前記延長苗載板の載置面に対して凸となるよう弧状に形成された弧状板部とを備え、前記延長苗載板に設けられたスリットから前記延長苗載板の載置面側に露出するように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
【請求項3】
前記苗投入検知部材に設けられた角度検出ポテンショメータによって、前記センサプレートの回動角度が初期角度から増加したことを検出することによって、苗マットの投入を判定するよう構成されたことを特徴とする請求項2に記載の苗移植機。
【請求項4】
さらに、前記センサプレートの回動角度の変化から前記延長苗載板の載置面上における苗マットの上端の移動量を算出可能に構成されたことを特徴とする請求項3に記載の苗移植機。
【請求項5】
前記苗上端位置検出部材は、前記苗載板上を、苗マットの搬送方向に沿って移動可能に設けられた色彩検出装置と、前記色彩検出装置の移動軌道となるレールと、前記レールの両端を前記苗載台に支持固定する支柱とを備え、前記色彩検出装置が前記苗載板上を移動しながら色彩情報を取得することで、前記載置された苗マットの上端の位置を検出可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
【請求項6】
前記苗載台の各条の圧縮率の平均値を算出し、算出された平均値に基づき、前記植付装置の植付条全体の苗取量を制御するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗マットを用いて圃場に苗を移植する苗移植機に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
圃場に苗を植え付ける植付作業を行う際、作業者は、対象の圃場に対して使用する苗マット数を予め計画している。そのため、実際に計画通りの苗マット数にて植付作業を行えるように苗移植機の苗取量を調節する必要がある。そこで、例えば、特許文献1には、苗マットを積載する苗載台を昇降させることで、苗マットに対する植付爪の縦方向での位置を多段階に変更可能な縦取量調節レバーが設けられており、この縦取量調節レバーを作業者が操作することで、植付爪が掻き取る苗マットの縦取量(縦方向の苗取量)を調節することができる苗移植機が開示されている。
【0003】
さらに、特許文献2には、苗載台に載置された苗マットの縦方向の送り量と、苗マットの苗継回数とに基づいて算出される苗マットの圧縮率から苗マットの使用数を算出し、算出された苗マットの使用数と、圃場の残作業面積等の情報に基づき、計画通りの苗マット数となるように苗取量を自動で補正する苗移植機が開示されている。これにより、作業者が、経験則等によって苗取量を調節する手間を軽減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-213638号公報
特開2021-101667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献2に記載の苗移植機のように、予め計画された苗マット数に基づき、適切な苗取量を算出して調節するためには、苗マットの圧縮率をより正確に把握することが肝要である。なお、苗マットの圧縮率とは、苗マットの圧縮度合いを百分率で示したものである。すなわち、苗マットは、植付作業時に、苗載台に縦に傾斜した姿勢で載置されることで自重や他の苗マットの重みによって全長(送り方向の長さ)が圧縮される。したがって、同じ苗取量であれば、苗マットが圧縮されるほど消費が早くなる。そのため、苗マットの圧縮率の算出が不正確であると、植え付け作業時における、苗の消費スピードを正確に把握できない結果、最終的な苗マットの消費数に計画との誤差が生じるためである。
【0006】
ここで、特許文献2に記載の苗移植機は、苗載台の載置面における苗マットの移動量を検出する移動量検出部と、該苗載台の下端から苗マット1枚分程度上方の高さ位置に配設され、条毎に苗マットの存否を検出する苗マット存否検出部とを備えている。これにより、移動量検出部によって、苗載台に載置された苗マットの移動量の検出を行い、検出された移動量から苗継回数(苗載台に苗マットを継ぎ足した回数)を算出するよう構成されている。さらに、苗マット存否検出部が、苗マットを検出している状態から検出していない状態に遷移したとき、予め設定された設定残量と、移動量検出部によって検出された移動量とを加算して算出された長さを、苗継回数分の圧縮前の苗マットの設計上の長さで除することで、苗マットの圧縮率を算出するよう構成されている。
【0007】
しかしながら、上記従来の技術のように、苗載台上における苗マットの移動量によって、苗継回数、すなわち、苗マットの枚数を算出する方法によれば、苗マットの滑りや圧縮等を要因として、苗載台に実際に供給された苗マットの枚数と、苗マットの移動量に基づき算出された苗マットの枚数に誤差が生じやすく、その結果、苗マットの圧縮率を精度よく算出できないおそれがある。加えて、苗載台上において苗マットの移動を検出する装置によって、苗マットの円滑な移動が妨げられる問題があった。また、苗載台上の苗マットの存否を検出する苗マット存否検出部が、苗マットを検出している状態から検出していない状態に遷移したタイミングで苗マットの圧縮率を算定する構成によれば、例えば、作業者が苗載台に苗マットを連続的に供給すると、マット存否検出部が、苗マットを検出し続けることにより、苗マットの圧縮率を算出することができないおそれがある。したがって、特許文献2に記載のような従来の苗移植機は、苗マットの圧縮率の算出手段において改善の余地が存在するものとなっていた。
【0008】
そこで、本発明は、このような問題を解消し、載置台に供給された苗マットの移動を妨げず、その枚数を従来より正確にカウントすることで、苗マットの圧縮率を精度よく算出可能とし、また、苗マットの圧縮率をより柔軟なタイミングで算出することのできる苗移植機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、第1の発明は、
左右往復移動しつつ、載置された苗マットを苗送りベルトによって下方へと搬送する苗載台と、前記載置された苗マットの苗を、周回動作する植込杆によって、搬送方向下手側から順に取り出して圃場に植付ける植付装置とを備えた苗移植機であって、
前記苗載台は、複数の苗載板が機体幅方向に並べて配置され、
前記苗載板は、苗マットを載置する苗載板本体と、前記苗載板本体上部に取り付けられた延長苗載板とを備えており、さらに、
苗上端位置の検出により、前記苗載板本体の下端から前記載置された苗マットの上端までの長さを測定可能な苗上端位置検出部材と、前記延長苗載板への苗マットの投入を検出する苗投入検知部材とを備え、
前記苗上端位置検出部材によって測定された前記載置された苗マットの上端までの長さと、前記苗投入検知部材によって検知された苗マットの投入枚数に関する情報から、前記載置された苗マットの圧縮率を算出し、算出された圧縮率に基づき、前記植付装置の苗取量を調節するよう構成されたことを特徴とする苗移植機を提供する。
【0010】
上記第1の発明によれば、苗投入検知部材は、延長苗載板上における苗マットの通過(投入)を検知することで、その枚数を従来より迅速かつ正確にカウントすることが可能となる。さらに、従来のように、苗載板本体上ではなく、より上方の延長苗載板上において、苗マットをカウントすることで、苗マットを連続的に投入しても、良好に苗マットをカウントできる。また、センサプレートの回動により、苗マットをカウントすることで、誤検知を防止して精度良くカウントすることができる。その結果、苗マットの圧縮率を精度よく算出可能となっている。加えて、苗上端位置検出部材により、適宜のタイミングで、載置台の苗マットの各条の苗高さ(実測苗長さ)を算出可能となっている。これにより、苗マットの圧縮率をより柔軟なタイミングで算出可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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