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公開番号2025051071
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159977
出願日2023-09-25
発明の名称移植機
出願人三菱マヒンドラ農機株式会社
代理人
主分類A01C 11/02 20060101AFI20250328BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植付作業装置6側から外した回転体マーカ26を、後輪1bを覆う広幅状の作業ステップ部7cに安定よく載置し、取付手段35によって速やかに取付固定することができ、且つ格納姿勢を乱すことなく路上走行をスムーズにすることができる移植機を提供する。
【解決手段】操縦部4のフロワステップ7に形成される作業ステップ部7cに、回転体マーカ26を平面的に載置した状態で、取付手段35によって、作業ステップ部7c側に着脱可能に取付固定する構成にした。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
前輪(1a)と後輪(1b)を有する走行機体(2)の後部に側方に張り出して圃場面に線引きをするマーカ装置(10)を備える植付作業装置(6)を昇降自在に連結すると共に、該マーカ装置(10)のアーム取付部(17)側から回転体マーカ(26)を取外して機体側に格納自在にする移植機において、
前記走行機体(2)に構成される操縦部(4)の操縦フロワ(4c)に設置されるフロワステップ(7)に、後方の後輪(1b)の上方を覆う高さと幅を有する水平状の作業ステップ部(7c)を形成するに、該作業ステップ部(7c)を前記回転体マーカ(26)が平面的に載置可能な幅と長さを有して構成すると共に、作業ステップ部(7c)に平面的に載置した回転体マーカ(26)を、作業ステップ部(7c)側に臨ませて設ける取付手段(35)によって、作業ステップ部(7c)側に着脱可能に取付固定する移植機にすることを特徴としている。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記作業ステップ(35)の下部側に回転体マーカ(26)を着脱自在に取付支持する取付手段(35)を設ける請求項1記載の移植機。
【請求項3】
前記作業ステップ部(7c)の下部側に設ける取付手段(35)を、回転体マーカ(26)のマーカ支持杆(27)を係脱自在に係止して固定する固定構造によって作業ステップ部(7c)に取付固定する請求項1又は2記載の移植機。
【請求項4】
前記作業ステップ部(7c)の少なくとも外側部分を回転体マーカ(26)を載置可能な格子状フレーム構造の有孔板部(36)にすると共に、該有孔板部(36)の下部側に載置される回転体マーカ(26)を取付固定する取付手段(35)を設ける請求項1又は2又は3記載の移植機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転体マーカを作業ステップ部に格納する移植機に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、走行機体に昇降自在に連結される植付作業装置に、爪突起(ラグ)を複数突設した回転体マーカ(線引きマーカ)を、アーム取付部及び支持アームを介し圃場面に走行指標になるマーカ跡を形成して線引きをする作業姿勢(線引位置)から、該回転体マーカを取外し苗載せ台(苗載せ部)の側面に沿って取付ける格納姿勢にした状態で、納屋などに格納する移植機が既に公知である。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-73052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に示されるマーカ装置は、植付作業装置の苗載台の左右前部に取付けたアーム支持ブラケットに対し、支持アームから取外した回転体マーカを挿入支持する保持アームと、回転体マーカのスポークを固定する固定バネを取付けているので、回転体マーカを苗載台の側面から外側に大きく突出させないで格納できる利点がある。
然し、苗載台の側面上方でクランク形状の保持アームを介し格納支持される回転体マーカは、苗載台の側方で片持ち状態で支持され上部後方に向けて大きく突出するので、この格納姿勢で圃場から納屋に至る長い路上走行をするときに、激しく大きく振動する問題がある。
従って、片持ち状態で激しい振動に耐えて共振を抑制しながら安定的に片持ち支持をする場合に、各取付部材は十分な強度を有する剛体構造にする必要があると共に、回転体マーカの着脱作業の容易化を図る上で、防振性に優れた強度と構造の固定バネ機構が求められ、構造及び構成部材が煩雑でコスト高になるなどの課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の移植機は、
第1に、前輪1aと後輪1bを有する走行機体2の後部に側方に張り出して圃場面に線引きをするマーカ装置10を備える植付作業装置6を昇降自在に連結すると共に、該マーカ装置10のアーム取付部17側から回転体マーカ26を取外して機体側に格納自在にする移植機1において、
前記走行機体2に構成される操縦部4の操縦フロワ4cに設置されるフロワステップ7に、後方の後輪1bの上方を覆う高さと幅を有する水平状の作業ステップ部7cを形成するに、該作業ステップ部7cを前記回転体マーカ26が平面的に載置可能な幅と長さを有して構成すると共に、作業ステップ部7cに平面的に載置した回転体マーカ26を、作業ステップ部7c側に臨ませて設ける取付手段35によって、作業ステップ部7c側に着脱可能に取付固定することを特徴としている。
第2に、前記作業ステップ35の下部側に回転体マーカ26を着脱自在に取付支持する取付手段35を設けることを特徴としている。
第3に、前記作業ステップ部7cの下部側に設ける取付手段35を、回転体マーカ26のマーカ支持杆27を係脱自在に係止して固定する固定構造によって作業ステップ部7cに取付固定することを特徴としている。
