特許ウォッチ

公開番号2025054878
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023164072
出願日2023-09-27
発明の名称プランターシーブ
出願人個人
代理人個人
主分類A01B 1/02 20060101AFI20250401BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】
家庭菜園において、プランターや鉢から植物を植え替える際、あるいは不要な根っこを除去する作業の際、従来のハンドスコップを使用する場合は植物を掘り起こして土を手で落としてから植え替える必要があったことから、その問題をなくし、片手でも手入れが可能な簡便なプランターシーブを提供することを目的とするものである。
【解決手段】
プランターシーブ本体の所定の位置に、植物の根っこを捉えて篩い分ける凹状の網と、前記凹状の網の上部短手方向には植物の根っこを掘り起こすための刃先部と、さらに前記凹状の網の下部に把持部とを設置することによって所望の効果を発揮できるプランターシーブが提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
家庭菜園用のプランターシーブであって、
前記プランターシーブには植物の根っこを捉えて篩い分ける凹状の網と、
前記凹状の網の上部短手方向には植物の根っこを掘り起こすための刃先部と、
前記凹状の網の下部には把持部とを備えたことを特徴とするハンディタイプのプランターシーブ。
続きを表示（約 390 文字）【請求項２】
凹状の網の上部短手方向に設けた刃先部には等間隔のフォークを接合したことを特徴とする請求項1に記載のプランターシーブ。
【請求項３】
刃先部に接合されたフォークの先端が、略楕円状であることを特徴とする請求項２に記載のプランターシーブ。
【請求項４】
凹状の網の上部短手方向に向けて、凹部の上方が手前に比して３０度の範囲内に緩やかに傾斜していることを特徴とする請求項１乃至３いずれかに記載のプランターシーブ。
【請求項５】
凹状の網の上部短手方向の刃先部又は当該刃先部に接合したフォークの角度が奥手に向けて６０度以内であることを特徴とする請求項４に記載のプランターシーブ。
【請求項６】
把持部には、すべり止めグリップまたは略半円形状の持ち手を設けることを特徴とする請求項１に記載のプランターシーブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、家庭菜園のプランターや鉢の植え替え時に使用するプランターシーブに関する。
さらに詳細には、家庭菜園用のプランターシーブであって、前記プランターシーブには植物の根っこを捉えて篩い分ける凹状の網と、前記凹状の網の上部短手方向には植物の根っこを掘り起こすための刃先部と、さらに前記凹状の網の下部には把持部とを備えたことを特徴とするハンディタイプのプランターシーブに関するものである。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
家庭菜園やガーデニングのプランターや鉢を植え替えする際、主に移植ごてを用いて移植前のプランターから植物を根から掘り起こし、植物の茎等を直接持って根についた土を手で払ったり、振り落としたりする等して土を取り除き、新しいプランターへ植え替えがされている。あるいは、不要な根っこを取り除く作業が非効率に行われている。この場合、根に絡まった土を手で振り落とすと植物の茎や根に傷がついてその後の植物の成長に影響が出ることがある。また、不要な根っこ取りの選別では無駄に時間がかかってしまう。
このような課題を解決するものとして、例えば特許文献１や特許文献２があげられる。
【０００３】
すわわち、特許文献１には、コップの受け皿部分に縦横に複数の穴を並べて開け、穴と穴の間の枠を設けたことを特徴とする根取りスコップが開示されており、当該発明によれば、穴と穴の間の枠にノッチをつけて、根がひっかかりやすい形としたことを特徴とすることから、土の中に残った根を簡単にきれいに汚れずに取り除くことができるというものである。
【０００４】
また、特許文献２には、手作業による草取りを軽減でき、効率よく作業ができる草取りシャベルが開示されている。
当該発明によれば、四角い堅く丈夫な金属の板の四つの辺の三辺を曲げて、曲げた三辺の真中の辺の中心の位置に柄を付け、柄の最上部に握り手を付けて角スコップ状にし、曲げてない辺の刃先にあたる部分を草を切るに適した程度に削って切刃をつけた草取りシャベルが提供される。
当該シャベルを使用し、草の生える地面に平たく置き少量の土をすくいながらも滑らす如く前に押し出す事で、草を根元から切り倒し多くの雑草を簡単に取り除くことが出来る。
【０００５】
しかしながら、前記の従来技術は、家庭菜園においては不向きであり、特に野菜や草花を新しいプランターや鉢に植え替える際、土に埋まった植物の根を傷つけないように掘り起こし、根についた土を取り除く作業は時間がかかり、土を取り除く際に根が傷ついたり、あるいは植物の茎が傷ついてしまわないように簡便に作業することは困難であった。また、不要になった根っこ取りの除去作業についても無駄な作業と負荷が発生していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０１４－１７３３１１号公報
実登３１９５５３０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明は、上記の問題点に鑑みて提案されたものであって、家庭菜園において、野菜や草花を新しいプランターや鉢に植え替える際、無駄な根っこを除いたり、土に埋まった植物の根っこを傷つけないように掘り起こし、根についた土や腐葉土を片手で手軽に取り除くことができるハンディタイプのプランターシーブを提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題解決のため、種々検討した結果、最適にはプランターシーブ本体の所定の位置に、植物の根っこを捉えて篩い分ける凹状の網と、前記凹状の網の上部短手方向には植物の根っこを掘り起こすための刃先部と、さらに前記凹状の網の下部に把持部とを設置することによってその目的を達成し、所望の効果を発揮できる本発明を完成するに至った。
【０００９】
すなわち、下記（１）乃至（６）の構成により、所望の目的が達成される。
（１）家庭菜園用のプランターシーブであって、
前記プランターシーブには植物の根っこを捉えて篩い分ける凹状の網と、
前記凹状の網の上部短手方向には植物の根っこを掘り起こすための刃先部と、
前記凹状の網の下部には把持部とを備えたことを特徴とするハンディタイプのプランターシーブ。
（２）凹状の網の上部短手方向に設けた刃先部には等間隔のフォークを接合したことを特徴とする（１）に記載のプランターシーブ。
（３）刃先部に接合されたフォークの先端が、略楕円状であることを特徴とする（２）に記載のプランターシーブ。
（４）凹状の網の上部短手方向に向けて、凹部の上方が手前に比して３０度の範囲内に緩やかに傾斜していることを特徴とする（１）乃至（３）いずれかに記載のプランターシーブ。
（５）凹状の網の上部短手方向の刃先部又は当該刃先部に接合したフォークの角度が奥手に向けて６０度以内であることを特徴とする（４）に記載のプランターシーブ。
（６）把持部には、すべり止めグリップまたは略半円形状の持ち手を設けることを特徴とする（１）に記載のプランターシーブ。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、プランターシーブには植物の根っこを捉えて篩い分ける凹状の網と、前記凹状の網の上部短手方向には植物の根っこを掘り起こすための刃先部と、前記凹状の網の下部には把持部とを備えるハンディタイプのプランターシーブを使用することによって、野菜や草花を新しいプランターや鉢に植え替える際、無駄な根っこを素早く除き、あるいは土に埋まった植物の根っこを傷つけないように掘り起こし、根についた土や腐葉土を片手で手軽に取り除くことができる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許