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公開番号2025050354
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159101
出願日2023-09-22
発明の名称供試魚保持装置
出願人株式会社神鋼環境ソリューション
代理人個人
主分類A01K 61/95 20170101AFI20250327BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ダメージを極力抑制して供試魚を所定の姿勢で安定させて保持用溝に保持することができる供試魚保持装置を提供する。
【解決手段】保持用溝12が、柔軟性を有する保持具10を保持具設置部30に設置した保持具設置状態において上面10a側の開放部である溝上開放部12aから水Wと共に投入された供試魚Fを内部に保持するものである供試魚保持装置において、保持具設置部30が、保持具設置状態の保持具10において保持用溝12の内部に水Wを滞留させる水滞留手段Aを有する。
【選択図】図8


特許請求の範囲【請求項1】
柔軟性を有する材料からなり、上面側で開放されて前後方向に沿って延在する保持用溝が形成された保持具と、
前記保持具が設置される保持具設置部と、を備え、
前記保持用溝が、前記保持具を前記保持具設置部に設置した保持具設置状態において上面側の開放部である溝上開放部から水と共に投入された供試魚を内部に保持するものである供試魚保持装置であって、
前記保持具設置部が、前記保持具設置状態の前記保持具において前記保持用溝の内部に水を滞留させる水滞留手段を有する供試魚保持装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記保持具設置部が、前記保持具設置状態の前記保持具における前記保持用溝の前後側夫々の開放部である溝端開放部を塞ぐ一対の溝端塞ぎ壁部を有し、
前記一対の溝端塞ぎ壁部が、前記水滞留手段として機能する請求項1に記載の供試魚保持装置。
【請求項3】
前記保持具設置部が、前記保持具設置状態において前記保持具の両側面夫々に沿って延在する一対の側壁部と前記一対の溝端塞ぎ壁部とからなる筒状の外周壁部を有して、前記保持具を前記外周壁部の内部に収容する請求項2に記載の供試魚保持装置。
【請求項4】
前記保持具設置部が、前記外周壁部の底部が底板部で塞がれて、前記外周壁部の内部に水を貯留すると共に前記保持具設置状態において前記保持具を内部の貯留水に浸漬させた状態で前記外周壁部の内部に収容する保持具収容貯水部として構成されており、
前記外周壁部において、前記一対の側壁部の少なくとも一部の最低上端部分の高さが、前記一対の溝端塞ぎ壁部の少なくとも一部の最低上端部分の高さよりも低く設定されており、
前記保持具収容貯水部が、貯留水を前記一対の側壁部の最低上端部分から外部にオーバーフローさせる形態で内部に水を貯留する請求項3に記載の供試魚保持装置。
【請求項5】
前記保持具設置部が、筒状の外周壁部の内部に水を貯留すると共に前記保持具設置状態において前記保持具を内部の貯留水に浸漬させた状態で前記外周壁部の内部に収容する保持具収容貯水部として構成されており、
前記保持具設置状態において、前記保持具収容貯水部の貯留水の水位を、前記保持具収容貯水部に収容された前記保持具における前記保持用溝の底面超の設定水位に保つ水位維持手段を備え、
前記水位維持手段が、前記水滞留手段として機能する請求項1に記載の供試魚保持装置。
【請求項6】
前記設定水位が、前記保持具収容貯水部に収容された前記保持具における前記溝上開放部付近以下の水位に設定されている請求項5に記載の供試魚保持装置。
【請求項7】
前記保持具収容貯水部が、貯留水を前記外周壁部の少なくとも一部の最低上端部分から外部にオーバーフローさせる形態で内部に水を貯留し、
前記外周壁部の最低上端部分が、前記設定水位の高さに位置して前記水位維持手段として機能する請求項5又は6に記載の供試魚保持装置。
【請求項8】
下向きに延出する筒状の排出シュートを有して、上方に開口された投入口に投入された供試魚を水と共に前記排出シュートの下端の排出口から排出する投入具を備え、
前記保持具が、前記保持具設置状態において、上方から前記排出シュートが挿入されるシュート挿入凹部を有すると共に、当該シュート挿入凹部の底部に前記保持用溝が形成されている請求項1、2又は5に記載の供試魚保持装置。
【請求項9】
前記保持具設置部が、前記保持具設置状態において、前記シュート挿入凹部に対する前記排出シュートの挿入深さが所定の設定挿入深さ超となることを阻止する挿入深さ規制部を有する請求項8に記載の供試魚保持装置。
【請求項10】
前記投入具を支持する投入具支持部を備え、