第4に、前記作業ステップ部7cの少なくとも外側部分を回転体マーカ26を載置可能な格子状フレーム構造の有孔板部36にすると共に、該有孔板部36の下部側に載置される回転体マーカ26を取付固定する取付手段35を設けることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る発明によれば、前輪1aと後輪1bを有する走行機体2の後部に側方に張り出して圃場面に線引きをするマーカ装置10を備える植付作業装置6を昇降自在に連結すると共に、該マーカ装置10のアーム取付部17側から回転体マーカ26を取外して機体側に格納自在にする移植機1において、前記走行機体2に構成される操縦部4の操縦フロワ4cに設置されるフロワステップ7に、後方の後輪1bの上方を覆う高さと幅を有する水平状の作業ステップ部7cを形成するに、該作業ステップ部7cを前記回転体マーカ26が平面的に載置可能な幅と長さを有して構成すると共に、作業ステップ部7cに平面的に載置した回転体マーカ26を、作業ステップ部7c側に臨ませて設ける取付手段35によって、作業ステップ部7c側に着脱可能に取付固定することにより、
前記植付作業装置6のアーム取付部17側から外された回転体マーカ26は、植付作業装置6の前方に位置する広幅状の作業ステップ35に平面的に安定よく載置した格納姿勢にすることができ、作業ステップ部7c側に設けられる取付手段35によって作業性よく速やかに取付固定することができると共に、格納姿勢を乱すことなく路上走行をスムーズにすることができる。
また後輪1bの上方を覆う高さで広幅状の作業ステップ部7cに平面的に載置して取付固定される回転体マーカ26は、機体幅から大きく突出したり上方に大きく嵩張ることのない格納姿勢にすることができる。
請求項2に係る発明によれば、前記作業ステップ部7cの下部側に回転体マーカ26を着脱自在に取付支持する取付手段35を設けることにより、
前記取付手段35の部品類を作業ステップ部7bから上方に大きく突出させることなく、下方に形成される下方スペースに簡潔で安価な構造によって設置することができ、広い下方スペースを介し取付支持部37の設置及び操作などを操作性よくスムーズに行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、前記作業ステップ部7cの下部側に設ける取付手段35を、回転体マーカ26のマーカ支持杆27を係脱自在に係止して固定する固定構造によって作業ステップ部7cに取付固定することにより、
前記泥土が付着している回転体マーカ26をマーカ支持杆27から、敢えて外すことなく回転体マーカ26を直接的に把持して汚れたまま取付固定したりする煩雑さをなくし、回転体マーカ26の脱着や格納作業を簡単且つ綺麗な作業態様によって行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、前記作業ステップ部7cの少なくとも外側部分を、回転体マーカ26を載置可能な剛体構造の有孔板部36にすると共に、該有孔板部36の下部側に載置される回転体マーカ26を取付固定する取付手段35を設けることにより、
前記格子状フレームの有孔板部36は、作業者の靴滑りを防止できる他、泥土が付着している回転体マーカ26や農用資材の付着泥土や雨水などの落下排出を良好すると共に、取付手段35を剛体構造の有孔板部36の構造を利用し簡単安価に取り扱い易く設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係る回転体マーカの格納構造を備える移植機の左全体側面図である。
植付作業装置とマーカ装置の構成を示す正面図である。
移植機に施肥タンク部を設置した構成を示す全体斜視図である。
マーカ装置の構成と作用を示す正面図である。
マーカ装置のアームと保持機構の構成を示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る左側の回転体マーカの格納構造を示す部分斜視図である。
図6の有孔板部側に回転体マーカを載置固定した態様を示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る回転体マーカの格納姿勢を示す側面図である。
本発明の第2実施形態に係る取付手段と回転体マーカの格納姿勢を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1,図2において符号1は乗用型田植機を例示する移植機であって、前輪1aと後輪1bを左右に有する走行機体2の前側にエンジンを搭載してボンネット3で覆い、後方に操作パネル部のハンドル4aと座席4b及び両者間の足元に敷設される操縦フロワ4c等からなる操縦部4を設置している。そして、操縦スッテプ4cの左右には、本発明に関わるフロワステップ7を後述する構成によって設けている。
【0009】
前記走行機体2は、機体後部に備える3点リンク方式の昇降機構5を介し植付作業装置6を着脱及び昇降操作自在に装着している。植付作業装置6は、在来のものと同様な構成からなり、マット苗を左右並列状に載置する苗載台8を前高後低状の傾斜姿勢として左右に往復移動させながら、植付爪9によって苗載台8のエプロン8aから苗を掻取り圃場面(田面)に植付けることができる。
そして、植付作業装置6の左右には本発明に係るマーカ装置10を対称構造によって配設し、植付け次工程となる未植側田面にマーカ跡(植付走行軌跡)を形成するマーカ作業を行なう構成にしている。
【0010】
上記植付作業装置6は、横向きの植付部フレーム11に、植付爪9を回転駆動する植付爪ユニット9aを有する複数の植付爪伝動ケース12を所定の間隔を有して取付け、各植付爪伝動ケース12の下部には、支持リンク機構を介して橇状のフロート13を設けている。
苗載台8は、後方下方(後端部)を植付部フレーム11に沿って取付けられるエプロン8aに載置し、且つ前方上方の正面側をスライド支持部8bに載置した状態でスライド自在に支持し、裏面側の下部を植付爪伝動ケース12側に設置される苗載台駆動部15に連繋させて、苗載台8を横方向に往復駆動自在にしている。上記スライド支持部8bは、植付部フレーム11から上方に向けて立設される縦フレーム11aの上部に横向きに設けている。
(【0011】以降は省略されています)

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