前記投入具支持部が、前記排出シュートを前記シュート挿入凹部に挿入した排出シュート挿入姿勢と、前記排出シュートを前記シュート挿入凹部から抜去した排出シュート抜去姿勢との間で、前記投入具の姿勢を変更可能に構成されている請求項8に記載の供試魚保持装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟性を有する材料からなり、上面側で開放されて前後方向に沿って延在する保持用溝が形成された保持具と、前記保持具が着脱自在に設置される保持具設置部と、を備え、前記保持用溝が、前記保持具を前記保持具設置部に設置した保持具設置状態において上面側の開放部である溝上開放部から水と共に投入された供試魚を内部に保持するものである供試魚保持装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ゼブラフィッシュが実験対象動物として非常に注目されている。ゼブラフィッシュのような供試魚を用いた動物実験では、例えば、腹腔内投与などの所定の処置を供試魚に施す際に供試魚を保持するにあたり、供試魚に対するダメージを最小限に抑えて、つまり、体表面などに損傷を与えず、火傷の症状を引き起こすこともなく、できるだけ優しく供試魚を保持することが重要な課題となる。
そこで、供試魚に対するダメージを極力抑制して、供試魚を所定の姿勢で確実に保持することができる供試魚保持装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1記載の供試魚保持装置では、柔軟性を有する材料からなる保持具に形成された保持用溝の内部に、上面側の開放部である溝上開放部から水と共に投入された供試魚が保持されるので、当該供試魚を柔軟性を有する素材によって優しく保持することができ、供試魚に対するダメージを抑制することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/210397号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の供試魚保持装置では、供試魚と共に保持用溝に投入された水は、保持用溝の内部に滞留することなく、その前後側夫々の開放部である溝端開放部等から瞬時に排出される。
よって、保持用溝の内部に保持された供試魚は、水に浸かっていない状態となるので暴れて姿勢が安定しなくなる場合がある。
また、供試魚が暴れるのを抑制するために、麻酔を施して供試魚を保持することが考えられるが、その場合には、実験結果が供試魚に投与した目的物質の影響であるか麻酔の影響であるかが不明となり、さらには、目的物質の反復投与を行う実験の場合には、投与の都度麻酔を施すとその影響が繰り返されることから、反復投与を行う実験ができないことになる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、ダメージを極力抑制して供試魚を所定の姿勢で安定させて保持用溝に保持することができる供試魚保持装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1特徴構成は、柔軟性を有する材料からなり、上面側で開放されて前後方向に沿って延在する保持用溝が形成された保持具と、
前記保持具が設置される保持具設置部と、を備え、
前記保持用溝が、前記保持具を前記保持具設置部に設置した保持具設置状態において上面側の開放部である溝上開放部から水と共に投入された供試魚を内部に保持するものである供試魚保持装置であって、
前記保持具設置部が、前記保持具設置状態の前記保持具において前記保持用溝の内部に水を滞留させる水滞留手段を有する点にある。
【0006】
本構成によれば、保持具設置部が有する水滞留手段により、保持具設置状態の保持具において保持用溝の内部には適度に水が滞留している状態となる。そして、水が適度に滞留する保持用溝の内部に対して水と共に供試魚が投入されて、供試魚は常に水に浸かった状態となるので、供試魚を暴れさせることなく姿勢を安定させた状態で保持用溝の内部に留まらせることができる。よって、供試魚を保持用溝に投入する前の段階において、例えば傾斜姿勢のパイプ内に供試魚をスライドさせて姿勢を整える必要がなくなるので、当該スライドによる供試魚の負担や損傷の増加を回避することができる。更に、保持用溝の内部に供試魚を保持した保持具を保持具収容貯水部から取り出す際にも、保持用溝の内部に適度に水が滞留させて供試魚を安定させることができる。
従って、本発明により、ダメージを極力抑制して供試魚を所定の姿勢で安定させて保持用溝に保持することができる供試魚保持装置を提供することができる。
【0007】
本発明の第2特徴構成は、前記保持具設置部が、前記保持具設置状態の前記保持具における前記保持用溝の前後側夫々の開放部である溝端開放部を塞ぐ一対の溝端塞ぎ壁部を有し、
前記一対の溝端塞ぎ壁部が、前記水滞留手段として機能する点にある。
【0008】
本構成によれば、一対の溝端塞ぎ壁部で保持具における保持用溝の前後側夫々の溝端開放部を塞ぐことで、当該一対の溝端塞ぎ壁部を上述した水滞留手段として機能させて、保持用溝の内部に適度に水を滞留させることができる。
【0009】
本発明の第3特徴構成は、前記保持具設置部が、前記保持具設置状態において前記保持具の両側面夫々に沿って延在する一対の側壁部と前記一対の溝端塞ぎ壁部とからなる筒状の外周壁部を有して、前記保持具を前記外周壁部の内部に収容する点にある。
【0010】
本構成によれば、保持具を、一対の側壁部と一対の溝端塞ぎ壁部とからなる筒状の外周壁部の内部に収容する状態で安定且つ確実に保持具設置部に設置することができると共に、上方側に抜き出す状態で保持具設置部から容易に取り出すことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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